堪輿(風水)とは
2000/11/11 補追
風水とは.....
「気は風に乗ずれば散じ、水に界てられれば即ち止まる。古人はこれを聚めて散ぜしめず、 これを行いて止めるあり。ゆえに、これを風水という。」
有名な郭璞(かくはく)の著した「葬書」の一説です。
この「葬書」は羅盤が発明される前の風水の根本教典ですが、いろいろエピソードがあり、現在でも郭璞が著者がどうか諸説あるところです。また郭璞自体も伝説的な逸話が数多くあります。
いずれにしてもこの「葬書」の一説が風水の語源であるといってよいでしょう。
そしてこの一説こそが風水の原理であり真理です。
大地の生気は風によって散り、水によって集められる。よって風を嫌い、水を喜ぶ「蔵風聚水」(風をおさめて水を集める)を示した一説なのです。
風に吹きさらされる場所は人間や植物にとって良くありません。風を制するには背後に山があればいいわけです。そして横殴りの風を防ぐためには左右に小高い丘があればいいわけです。さらに前面に水があれば人を含めた動植物にとって格好の土地となります。
背後の山から湧き出た水は動植物に恵みを与え、また物を運ぶための通路になり前方に流れていきます。前面からの風は背後の山のお陰で緩やかになり心地よい風を与えてくれます。風は上昇気流になり雲となって、やがて雨に変わりまた地へと戻ってきます。水のない場所に人は住めません。
これが風水の龍穴砂水の条件を満たす「四神相応」の理想パターンになります。つまり生活や流通に不可欠な「水」と風をさえぎる「山」が風水では重要なのです。
一命二運三風水四積陰徳五唸書
中国の格言のなかに上記の言葉があります。風水の位置付けというか役割が表現されています。
人生を豊かにするための条件ともいえるでしょう。
第一に天命によって左右され、第二に、めぐってくる運を掴むことが出来るか、第三によい風水の場所に住み、第四に陰徳を積み、第五に勉強をする。という風に読み取れます。
一命二運三風水が自由にコントロールしにくい要素ですが、三風水四積陰徳五唸書が、自由意思でコントロール可能な要素になります。
三風水が、その両方にあるのは殆どコントロール不可能な要素と、反面、人工的にコントロールできる要素があるためです。
龍や穴は既にあるものを探すだけで人工的に作り出すことは困難ですが、砂や水はある程度、技術的に作り出すことができます。
人体に例えると命、運、が自律神経系にあたり、積陰徳、唸書が筋肉系の随意機能に相当します。
風水は呼吸機能に相当します。普段は無意識に機能していますが意識的に呼吸をコントロールすれば身体機能を自由にし健康になれます。風水を上手に用いれば命運に対し大きな影響を与えることが出来るわけです。
私たちは親を選んで生まれてくることは出来ませんが、努力を積み、自分の生活環境を変えることはできます。自然の力を借り、自分にとっての最適な環境を探し構築する。
これが風水の目的であり意義です。言い換えるなら人間生活と自然との「折り合い」をつけるための中国的環境術が風水であるといえます。
風水師は大地の鍼灸師であり、生気の結集する穴(ツボ)を探し、人間が大地からいい気を分けてもらえるように建物や墓を調整します。