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標高3776mメートルの富士山。
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日本最高峰の標高を誇り、古来から霊峰として、
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| 信仰の対象ともなってきた、日本を代表する名山であるが、 |
| 今回、その富士登山にチャレンジすることになった。 |
| 一生に一度は、登っておきたい山のひとつではある。 |
| その富士山は、5合目までは、バスで登ることができる。 |
| しかし、5合目まで着いたときに、その状況に愕然とした。 |
| 5合目付近は、小雨と濃い霧の中であったのだ。 |
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美しい景色や、高山植物を愉しもうと考えていたが、
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雨の中、そのような余裕は無く、ただ黙々と足元を
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見つめ、一歩一歩登ってゆくだけである。
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| 行けども、行けども霧の中。
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| いや、霧の中というか、雲の中かもしれない。 |
| 足取りも重い。
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みんな山小屋を目指して、気力をふりしぼる。
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このような天候にもかかわらず、かなりの数の登山者である。
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蟻の群れのように連なって、登り続ける。
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7合目の「花小屋」という山小屋へ到着。
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しばしの間、休憩をとるが、ゆっくり休むには、まだ早い。
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山小屋では、ちょっとした食べ物や飲み物を買ったりする
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ことができる。
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山の天気は変わりやすいとよく言われるが、急に霧が晴れて、
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青空となった。少し足取りも軽くなる。
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しばらくすると再び、霧の中となったが、雨はおさまった。
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少し、花々を愉しむ余裕も出てきた。
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さあ、8合目を目指そう。
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>>トップページ>>目次>>第12話「富士登山A〜8合目から山頂まで」
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