羅盤と偏角


方位、方位といいますが、何を基準として方位を定めるのでしょう。

ここでは、羅盤(三合盤)と偏角の関係について書いてみましょう。まず偏角ですが、これは任意の場所で測った方位磁石の指す北と真北との差です。普通地図では真北を北として書かれています。つまり真北は地球の自転軸の方向です。地球の磁軸は自転軸とは約11度ずれています。

これに対し偏角は年代と、ともに変化します。また地域によっても異なります。その日その日でも変化します。突発的に急激に変化した事象を磁気嵐と呼んでいます。

カナダ(?確か)では磁気嵐で何万世帯という家が停電になったこともあります。

さて、古代中国の四大発明に羅針盤、火薬、製紙、印刷がありますが、その中でも一番古いのが羅針盤です。「韓非子」(紀元前220年頃)には磁石を用い方角を定めた記述がありますから中国の製鉄の歴史はとても古いといえます。

そして羅針盤(コンパス)の記載は宋の時代の「夢溪筆談」の沈括(1031〜1095)が4種類の人工磁石を使った製造方法を説いていることから西洋の1190年より先んじていることになります。同じく西洋での磁偏角の発見は1490年になってからですから400年以上中国のほうが早く発見したことになります。いずれにせよ紀元前1020年頃から中国では磁石を方向を測るために一般的に使われていたようです。

羅盤の三盤(天地)二十四山は時代時代の偏角のずれを考慮して作られました。

8世紀中ごろにできた二十四山を正針といい「地盤」と呼ばれます。次いで有名な救貧先生ことヨウインショウが100年後に西に7.5度ずらした「天盤」を発案しました。12世紀頃には偏角は更にずれたため頼文俊が2つの盤を補正する意味で「人盤」を作りました。

それぞれの二十四山は時代とともに使用方法が確立され、対象物により使い分けられるようになりました。日本での偏角は1640年頃の東偏8度をピークに1800年頃0度になり、それからは西偏が続いています。国土地理院では10年毎偏角の測定を行っています。

風水では穿山七十二龍や百二十龍など細かい方位を必要とするものがたくさんありますから正しい方位の測定はとても重要なんです。

方位をひとつ測るのにしても大変なんですよ〜。(>_< )( >_<)