*** Quality Information Service (for Manager, Staff & Scientist) ***
梅木 信治/Shinji UMEKI/sumeki@t3.rim.or.jp (http://homepage1.nifty.com/QCC/)
| 2000/2/22 掲載記事 |
古田敦也 の キ ーワード:記憶 よ り 記録
(2000-2-20/NHK課外授業/ようこそ先輩)アメリカのPGAゴルフ・ツアーでは,タイガー・ウッズが6連勝して,ゴルフ・フアンを沸かせましたが,日本では,そろそろプロ野球オープン戦が始まる時期になりました.
ジャイアンツは金に糸目をつけず,有力選手を補強して,必勝を期していますが,長島式ひらめき野球が勝つか,それとも,野村式データ野球が戦力不足を補って,パワー野球に一泡吹かせるか,興味の尽きない季節が近づいてきました.日曜日の朝10時35分から,NHK総合テレビで,「課外授業,ようこそ先輩」という番組がありますが,NHKにしては,なかなか面白いので,よく見ています.2月20日は,ヤクルト・スワローズの古田敦也捕手が,母校(兵庫県川西市の加茂小学校)を訪ね,6年生を対象に,課外授業を行いました.ご存知のように,古田選手は野村野球の優等生ですから,どんな授業になるか楽しみに見てました.
校庭で,生徒たちに,一通り野球を実体験させた後,教室に戻り,話を始めました.テーマは「記憶より記録」というもので,記憶は時間が経つと忘れていくが,記録はそれを見れば,また思い出せるので,いろいろと役に立つことを,身近な事例で小学生に説明していました.
今は,どのチームにもスコアラーがいて,もちろんジャイアンツでも試合のデータを集め,ミーティングなどで選手に情報提供をして活用している訳ですが,チームによって,データの内容や,活用方法が異なるのでしょう.
古田選手が強調していたのは,次の3点で,これは野球に限らず,いろいろな場面で参考になると思いました.
1.記録(データ)から,傾向を掴む. 一発勝負でなく,ゲームが100試合以上あるの だから,相手の癖(傾向)を掴んで,勝負すれば, 確率的には,勝率が高くなる. 2.使うデータは20%位. 残りの80%は捨てる.スコアラーのデータと自分 のデータをミックスして,ゲーム前に検討し, 使うデータを絞り込むことが重要. 3.古いデータは捨てる. 相手も成長しているから,3年前のデータは役 に立たない.これにこだわると相手にやられる 確率の方が高い. このような話をした後で,体育館に移り,ドッジボールをしていましたが,教える時は,手加減をしないで,全力で行うことが大切だと強調していました.これは,生徒(後輩)に,力の差をはっきり見せつけることにより,目標が明確になるので,次からは生徒(後輩)がそれを目指して,頑張るようになると説いていました.
「課外授業」は,今回に限らず,とても面白い企画が多くて,これを直接受ける生徒たちも,いつもとは違った形で刺激を受けることが多く,テレビ番組だけでなく,文部省も検討したら良いのではないかと思います.
それにしても,古田敦也さんは,いずれ指導者としてもトップレベルで活躍されるのは間違いないと感じました.