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ローカル私鉄の旅

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有田鉄道

平成15年1月1日廃止予定の有田鉄道へ、私が向かったのは

12月27日。有田鉄道は1日2往復しか走らないため、見れる

チャンスはあと10回あまり。

しかもこの列車、日曜・祝日も運休なのだ。

廃止を目前に控えて息も絶え絶えといったかんじだ。

この鉄道が運行を開始したのは大正2年(1913)年のことで、
来年でちょうど90周年となるはずであった。

距離にしてほんの5.6kmの小さな鉄道ながらも精一杯走り

続けた90年間であった。昭和24年には温泉で有名な
国鉄湯浅駅にも乗り入れをしていた。しかし高度経済成長を
過ぎたあたりから会社は縮小の一途をたどった。

昭和59年には貨物線の廃止、平成4年にはJR乗り入れを

廃止した。

私は仕事が忙しく、走っている時間帯にどうしても有田へと行

くことができなかった。私が到着した午後2時には2本とも走り

終えた後であった。

紀勢本線藤並駅には有田鉄道の乗り入れホームがあるが、

事務所は明らかに閉鎖されていた(写真1段目)。

そこで私はバスに乗り終点金屋口駅へ向かった。

バスはほとんど鉄道の沿線を走るため、あたかも列車に乗っ

ているような感覚を受ける。客は私を含め2人。

駅はさびれてはいたが、カメラを抱えた鉄道ファンが数人い

た。私はそこでお目当ての「廃止記念切符」を購入したあと、
構内を散策した。

奥には主力のデイーゼル車ハイモ180−101(写真5段

目)と、キハ58003(写真6段目)が止まっていた。

その国鉄色をしたキハにあっては、元・富士急行の車両で、

両運転台方式である。

2台はただじっと最後の時を待つ。

木製貨物車 「国鉄」コンテナ
貨物営業時代の遺物が構内、バスターミナルに放置され
ていた。久しぶりに見た「JNR」のロゴが嬉しい。

他にも年季の入った機関車などが見受けられた。

次来た時は(廃線歩きになるが)、5.6km全部歩いてみ

たい。
DATA
営業キロ 運賃 駅名 ふりがな
0.0 藤並 ふじなみ
  140 田殿口 たとのくち
  200 下津野 しもつの
  260 御霊 みたま
5.6 320 金谷口 かなやぐち

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