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ネパール記

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第9話 キルティプル

12世紀以降、ネパールは3王国に分立していたと述べたが、

先に訪れたカトマンドゥ、パグタプルに次いで最後のひとつが
このキルティプルである。
カトマンドゥから西に約5キロ。全盛期はカトマンドゥと拮抗した勢力
を保っていたようであるが、1768年現王朝であるシャハ王朝

の祖に攻略され陥落、それ以降街は眠りについた。

まるで時間の停止したような静かなこの街の丘の上には、
シヴァの化身であるバグ・バイラヴ寺院がある。
現地ではタクシーをつかまえるのが困難だと聞いたので、私
はカトマンドゥでタクシーをチャーター、往復350ルピで契約し

た。バスでは片道5ルピぐらいのようである。

さて、いよいよこの旅行記も終わりに近づいてきた。

最後にネパールでの食事について紹介しよう。現地の大衆食
堂はとにかく安くておいしい。衛生面さえ気にかけなければ、
味は十分保障できる。
この写真(3段目)は一般的な食堂の様子。メニューはフライド
ライスなど、10品程度だが、もっともポピュラーなものが、
ダルバートだ。一枚の皿に、ライス、野菜、カレー、肉などを盛
りつけたもので、基本は左手で素手で食べるが、頼めば
フォークやスプーンも出してくれる。汁物をライスにかけて食べ
るのだが、すごくつかみにくい。更に熱いので指先が火傷しそ
うになる。しかし慣れると食器を使うよりずっとおいしく感じる。
「指で味わう」とでも言おうか。ライスは基本はおかわり自由。
値段は70ルピぐらい。ビールは純国産のものはなく、カール
スバーグ、ツーバーグといっとものがあるが、外国企業との合
同製造で、値段130ルピから。一回の食事の2倍の値段。
食後にネパールティーはいかがだろうか。
インドやスリランカと並びネパールも紅茶の一大産地。是非味
わって欲しい。水が少し心配だが、写真のとおり十分沸騰さ
せるので大丈夫。砂糖と水牛のミルクをかけていただく。
とにかく、こちらでは「牛」といえば水牛で、街中にもかな
りたくさんの水牛が平然と歩いている。牛はシヴァ神の乗
り物として神聖に扱われているのだ。肉を食べるにして
も、ミルクを飲むにしても水牛づくし。

例えば水牛の肉を使った料理として、水牛の肉の水餃子

(モモ)がある。もっとも人気のあるメニューのひとつで、
タメルには行列のできる餃子店もあるほどだ。
口に入れると皮が破れ、ジューシーな肉汁が口いっぱい
に広がる。いくらでも食べてしまいそうだ。
 
 
 
 
 
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