楽園特急★
湯の道〜名湯探訪
わかさぎ温泉 笠置いこいの館
私は、JR関西本線の小さな山間の駅で降り立った。
京都府相楽郡笠置町。京都の最南端に位置し、奈良県との県境にある小さな町。この町も昔、歴史の大きな舞台となっていた。
鎌倉時代の終わり、1331年に、幕府に追われた後醍醐天皇は、京都から逃れ、笠置山を要塞として行在所を置いた。
倒幕の命を受けた、河内、山城、大和、三河の兵が笠置山に参集し、楠正成も召されて天皇に味方する約束をしたのだ。
(←笠置産業振興会館のディスプレイより)
その笠置山のふもと、JR笠置駅から徒歩5分ほどのところにある「わかさぎ温泉 笠置いこいの館」。
山間に急に現れた近代的な建物。
お湯は弱アルカリ泉で、少しヌルヌルする感覚だ。
設備は整っており、非常に清潔感もある。しかし、はた的には綺麗過ぎて少し何か物足りない。
ホームの行き先表示板を見ると、なぜか逆の方へ行きたくなる。
まだ旅を続けたい。
私の心は、帰路ではなく、すでに次の目的地へ向かっていた。
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