■026:ガナパの手


 著者:雨宮慶太

 発行:講談社(アフタヌーン)

 初版:2000年

 価格:2500円




 正直なところ、本当は誰にも紹介したくない‥‥そのくらいに素晴しい一冊です。

 この本の著者、雨宮慶太氏と言えば、ソノ筋には熱狂的な支持者を持つ希代のクリエイターです。
 私は特に熱烈なファンというわけではありませんが、この「ガナパの手」には見事なまでに琴線を揺さぶられました。
 思わず同じものを二冊買ってしまったくらい(苦笑)。

 この本は、簡単に言うなら「工作本」。
 読者が本のページ自体(!)を切ったり、折ったり、貼ったり、組み立てたりして、全体のストーリーを追って行くという特異なスタイルを取っています。
 独特の絵柄と雰囲気、紙質、装丁まで実に緻密に、丁寧に、執拗なまでに考え抜かれた秀逸さ。
 しかも、ほぼオールカラー!

 『さて最後まで読んでいただけたでしょうか?
  次はいよいよハサミとノリなどを用意してゼヒゼヒ切ったり、貼ったりして下さい。
  袋とじはもう切りましたね?
  すべてはつつを切り落とす事からはじまります。』 あとがきより抜粋

 ‥‥ごめんなさい、雨宮先生、私はもったいなくてまだ袋とじも切ってません。
 あと二冊くらい買ってからでなければ、とても切ったり、貼ったりできそうもありません。

 雨宮ファンの方はもちろん、すべての方にオススメ(‥‥したくない)。


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