電磁波
「電磁波は健康に悪影響を及ぼす?」という問題が提起されて久しいです。新聞や雑誌などでも時折、この話題が取り上げられますが、一体どれくらいの人達が正しい認識でこの問題をみているのでしょうか?
雑誌や新聞等でも、間違った論調で書かれていることがしばしばあります。
一見すると風水と電磁波は何の関わりも無いように思われますが、実は大変密接な関係にあると私は考えています。電磁波と風水については「生体磁石」のページで述べることとして、ここではまず電磁波とは何なのか考えてみましょう。
電磁波とは(現代用語の基礎知識より)
●電磁波(electromagnetic wave)〔物理学用語〕
電場と磁場がからまりあって真空中や空気中を光速度で伝わる波を電磁波という。電波も光も同じ電磁波で、波長が非常に異なるだけである。波が一秒間に振動する回数を周波数といい、ヘルツという単位で呼ぶ。周波数は波長に反比例するので、波長が短い電磁波ほど周波数が高い。電磁波を波長の長い方(すなわち周波数の低い方)から並べると、電波、赤外線、可視光線、紫外線、エックス線、ガンマ線と分類され、電波はさらに、中波(ラジオの電波)、短波、超短波(テレビの電波)、マイクロ波等に分かれる。たとえば電子レンジで食品を加熱するのは周波数二・四五ギガヘルツ(波長一二センチ)のマイクロ波である(ギガは一○億)。電磁波は光子という粒子の集団でもある。周波数の高い電磁波ほど光子のエネルギーが大きいため、光、紫外線、エックス線等が物質や生体に当たると、光子が化学反応を引き起こし、生体にも影響を及ぼす(紫外線による日焼けはその一例)。
一方、電子機器から出る電磁波は、マイクロ波等より波長が長く、化学反応を起こすことはないので、その意味では生体への影響はない。しかし電磁波の電場や磁場が生体に及ぼす影響が皆無かどうかは、いまのところ断言はできない。なお、飛行機の中や病院で電子機器の使用が制限されるのは、電磁波が、飛行機や病院が使用している機器に誤動作を起こすことがあるためである。とあります。表にしてみると以下のようになります。
*日本の電波法では10KHzより高い周波数を、電波と規定しています。
電磁波と健康
少なくとも電磁波問題を議論するには、どの分類、周波数、磁界、電界の強さ、時間などを明確にする必要があります。
ここ数ヶ月をかけて様々な機関の電磁波に関する研究論文を読みましたが、今のところ家電製品の発する電磁波は健康には影響しないようです。しかし携帯電話のマイクロ波については体に接する近傍界であるため別に考える必要がありそうです。携帯電話の電磁波に関する研究は今現在も進められています。
現在、国際非電離放射線委員会(ICNIRP)の基準が、各国、各機関の基準値策定の元となっています。また、国際ガン研究機関(IARC)の動向として2001年6月に直流(DC)から低周波(ELF)までの電磁界に関する発ガン性の評価を行い、結果を2002年1月に刊行物として発行する予定だそうです。WHOも国際的な基準統一に向けて動いています。
人体の健康問題に対する影響については私は明言できません。今後の科学者の研究を待つことにしましょう。
報道と商売
電磁波防護グッズとして売られているグッズを多数見かけますが、そのほとんどに効果はありません。効果があるとしても健康レベルにほとんど影響しないレベルの電磁波をカットしたところで何の役に立つでしょう?これらのグッズのいくつかは公正取引委員会からの警告を正式に受けています。
よく見かけるCRT用のOAフィルターや防護エプロンなどを例に挙げますと、CRTから発せられる電磁波はブラウン管からだけではありません。電源部分や電子基盤からも発生します。またOAエプロンは電界のカットには効果がありますが磁界はカットできません。磁界は曲折します。
木炭なども電磁波を吸収するとして販売している業者もありますが、そのままの形では効果は全くありません。確かに木炭の多坑質構造による空気の清浄化作用はありますが電磁波を吸収する作用はありません。電磁波をカットしようというのであれば木炭を微細粉末にして固め、それを板状にして電磁波をだす物質を取り囲んで密閉する必要があります。それとても炭が熱を持っていたら黒体輻射により電磁波を発生させます。
家電製品がプラスイオンを発生させ健康に悪影響を与えるとの報道もありますが、家電製品の発生する電磁波は非電離放射線に分類されますから電離作用はありません。つまりプラスイオンを直接発生させることはないのです。
うまい謳い文句のグッズ販売には充分気を付けたいものです。
結局、電磁波って(^_^;)
「電磁波」と一括りにしてしまうと、ヒトに良いモノか悪いモノか、はっきり結論づけることは出来ませんが人体に無害とされている可視光線でさえ、状況によっては有害になりえます。(ポケモンで問題になった光過敏性てんかんなど)
結局、どれも程度の問題と言えるのではないでしょうか。放射線にしても、ごくごく微量ならば免疫力を高めます。骨折などの治療の低周波。最近では脳腫瘍などのピンポイントのがん細胞破壊にもMRIなどが用いられていますし........
地球上や宇宙、どこにいっても電磁波からは逃げられません。善悪の影響は無視しても、やはり何かしらの影響は受けているわけです。電気や熱、物質の動きのあるところに電磁波は存在するのですから。
地球という大きな磁石の上で生活している我々は、このたった100年の間に目に見えない電磁波という蜘蛛の巣を張ってしまいました。ヒトに便利な部分だけでなく、地球自体に影響を与えかねない部分にも目を向けていかなければなりません。そして、それは一部の科学者だけでなく、一般に生活している我々も正しい認識と理解を持たなければならなくなった時代になったのかも知れません。
電磁波関連サイト:
http://www.ibm.co.jp/vdtwork/relat000.html
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/news/ans.htm
http://www.jeida.or.jp/committee/vdt/
特におすすめ:BEMSJさんの「電磁波健康影響講座」は↓
http://homepage3.nifty.com/~bemsj/