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     梅木 信治/Shinji UMEKI/sumeki@t3.rim.or.jp (http://homepage1.nifty.com/QCC/)

1997/5/ 掲載記事

「国際化、情報技術、革新」 関連の図書紹介

今回は先月紹介した(ニュースキャスターの 久米 宏 ならぬ) 久米 均 先生の
「品質による経営」(久米 均、東京大学教授/ENGINEERS 97-3,日科技連)より

「日本の品質管理が今後も発展を続けるために必要なものは、まず国際化
への意識の転換、次に情報技術の積極的活用、最後にこれまでの方法を
超越する革新のための意欲とエネルギーである。」

を参考にさせていただき、最近読んだ数冊の図書の紹介をしたいと思います。


A. 国際化への意識の転換

* 英語オンチが国を亡ぼす/寺澤芳男/東洋経済新報社/\1,442

   著者の寺澤さんは長い海外経験から、これからの日本は政治家も経営者も
   自分でコミュニケートできる英語力が必須であり、更に英語的思考力を身
   に付けることが大切であると力説されている。


B. 情報技術の積極的活用

* インターネット便利事典/鈴木光勇/PHP研究所/\1,200

   インターネット関連の参考図書は無数にあり初心者はその選択に迷うが、
   簡潔、明瞭な点でこの1冊をお勧めしたい。もっともこのページを読む
   方々には釈迦に説法もいいところで、失礼しました。

* PDF + Acrobat(ネットワーキング入門)/広田健一郎/\2,060

   もう PDF形式のファイルをご覧になった方も多いと思いますが、これは
   HTMLファイルと併用することにより、インターネットやイントラネット
   を含めて自由度の高いファイル活用が期待される。日本語バージョンも
   そろそろ発売されるようなので今年注目のソフト技術の1つであろう。

* 多変量解析事例集(第2集)/吉沢 正、芳賀敏郎/日科技連/\3,090

   最近、「複雑系の・・・」 がベストセラーになり、注目を集めているが、
   品質管理の分野では、30年以上前から複雑系を対象とした多変量解析法
   と呼ばれるデータ解析手法があり、一部の人たちが活用していた。
   最近はパソコンが普及したことも手伝って利用者が増えつつある。
   この本は具体的な事例を中心にわかりやすく解説してあり、参考になる。


C. 革新のための意欲とエネルギー

* TQD/ドン・クロージング、富士ゼッロクスTQD研究会訳/日経BP社/\3,800

   新製品開発に関する解説書は数限りなくあるが、これは力作である。
   もっとも読んだだけで効果が上がる訳でなく、いくつかの手法をマスター
   したスタッフが共同でプロジェクトを組み、精力的に活用する必要がある。

* 知力経営/紺野 登、野中郁次郎/日本経済新聞社/\2,000

   この本は2年位前に出版された本であるが、流行を追う経営読本と異なり、
   21世紀に到来するであろう知識社会に対処するための基本的な考え方を
   中心に解説している。「ノウハウ(暗黙知)の形式知化」など興味ある提案
   が体系的に説明してあり、一読の価値がある。