(1980年作品)
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主人公フィリップ・ノア(30歳)。プロの障害騎手&アマチュア写真家。 ハロルド・オズボーン厩舎の専属騎手。騎手としては中堅。「もともと貪欲なまでに野心的ではなく、何事も自分に可能なかぎり最善を尽くす、という性格である。これ以上のことができないのであれば、それは能力がないので致し方ない。とはいうものの、ゴールド・カップの有力馬の騎乗依頼を拒否する考えはない。」 騎手として一応の成績は残しているが、これ以上は望めない。いつまでの続けていたいが、いつかは限界がくることを感じている。この10年間はすばらしかったが、何事にも終わりがある。」
天涯孤独の身の上。が、自分を嫌い、一度も会ったことのない祖母が、臨終間際にフィリップに妹アマンダがいることを告げ、その捜索を依頼する。自分を嫌う人間の依頼に気乗りはしないが、妹の存在は気になる。弁護士ジェレミイ・フォークにも唆されながら、自分の過去の記憶をたどりつつ、妹を捜す。そのなかで、出版社勤務の気丈な女性クレアと出会い、仕事とプライベートの双方で緊密になる。
競馬写真家ジョージ・ミレスが交通事故で死に、彼の家は2日連続で荒らし回られ、挙げ句に火をつけられた。フィリップは、ひょんなことからジョージ・ミレスの「失敗作」に興味を持ち、家族からもらい受ける。ところが、一見したところではわからないそれは、失敗作などではなかった。ミレスによって周到に保存された秘密の写真類だったのだ。フィリップは、自己の写真の知識と技術を駆使して、ミレスの残した謎を解明していく。
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