(1986年作品)
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『侵入』を読まずに読んではいけません。だって、キット・フィールディングの"連闘"なんだから。
キットとカシリア王女との交流は、王女夫妻(夫ローラン・ド・ブレスク)の姪ダニエルとを交えて、いちだんと深まった。しかし、なぜかダニエルの心は最近キットから離れているようで、キットも浮かない日々を送っていた。その王女夫妻のイートン・スクェアの邸に寝泊まりしているのが、王女の甥リツィ。本作でリツィは、ダニエルをめぐりキットを悩まし、逆に事件解決のパートナーとしてキットをサポートする役だ。
王女を敬愛するお抱え運転手ドースン、ボディガードで相手が拳銃を使う前に蹴落とすという特技をもつサミイもいい味だ。そして、未だに遺恨の残るメイナード・アラデックはジョッキー・クラブの理事として健在だ。
フランシス作品では、シッド・ハレーにつづく二度目の登場となったキット・フィールディング。しかもこちらは連作だ。障害競馬のチャンピオン・ジョッキー。危険と隣り合わせの騎手生活の様子は、レース・シーンの描写とともに今回も読ませる。
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