再建されたハルテン・ステイン ホテル館内は「空挺博物館」として1949年から公開されています。

それ程大きくは無い建物なので展示品も少ないのか思われたのですが、入って直ぐにアーカート少将が実際に使用されたデスク、椅子を用いての司令部の再現や弾痕の残る調度品等に圧倒されます。
1階は主に「マーケット・ガーデン」の詳細や前後の情勢について模型・パネルを使用しての展示でした。
2階には、イギリス・アメリカ・ドイツ各国の兵器、装備品についての展示で小火器は実物が展示されていて、その殆どが「マーケット・ガーデン」の戦闘で実際に使用された物との事です。
地下1階は、英・第1空挺師団将兵の奮闘振りを等身大のフィギアで再現したディオラマが設置されています。

2階の展示品は圧巻で、写真やキットで見慣れたMG34、MG42、バンツァーファウストやPIAT等を始めて目の当たりにする事が出来ました。実戦で使用された物なので凄みも感じられ、恐怖感すら感じました。
アーンエム周辺では工事の際、未だに将兵の遺骨や遺棄品が出土する事があり、その管理も実施されているそうです。最近では、ドイツ軍の88ミリ高射砲が見つかり、発掘作業の様子が展示されていました。

地下1階の展示も実在の人物をモデルにし、ディーティルも凄まじく凝っているので、鳴り響く効果音の中で当時の戦場に放り込まれた感覚すら憶えます。


(左)ドイツ軍の装備品の展示ブース。このフィギアも記録写真を基にSS戦車兵から降下猟兵まで作られていて表情すら再現されています。床や壁一面にアーンエム戦で使用された全ての火器類が展示されています。

(中)イギリス軍・アメリカ軍の火器類はケースに収納されています。実際、齧り付き見入ってしまいました。

(右)地下1階の再現ディオラマ。師団本部から第30軍団と連絡を取ろうとする将兵の情景。


(左)これは当にこの場所の再現で、ホテルの地下室に在った応急の医療施設の情景です。

(中)ホテル1階に在った司令部でアーカート少将が撤退命令を受け取った瞬間が再現されています。

(右)降下後、アーンエムに向けて進む将兵が一時休息している情景。8キロもの進軍は困難であったと思います。


博物館内は撮影は禁止となっていましたが、頼み込んで撮らして頂いた写真を掲載しました。展示物については大幅な変更は予定されていないそうですが、新しい事実が判明した場合等は随時発表されるそうです、もしもう一度行く機会に恵まれたら違った展示物を見れるかもしれません。