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ネパール記

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第4話 街角の神々

 

日々の生活が、厚い信仰心なしには考えられないこの国では
宗教が重要な位置をしめている。「カトマンドゥでは人間の数より
神様の数のほうが多い」と言われるが、それも過言ではなく、
街のありとあらあゆる場所に大なり小なりの、石造、彫刻、祠、
寺院等がある。どんな小さな神様でさえ、花が飾られ、手入れも
され、崇められている。数多くの人が当たり前のように一日何回

かお参りをする。宗教が完全に生活に溶け込んでいるのだ。

大まかにいえば、南部はインドの影響でヒンドゥー教の勢力

が強く、北部ではチベットの影響で仏教が強いが、ネパール

ではこの2つの宗教は、ごくごく自然に、混然と溶け合い、

信仰されている。

だからネパールは街歩きが非常に楽しい。時を忘れて、名も

無き祠や彫刻たちを写真におさめる。しかし、ただ単に眺めて

るのと知識をもって眺めるのではおのずと、感動の度合いも、

文化への理解の度合いも変わってくる。日本人にとってヒンド

 

ゥー教はあまり身近ではないが、ヒンドゥーの3大神とその周

辺のの神々、あと叙事詩ラーマーヤナ物語だけは知っておき

たい。私は運良くカンボジアのアンコールワットへ行ったとき

に少し勉強する機会があったので非常に役立った。

まずバルマ神。世界の「創造」を司る。バルマ神が創造した

世界は以下の2人の神に委ねられる。2番目はシヴァ神。「破

壊」を司る神でナンディという牛に乗っている。破壊後、創造を

行う神でもあり、生殖崇拝と結びついており、男根を形どった

の(リンガ)で表されることが多い。3番目はヴィシュヌ神。太

陽の光を神格化したもので、世界の「保存」を司る。ガルーダ

という怪鳥に乗っている。温和な性格で人々の救済を行う。

他にはシヴァ神の妻バールバティ神、そしてその間に生まれ

た子、象の頭を持ったガネーシャ(写真1段目)などは有名

だ。ちなみにヴィシュヌ神の妻はラクシュミーといい、美の神

でもある。ラーマーヤナ物語に話を移すと、ハヌマーンとい

う猿の神(写真2段目)などは有名だ。物語の中ではラー

マ王子に忠誠を誓う猿軍の将として活躍する。以上いろ

いろと述べてきたが、実際に遺跡を見るときのコツとすれ

ば、例えば牛に乗っている神を発見すればれ、それはシ

ヴァ神で、鳥に乗っていればヴィシュヌ神、といった感じ

だ。アンコールワットの章も是非参考にしていただきたい

 

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