
■036:田宮模型全仕事1
編集:田宮模型(TAMIYA,INC.2000)
発行:株式会社文春ネスコ(文藝春秋)
初版:2000年
価格:2800円
関連:田宮模型全仕事2、田宮模型全仕事3
赤と青をバックに白抜きされた二つの星型マーク‥‥これぞ「田宮の星」。
かつて、「ガンダムプラモデル(略してガンプラ)ブーム」という時期がありました。
1979〜1980年頃、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の再放送により、当時の少年の間にガンダムのプラモデルが大フィーバー(死語)、全国の模型店にはガンプラを買い求めようと子供たちが群がったのでした。
そんな熱狂的なブームの中、そのガンダムのプラモデルを独占販売していたのは、かの「バンダイ」。
今でも「ガンダム」のブランドは、同社のドル箱キャラクターとして、しつこくしぶとく、生き存えています。
そして、当時のプラモデル業界を担っていた他のメーカー‥‥タカラ、アオシマ、イマイ、アリイなどはあまり注目されないまま、マイナーながらもコアな商品造りでそれに対抗してゆくことになります。
そんな中、「田宮(タミヤ、TAMIYA)」だけは一際異彩を放つ存在として、反ガンプラ派に根強い支持を受けていました。
何故なら田宮の得意とする分野は、スケールモデルだったからです。
ガンダムで成功したバンダイが、ダグラム、ザブングル、ダンバイン、バイファム、エルガイム‥‥と次々にキャラクターモデルと呼ばれる非実在ロボット系に染まって行くのを尻目に、田宮はひたすら戦闘機、車、バイク、船などの実在系のスケールモデルをこつこつと地道に販売し続けます。
しかも、その一品一品が実に精緻な出来映えだったことが、親田宮派の心を鷲掴みにしたのです。
中でも秀逸なのがミリタリーシリーズ。
様々なバリエーションの戦車、各国軍の表情豊かな兵士たち、さらには小物まで、実に精密に、種類豊かにそろっているのです。
かつては「ジオラマ(ディオラマ)」と言う言葉が、「田宮のミリタリーモデルで戦場の一場面を再現すること」と、ほぼイコールな意味さえ持っていたほどです。
なにしろ、ジオラマ作成用に「土のうセット」や「ジュリカン(燃料缶のこと)セット」などがあったくらいなのですから。
『新しい情景作りの可能性を広げたエポックメイキングなモデルのひとつ。
戦車でもない、兵隊でもない、1/35スケールで様々な動物をモデル化。
ラバが1頭にシェパード1匹、子犬1匹、親豚1頭、子豚3匹、ニワトリが雌雄各2羽とひな鳥3羽、
さらにタマゴ6個、がちょう2羽、そしてウサギが2羽セットされている。
迫力の戦闘シーンとはちがった情景展開に、製作意欲をそそられたファンも多かったことだろう。
動物の仕上げは塗装がポイントで、パッケージでもテクニックが説明されている。』 動物セットの項目より抜粋
ドイツ軍の88ミリ砲は、ある意味で憧れでした。
モデラーの方、さらにミリタリー好きな方にオススメ。