電子羅盤整作記
「風水七つ道具」のコーナーで紹介している電子羅盤の整作工程を紹介します。
今まで色んな道具を組み合わせて、風水を実践していましたが、これを完成させたお陰で風水の基本の一つである方位の測定が飛躍的に楽になりました。
夢は電子コンパス、レーザーポインター内蔵で羅盤の盤面がタッチパネルで鑑定結果まで出せるPDA的な羅盤なのですが、今回はそれの実現のための第一歩です。
かなりいきあたりばったりで作り初めてしまったので、最初から設計図などはありません(^^ゞ
まして、失敗すれば何万円もする羅盤を壊してしまいますので、とてもお奨めできません。
ですので、あまりというかほとんど参考にならないと思いますが、興味のある方はお付き合いください。
1 基本コンセプト
まず第一に電子コンパスを内蔵すること。次いでレーザーポインターも内蔵することです。
レーザーポインターは最近は安く手に入りますし、ペンタイプのものなど小さなサイズのものが
出回っていますから比較的容易に入手できそうです。
電子コンパスも最近は安価なものが出回っていて、問題はその大きさになります。
羅盤自体は、今現在所有しているものをそのままベースとして使用することにしました。
そして、使うアイテムはもし整作が失敗に終わっても元の状態に戻せるように最小限の加工(壊し^_^;)で済むように配慮することにしました。
2 使用アイテムの選定
まず、最初にベースの羅盤を選定ですが、普段一番良く使う羅盤を使用することにしました。
使用する羅盤は香港の「聚賢館」製の「三元三合実戦羅盤」です。
この羅盤ですが、サイズも手ごろで、盤面の活字も見やすく、台座は硬質のプラスチックで
できていて非常に使いやすい羅盤です。三元も三合も良く使う層が網羅されていて、
まさに「実戦」です。
以前、大石先生が愛用されていたのを拝見して、ずっと欲しかった羅盤でした。
「鴨書店」で偶然見つけて、しかも大石先生も鴨で購入されたとお店の御主人から聞いて、
なおさら買うしかないと意気込んでいたのですが、問題がありました。
この羅盤少々いわくつきでして、方位磁針が若干狂っていたのです。(2度程度ですが)
羅盤を大量に入荷すると、その中に何点かは磁針が狂っているのがあって、
この羅盤はつまり不良品として残っていたものでした。
磁針の精度は羅盤選びの基本中の基本なので、これはあきらめようかと思っていたの
ですが、御主人が安くしますよと言ってくれたので飛びついてしまいました(*^_^*)
今までは誤差を補正しながら使っていたので、まさにうってつけです。
次にレーザーポインターですが、家に何個かあったうちの一つをチョイスしました。
ちょうど壊れて使えなくなったプロジェクターのリモコンにレーザーポインターが付いていて
分解してみたらサイズがちょうど良さそうだったのです。
zippoライターは大きさの比較用です。
最後に電子コンパスですが、候補が2つありました。
一つはヤフオクで衝動買いしたもので、これは2千円程度でフィールドで使うには良さそう
です。
しかしながら、分解してみると以外に液晶部分と電子基盤が大きくて羅盤に内臓させるのには
無理があるのが解って断念しました。
そうなると、残るはひとつしかありません。そうです。いつも使っているカシオのパスファインダーです。
どうするか迷いましたが、液晶の部分と羅盤のそれぞれの直径がかなり近かったので、採用です。
また、外での使用を考えると防水であるこの腕時計をそっくり使うのがよさそうです。
これで必要なものは揃いました。
3 道具類
アイテムは揃いましたが整作には道具が必要です。
今回はざっと以下のものを使用しました。
・トリマー ・ドライバー類 ・紙やすり ・半田ゴテ
・リューター ・カッター ・ホットボンド ・のこぎり
・ヤスリ ・ノギス ・プラリペア
・ハンマー ・電線 ・ドリル
などです。私は趣味で日曜大工やアートクレイシルバーなどをするので、もともと家にあるものです。
この中であまり馴染みのないものとしては、トリマーとリューター、ホットボンド、プラリペアなどですが、
