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私はメナムリバーの見えるホテルの一室で静かに目を覚ました。
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| ここは10階建のビル。昨日までのようにクラクションや街の喧騒で |
| 目を覚ますことは無い。私はバンコクに何か物足りなさを感じていた。 |
| また旅の刺激が得たい。。そしてタクシーでアジア一の安宿街 |
| といわれるカオサンロードへ向かった。 |
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いよいよ旅の終わりが近づいている。社会人の旅は短く、儚い。
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ほんの一握りの限られた休みしか貰えない。頭を下げてやっと
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手に入れた短いバカンス。。何度全て自分を縛り付ける全てを振り
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切って世界に飛び出したいと思ったことか。
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カオサンは一時期は近寄るのも危険な場所と言われていたら
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しいが、いまやバンコクでもっともお洒落なスポットして注目を
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浴びているようだ。乱立するゲストハウス、ネットカフェ、そして
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世界各国から引き寄せられるように集まってきたバックパッカ
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ーたち。。。ここにいる旅人達に聞いてみたい。。
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「あなたは何故旅をするのですか?」と。
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仕事をやめて旅へ出るサラリーマン、安宿に沈没している日
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本人、私のような通りすがりの旅人。。
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ここで何を得、何をしようとしているのか?
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街は何も答えてはくれない。
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しかし私は気づいた。私にとってはここは旅の終点だが、他の
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者にとってはここは旅の始まりでもあるのだ。
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旅の終わりは次の旅の始まり。。。。
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人生だってそうだ。この街で疲れた体をリセットし、次の始まり
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に備えるのだ。
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そう考えれば私は体が軽くなった。旅の終わりに独特の寂し
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さも無くなった。
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遥かなる旅路の始まり。。。
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そして私はひとつのゲストハウスに飛び込んで、こう答えた。
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「部屋はあいているかい?1日200バーツか、部屋をまず見
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てみようか。」。。。 |
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(本文終わり) |
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