|
|
 |
| 祗王寺のほかにも、「平家物語」の舞台となった地は嵯峨野 |
| には色々とある。滝口寺もそうだ。 |
| 「平家物語」の巻六での「横笛」という恋の物語の舞台だ。 |
| 平重盛に仕えていた斉藤時頼は、建礼門院の雑使、横笛に |
| 恋をしていた。しかし身分が低いため、時頼の父から反対をされた。 |
| 時頼は、恋しい女を妻にすれば父の命に背く、と19歳で浮世を |
| あきらめ、剃髪し嵯峨野の往生院で出家した。 |
| 横笛はそれを聞き、私を捨てるのに出家までなさらなくてよいもの |
| をと一目逢いたくて、出家した時頼こと、滝口入道を探し回った。 |
|
|
 |
| そして往生院で横笛は滝口入道の読経の声を耳にする。 |
| しかし滝口入道は哀れにも横笛に逢おうとせず、追い返した。 |
| 未練のある女に住まいを知られてしまい、一度は気を強くした |
| ものの、また慕って訪ねて来られたら、心が動くと思い、未練を |
| 断つために嵯峨野を出て、高野山に登って修行した。 |
| それを知った横笛も浮世を捨てて尼となり、奈良の法華寺に入った。 |
|
滝口寺には、今はふたり仲むつまじく並んだ像がある。
|
| |
| |
|
|
|

|
| 滝口寺の入口脇には「太平記」でもお馴染の、鎌倉末期の武将、 |
| 新田義貞の首塚がある。 |
| 義貞は1338年越前藤島で戦死し、その首は京都でさらされ |
| た後、義貞の妻、勾当内侍が嵯峨の往生院に葬ったという。 |
| 勾当内侍は、後醍醐天皇に仕えた女官で、和歌の名手とし |
| ても伝えられている。 |
| |
| |
| |
|
|
|

|
| さて、滝口寺を離れ、いよいよ嵯峨野の奥地へとやってきた。 |
| 今回の旅の締めくくりは、化野念仏寺だ。 |
| この一帯は、かつて亡骸を捨てる風葬の地だった。 |
| 寺の起こりは弘法大師がこの地に葬られた死者の菩提を |
| 弔うために寺を建てたことによる。 |
| |
| |
| |
| |
|
|
|

|
| 境内には、釈迦の説法に耳を傾ける人々の姿になぞらえて、 |
| 無縁仏となった8000体もの石仏や石塔が並ぶ。 |
| その様子は圧巻だ。 |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|
|
|
スポットDAT
|
|
滝口寺
|
拝観料300円、京福電鉄「嵐山」駅徒歩25分 |
|
化野念仏寺
|
拝観料500円、京福電鉄「嵐山」駅徒歩30分 |
|
|
>>トップページ>>目次>>第40話「桃山」
|