つれづれ競馬時評  for Japanese Racing

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三冠は“Jpn1” 国の格は上がり、レースの格は下がる(!?)
 

 2007年以降の、中央競馬の平地重賞競走の格付け表記は、「国際セリ名簿基準委員会(International Cataloguing Standards Committee:ICSC)」が定めるパートI国の基準に従い、国際格付け(グレード)を持つ競走とそれ以外の競走とに分類することとなりました。
 上記JRAお知らせのとおり、昨年、日本がICSCのパート1国になったのに伴い、国内レースの格付けも国際基準に合わせることになった。平たく言えば、外国馬に開放しているレースは国際格付けとしてそのまま「G」を冠することが出来るが、そうでないレースは「G]が使用できなくなったということである。したがって、たとえば今年、三冠馬が誕生したとしても、「三冠馬」とは言えるだろうが、「G1」3勝とは言えず、「Jpn1」3勝と言うことになる。なんだか日本のクラシックレースの格が下がったような感は否めない。……もちろん三冠は三冠であり、皐月賞、日本ダービー、菊花賞の価値が変わるわけではない(少なくとも国内においては)。
 日本がパート1国になるときに、すでにこういう状況はわかっていたのであるから、年が明けてすでに3か月も経ってからの唐突のような発表は間が抜けているのではないか。 聞くところ、いままでどおりの「G」使用を国際機関に働きかけていたようだが、日本だけ例外にする理由は何もないのは当然である。
 日本がパート1国になるということは、国としての格が上がったわけだから、歓迎すべきことなのだ。これだけ国際化が進んでいる時代に、国内だけでウジウジしていることは許されないことでもある。昨日もドバイでアドマイヤムーンが勝利したように、日本の競馬も世界と競争すべき時代だということを関係者は肝に銘ずるべきだ。国内の生産者が…、馬主が…、どうのこうのと云々言う時代ではない。日本の生産者は世界に輸出できるような馬を生産しなければいけないのである。パート1国にはパート1国としての自覚が必要であり、国際的な責務というものがあろう。
  「Jpn」なる間の抜けた表記を使用する前に、重賞レースの国際化、外国馬や外国人馬主への門戸開放を前倒ししてもっと推進すべきなのではないか。 遅かれ早かれ、そうしなければいけなくなるのはわかっているのだから、何もためらうことはない。 日本馬がすでにどんどん海外に出ている時代であり、JRAはある面でそれを支援している立場なのだから、一方通行は許されないことを自覚すべきだ。
 日本ダービーが外国馬に勝たれたなら、エプソム・ダービーやケンタッキー・ダービーを勝ちに行けばいい。そういう気概がいま必要なのではなかろうか。
 
(記:平成19年4月1日)