トリマーは曲面加工や溝彫りに用いられるドリルの仲間です。
トリマーがなくてもドリルにトリマービットをつければ代用できます。
リューターは主に小物を切削する道具で歯医者さんの「キィーーーン」を連想すればいいでしょう。
ガラスへの彫刻なんかに使われます。
ホットボンドは樹脂製で棒状の接着剤を熱で溶かして使う道具です。
もともとダンボールなどの簡易接着に使用されてましたが最近は接着棒のカラフル化が進んで
これだけでやる手芸もあるくらいです。
グルーガンとも呼ばれています。
プラリペアは硬化剤とアクリル粉末を混合して使う硬化プラスチックです。
ほとんどのものがホームセンターなどで入手できます。
この他にも、材料として電池やその他こまごましたものが必要でした。
4 アイテムの分解
製作の前にまずそれぞれのアイテムの分解です。
写真が少なく解りづらくて申し訳ありません。
羅盤:羅盤の分解は慎重を要します。というのも台座と羅盤面の取り付け方法がメーカーや種類でバラバラなのです。まずは天心十道である「糸」を切ります。
台座をさかさまにして盤面が外れれば簡単なのですが、今回は外れません。
つまり台座と盤面が何らかの方法で固定されているということです。
大体は機構的にロックしているか、接着なので、盤面と台座の間にアルコールを注入して
しばらく置いておきます。時間を置くことで接着の場合は接着剤を軟化させて、外れやすくします。
時間をしばらく置いた後、精密ドライバーを台座と盤面の隙間に差し入れて少しだけ浮かすように
こじります。
この時に力をいれると盤面が変形してしまうので、細心の注意がいります。
精密ドライバーをこじりつつ、円周方向に回していって盤面が浮いてくればしめたものです。
今回は接着だったということです。
このままこじると盤面や台座に傷がつくので、いらなくなったクレジットカードとか薄いプラスチックの板を間に入れてこじるとうまく外れます。
要領的にはタイヤとホイールの分解と同じような感じです。
盤面が外れたら、今度は盤面と方位磁針部分を分解します。
先ほどと同じ方法でアルコールを盤面と方位磁石の接合面に塗布して時間を押した後、
台座と盤面を固定していたプラスチック部分を外します。
接着剤が強力でこの部分は結局、いくつかに割って外しました。
ついで、磁石部分を指で押してみます。びくともしないのでゴムハンマーで軽くたたくと外れました。
これで羅盤の分解は完了です。
方位磁石部分とプラスチック部品は袋に入れて保管しておきます。
腕時計:パスファインダーの分解はまず、ベルトを外します。余分なバンパー、プロテクター部分もネジを緩めて時計単体にしてしまいます。
ベゼルの部分は本体との隙間に精密ドライバーこじ入れてロックを外しました。
このベゼル部分は羅盤盤面と時計部分の接合に使用しますので、とっておきます。
他の部品は後で元に戻せるように保管します。
5 整 作
やっとここから整作開始ですが、ここも写真が少なくて申し訳ないですm(__)m
羅盤台座の切削加工
羅盤を時計部分とレーザーポインターが入るようにトリマー、リューター、ドリル、ヤスリなどで、とことん削っていきます。
整作課程とはいえ、どんどん見るも無残になっていきますので、精神的に辛いです(ToT)
また、硬いプラスチックなので削るのが非常に根気がいります。
本来、ボール盤や旋盤などの専用工具を使ってやればいいのでしょうが、日曜大工程度の道具でしかも家の中でやったので家中、削りくずだらけで、エライ目にあいました。
なにはともあれ中心部分に据え付ける時計の形にあわせて少し大きめに切削していきます。
この時に、羅盤の盤面から突出しないように深さも考慮に入れて削ります。
次いでレーザーポインターを埋め込む溝や台座の外側に配置するスイッチ類のための横穴、電池を装着する部分の溝などを根気よく削ります。
レーザーポインター部分の取り付け
配線を仮止めしてボタン電池もセットしておきます。今回は接触不良をなくすために電池は2個を
