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ネパール記

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第3話 パシュパティナートとボダナート

パタンからパシュパティナートまではタクシーを利用した。
バスでもよいのだが、バスは時間、運行が不安定だ。滞在期間
が短いので、時間を有効活用するためタクシーを選択した。
ネパールのタクシーはすべて交渉制だ。旅人が一番困るのは
その距離と値段の相場だ。どれだけ走ればどれくらいの値段

なのか最初はさっぱり見当もつかない。また外国人旅行者と

みると当然ふっかけてくる。「地球の歩き方」を見ながら、だいたい

の値段を想定してやってみるが、それで正しいのかすら

わからない。だいたい3キロくらいを最初は「100ルピ」で交渉

していたのだが、次は「50ルピ」で交渉してもOKが出る。

びっくりして、また交渉してると別のタクシーでは「30ルピ」で

もOKが出る。こうして物価を体感してゆくのだ。

それでもバスよりは格段に高く、同じ距離ならバスなら3ルピ

から5ルピくらいだ。

パシュパイティナートはインド・ネパール圏での4大ヒンドゥー

寺院のひとつだ。「パシュパティ」とは「獣の王」という意味で、

破壊の神シヴァの化身のひとつだ。外国人は75ルピの入場

料を払わなければならないが、寺院内部はヒンドゥー教徒で

ないと入れない。少し損をした気分だ。歴史は古く、この

場所に最初に寺院ができたのは紀元前3世紀。国の守護神

を祭る場所として敬われた。

そこからさらにカトマンドゥ盆地の郊外へ、今度は仏教徒の

聖地ボダナートへ向かう。

この山のようなモニュメントを「ストゥーパ」と呼ぶ。ネパール語

で「積もる・集まる」という意味だ。ネパール内での仏教寺院

はほとんどこの形であり、このボダナートのものが最大。

起源については不明だが、現在のものは15世紀にイスラム

教徒によって破壊されたあと再建されたもの。静かな農村に

すぎなかったこの場所は、1960年以降亡命チベット人が定

着するようになり、急速に拡大した。壁面には「1回まわす

と1回経文を唱えたのと同じ」効能があると言われている

マニ車がぐるりと設置されており、右回りに、このマニ車を

回しながら進む。

パシュパティナートもボダナートも、各宗教の聖地だけあっ

て、巡礼者の真摯な祈りのパワーが体全体に伝わって

くるようだ。

 

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