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スペイン

グラナダ

コルドバ章でも少し述べたが、イベリア半島は7世紀以来イスラム教徒の支配を受け続け、特にこのグラナダはその拠点として繁栄した。とくにキリスト教徒のレコンキスタ(国土回復運動)の嵐のなか、コルドバ王国が分裂、滅亡した後も、グラナダはイスラムのヨーロッパにおける最後の砦として君臨した。アルハンブラ宮殿はそのイスラム国家末期に建設された、いわば蝋燭の最後の灯火であった。

写真は広大なアルハンブラ宮殿の中で、特に王の住まいの王宮となった建物である。

グラナダの陥落したのは1492年。「意欲に燃えるコロンブス」という年号の覚え方はだれもが知っているだろう。そう、コロンブスが新たなるグラナダの支配者イザベル女王の援助を受けて、新大陸発見の航海に旅立つその年である。

グラナダ陥落の後も、アラブ文化は破壊されることなく、キリスト教文化に引き継がれる。ここはカルロス五世宮殿。ヨーロッパ人の建てたアラブ風建築だ。スペインルネサンスを代表する建物。1階部分は現在はアルハンブラ美術館となっている。

特徴的なアーチ風の窓、そして綿密な彫刻の施された格子、その向こうにグラナダの町並みが望める。

この写真はヘネラリフェといい、13世紀に建設された王の夏の別荘である。いかにも水が涼しげで、夏にふさわしい造りとなっている。また左右対称なつくりも整然としていて美しい。

こちらはいわばハーレム。王の后、妾など女性が多数暮らしていた。もちろん王以外の男性は立ち入り禁止であった。中庭には12頭のライオンの像に支えられた噴水がある。

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