半田付けしてしまいました。使用したのはボタン電池です。
スイッチボックスなども固定して、レーザーが照射できるところまで加工してしまいます。
次にポインターと羅盤の軸線があうように固定しなければなりませんが、今回は床のフローリングの板目を利用して合わせました。
写真は完成してからのものですが、床の板目を利用してまず、台坐の軸線を板目に合わせます。
レーザーを照射しながら板目の延長線上にポイントされるように微調整しながらレーザー部をホットボンドで固定していきます。
最初は少しだけホットボンドを流し込んで、位置が確定してから最終的に流し込んで完全固定します。
下の写真の白い部分がそうです。
時計部分の固定
次は時計部分を固定します。天心十道の4箇所の穴に糸を通して羅盤の中心点を求めます。
時計の東西南北の液晶部分の線がそれぞれ糸に合うように位置を決めます。
ホットボンドを少しづつ流し込んで固定します。
写真は斜めから撮っていますのでズレて見えますが真上からきっちりとあわせます。
スイッチロッドの作成
続いて固めの針金かピアノ線などを利用して羅盤の台座側面から時計のスイッチを押せるようにするためのエクステンションロッドを作ります。
今回は細い溶接棒と要らなくなった携帯のロッドアンテナなどの廃品を利用しました。
台座からあまりはみ出したスイッチを作ってしまうと、取り回しが不便になるので極力出っ張りがないように気をつけます。
うまくボタンが押せ、なおかつ針金が抜け出てこないように、先端を曲げて加工します。
要すれば時計のスイッチと針金部をホットボンドで固定してもいいでしょう。
台座の面に取り付けるボタン類はその辺のガラクタを使いました^_^;
台座部分の仕上げ
ホットボンドの盛り付け高さが羅盤面の設置高さより高いものは削ったり、切削課程で欠けたりした部分をプラリペアで整形したりした後、気になる場合は台座を赤の塗料で塗装して完成させます。
盤面と台座の固定
いよいよ最後の仕上げです。
まずは盤面と台座をベゼルでロックします。
ベゼルの内径に比べて羅盤面の内径が少し大きかったので、ベゼルがきっちりはまる大きさになるまで、盤面をヤスリで削りました。
そして赤いテグスを十字に張り完成です♪♪♪ d(⌒O⌒)b♪♪♪
方位計測検査
最終仕上げとして電池や針金、レーザーポインターの部分が電子コンパスに影響を与えていないか他の羅盤と比較してチェックします。
私の場合は羅盤が他に数枚あるため比較は容易でしたし、電子コンパス部への影響はありませんでした。
こーんな感じになりました
左はレーザー照射部とそのスイッチです。 右は台座左を裏から撮ったものでリセットスイッチはあまり使わないので台座の裏側に配置。モードスイッチは押すのではなく回転させると切り替わる仕様にしました。
電子コンパスの計測は写真中央のボタンを押すと開始されます。
全体はこんな感じです。
整作してみて...
手前味噌ですが、この電子羅盤非常に便利です(*^_^*)
なにせ今まで磁針が安定するまでにかかる時間が不要、目標物に羅盤の基準線を合わすためのスナイパーばりの照準が不要なのですから。
「羅盤八奇」という磁針の振れや安定に関する規則がありますが、もちろんこの電子コンパスでも強力な磁場や変動に対してはエラーが表示されますので、磁針の細かな振れほどではないにしろ対応できてます。
今までは水平水準器や三脚、レーザー水準器など複数の器材を合わせて活用していましたが、いまのところこれ一枚で間に合っています。
ただ今回は何とかうまいこといきましたが、道具やアイテム、複数の羅盤があったから出来たと思います。
一般の方がここまでやるのは、相当難儀だと思います。
失敗するといっぺんに複数のアイテムを壊すことにもなりかねませんので、やはりお奨めできません。
いずれ市販の羅盤もこうなる日が近いかもしれませんし。
それまでは、手ごろな部品を調達しつつ、第2、第3の電子羅盤を製作して情報発信していきたいと思います。
そのうち、どこかの羅盤メーカーが作ってくれるかもしれませんね(^^ゞ