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| 熊ノ平のトンネルから5分ほど更に進むと、今度は「旧熊ノ平 |
| 駅上り口」と記された手製の小さな看板が姿を現した。JR職 |
| 員ではなく、おそらく鉄道ファンの手による看板であろう。 |
| しかしその上り口跡はおそろしく急勾配の崖で登るのが非常 |
| に困難な状態であった。それでも私はなんとか頂上まで登った |
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のだが、上には枕木の残骸が多数散乱しているだけで、旧熊
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ノ平の遺構らしきものは何も発見できなかった。
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気を取り直して、先へ進むと今度は道路沿いに碓氷第六橋梁
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(写真2段目)が姿を現す。レンガ製の重厚な造りで、国の重
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要文化財に指定されている。高さ17.4m、頂上部長さ
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11.0mであり、碓氷峠で2番目の長さの橋である。
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惜しいかな、草木が繁り、全体を撮影することは不可能であっ
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た。数100mほど進むと今度は碓氷第五橋梁も見えてくる。
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こちらは高さ8.8m、頂上部の長さ15.8mと先ほどのものよ
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り少し小ぶりであった。私は軽くそちらも見学して、いよいよ今
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回の旅のメインスポットへ向かった。
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それが左の写真の碓氷第三橋梁、通称めがね橋である。
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明治24年、イギリス人のパゥネル技師の指導により建設が
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始められた。使ったレンガの数はなんと200万個、当時
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の土木技術の粋を集めて建設された。
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レンガ造りとしては国内最大の建築物と言われており、昭和
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38年の新線完成による廃止までの約70年間、重い機関車
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を走らせ続けてきたのである。
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長さはなんと87.7mにも及ぶ。
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現在は整備され、脇の遊歩道から橋の上へと登ることができ
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る。さすがこちらは観光客も多数訪れており、下を覗けば車が
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十数台止められており、橋下より写真を撮っている人もたくさ
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ん見受けられた。
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また、この橋は横川駅よりスタートする遊歩道「アプトの道」の
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終点であり、横川駅よりこの橋までのトンネルは全て整備
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され、歩くことのできるようになっているのだが、ここから
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先の軽井沢よりのトンネル、碓氷第六トンネル(写真最
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下段)には「立ち入り禁止」の看板が掲げられ、入り口に
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柵が設けられていた。
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というわけで、ここから少しばかりアプトの道を逆行して碓
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氷第五トンネルから歩いてみることにしよう。
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>>トップページ>>目次>>第5回「横川〜軽井沢C」
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