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ネパール記

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第10話 バンコクカオサンロード〜遥かなる旅路

私はメナムリバーの見えるホテルの一室で静かに目を覚ました。
ここは10階建のビル。昨日までのようにクラクションや街の喧騒で
目を覚ますことは無い。私はバンコクに何か物足りなさを感じていた。
また旅の刺激が得たい。。そしてタクシーでアジア一の安宿街
といわれるカオサンロードへ向かった。

いよいよ旅の終わりが近づいている。社会人の旅は短く、儚い。

ほんの一握りの限られた休みしか貰えない。頭を下げてやっと
手に入れた短いバカンス。。何度全て自分を縛り付ける全てを振り

切って世界に飛び出したいと思ったことか。

カオサンは一時期は近寄るのも危険な場所と言われていたら
しいが、いまやバンコクでもっともお洒落なスポットして注目を
浴びているようだ。乱立するゲストハウス、ネットカフェ、そして
世界各国から引き寄せられるように集まってきたバックパッカ

ーたち。。。ここにいる旅人達に聞いてみたい。。

「あなたは何故旅をするのですか?」と。
仕事をやめて旅へ出るサラリーマン、安宿に沈没している日
本人、私のような通りすがりの旅人。。
ここで何を得、何をしようとしているのか?

街は何も答えてはくれない。

しかし私は気づいた。私にとってはここは旅の終点だが、他の

者にとってはここは旅の始まりでもあるのだ。
旅の終わりは次の旅の始まり。。。。
人生だってそうだ。この街で疲れた体をリセットし、次の始まり
に備えるのだ。
そう考えれば私は体が軽くなった。旅の終わりに独特の寂し
さも無くなった。

遥かなる旅路の始まり。。。

そして私はひとつのゲストハウスに飛び込んで、こう答えた。
「部屋はあいているかい?1日200バーツか、部屋をまず見

てみようか。」。。。
(本文終わり)
 
 
 
 
 
 

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