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| 真夏の盛りの朝8:01に大阪天王寺を出発した |
| 特急「スーパーくろしお1号」は、約4時間をかけ、 |
| 南紀は新宮駅までやって来た。 |
| 今回の旅の目的は、世界遺産「熊野古道」を歩くことだ。 |
| 熊野古道とは、熊野三山とよばれる熊野本宮大社、 |
| 熊野速玉大社、熊野那智大社への参詣道の総称で、 |
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さまざまなコースがある。
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熊野古道のコースとしては・・・
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| (1)小辺路(高野山−熊野三山、約70km) |
| (2)中辺路(田辺−熊野三山) |
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(3)大辺路(田辺−串本−熊野三山、約120km)
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| (4)伊勢路(伊勢神宮−熊野三山、約160km) |
| (5)大峯奥駈路(吉野−前鬼−熊野三山、約140km) |
| などがあるが、今回私が選んだのは、伊勢路で、 |
| 中でも、初心者用としてガイドブックにもオススメマークの |
| ついていた「松本峠コース」である。 |
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| 「松本峠コース」とは、全長160kmある伊勢路のうち、 |
| JR大泊駅からJR有井駅までの約4.5kmのコースである。 |
| 見込み時間は約2時間。難易度は★★で、初心者向け。 |
| 短いながらも、さまざまな変化に富んだ風景を堪能できる |
| ということで、人気のコースでもある。 |
| 新宮駅で、軽い昼食をとったあと、鈍行に乗り換え、先へ進む。 |
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大泊駅に到着。
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新宮から34分。無人駅である。
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ここから、熊野古道・松本峠コースの旅が始まる。
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熊野宮川という小さな川を越え、最初は幹線道路沿いの
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歩道を行く。海水浴場もあり、賑わっているのがわかる。
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台風が近づいているということで湿度が異常に高い。
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| できることなら、海へ飛び込んでしまいたいくらいの暑さである。 |
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幹線道路沿いを歩いていて、ふと山側に案内の看板が
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あったので行って見ると、急に歴史が何百年も遡った
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かのような古道の風景が広がる。その格差に驚く。
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| 苔むした古い石段が、山間を縫うように走っている。 |
| 熊野は、日本書紀にも登場する古い信仰の地であり、 |
| 907年の宇多法皇の行幸が最初と云われる。 |
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平安時代、白川上皇は9回、後白河法皇は33回も熊野詣
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を行った言われている。
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江戸時代に入ると、伊勢詣と並び、熊野詣は、皇族や貴族だけ
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でなく、広く庶民が行うようになる。
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紀伊半島は、もともと日本有数の降水量の多い地域であり、
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古道も保全のために石で舗装されるようになった。
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一部は江戸時代に紀伊藩によっても舗装された。
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| 神秘的な、森の中を歩いていると、ほんとうにこの中に、 |
| 自然の神々や、精霊がいそうな、神々しい気持ちになる。 |
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>>トップページ>>目次>>第9話「熊野古道・松本峠コースA松本峠」
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