2003年5月17日

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POPPO一家は「海が好き!」である。
しかし、秋から春にかけては、今までイベントはなかったのである。
まあ、POPPO嫁は1回か2回、ダイビングに行くことはある。
だが、かつて、漁師の手伝いをしたことがあるPOPPOも、今のところ魚釣りには手を出していないので、POPPOと子供たちには「海が好き!」なイベントは無かったのである。
そんな季節を悶々と過ごしていた、POPPOが以前から目を付けていたものがあった。


帆船に乗ることである。
帆船と言うからには帆船で、ヨットではない。
そう、アニメ「ワンピース」に出てくる「ゴーイングメリー号」とか、「日本丸」のように、四角い帆を張って走る船である。

「そんなもん、一般人が乗れるような物、あるんかい??」
実は、あるのである。
「特定非営利活動法人 日本セイルトレーニング協会」(NPO-STAJ)の所有する「海星」という帆船である。
1990年8月に建造された全長46メートル、全幅7.6メートル、総トン数180トン、2本マスト・ブリガンティン型の帆船である。
確かに、日本丸などと比較すると、かなり小さい船ではあるが、れっきとした帆船であることは間違いない。


POPPO一家は、この船に乗り込もうと、5月17日の「半日体験航海」参加の申し込みをしたのだ。

さて、当日。
すっかり、船乗り気分の子供たち あいにく、時々、雨のぱらつく曇天である。
しかし、台風のような天気でない限り、出航するということで、POPPO一家は車に乗り込み、一路、みなとみらい「ぷかり桟橋」を目指して出発した。
駐車場から桟橋に向かう間に、雨もあがり、空も明るくなってきた。
9時50分、集合時間である。
体験航海参加者は、クルーのお姉さんに案内され、桟橋に係留されている「海星」の前に集合。
ここで、体験航海参加者は、二つのグループに分けられた。
スターボード(starboard=右舷)組とポート(port=左舷)組である。
POPPO一家はスターボード組となった。

そう、「海星」は遊覧船でもなく、観光船でもない。
「セイルトレーニング」の名の通り、体験航海者は自分たちで船を動かさなくてはいけないのだ。
この日は、「半日体験航海」と言うことで、出航10時、帰港12時。
約2時間の実習?航海である。
さすがに、エンジンを使っての出航は、クルーのみなさんに、お任せする。
そして、桟橋を離れてまもなく、各組に集合がかけられ、人員点呼が行われた。
そう、落水などの事故を防ぐためにも、常に仲間の動向を確認しながら作業を進めなくては、いけないのである。


そして、クルーの方の指導の元、作業開始である。
まず、船尾のメインスルという台形?の帆をポート組と一緒になって揚げる。
子供たちも、一緒に綱引き大会である。
無事、張り終えた3枚の帆(トギャラン、アッパー・トップスル、ロワー・トップスル) 続いて、船首側の帆柱の下に移動し、ロワー・トップスル、アッパー・トップスルという、いわゆる帆船の「四角い帆」を揚げる。
まあ、厳密に言えば、「揚げる」ではなく、セールを帆桁に巻き上げているロープをゆるめて、帆の下端のロープを引っ張っておろすのである。
しかし、この日は、微風とは言っても風の力は強い。
ロワーの大きな帆だとみんなして、引っ張らないとピシッとは張れないのだ。

POPPO&嫁 「(゜ペ)ウーン、明日は筋肉痛決定!」

そして、船首の三角形の帆、アウター・ステイスル(だったと思うけど、違ったらごめんなさい)も張られた。
出港時の話では、海星の15枚の帆のうち、この四枚で帆走すると言うことだった。
(おそらく、航海時間と人数の関係だと思う。)

しかし、船長の判断で、もう一枚セールを張ることになった。
船首側の帆柱の一番上、トギャラン(トップギャラン?)という四角い帆だ。
クルーの方二人が、あれよあれよと言う間に、綱梯子?を伝って、帆柱を上って行く。
「海星」のマストの高さは、約30メートル。
建物で言えば10階建ての高さなのだ。

POPPO 「(!o!)オオ!〜すっんげ〜!!俺も、ちょっとやってみたいかもしんねえ!」
     (ちょっと、ルフィー調)

そのマストのてっぺん近くで、クルーの方がセールを収納固定していたロープをほどく。
(たぶん、そうだと思うのだが高くて、よく見えない。違ってたら、ごめんなさい。)
そして、「海星」はエンジンを切り、5枚の帆に風を受けて、ベイブリッジに向かって帆走を始めた。
速力は約9ノット(約17Km/h)。
一同、拍手!!!

そして、体験航海者は順番に操舵をさせてもらう。
舵を取る人間は、目の前の羅針盤と前方のメインマストに取り付けられた舵角計?を見て、船が真っ直ぐ進むようにしなくてはいけない。

本当は、回りをよく見て他の船などにも十分注意しなくてはいけないのだが、生まれて初めて帆船の舵を握る人間にそんな余裕はない(笑)
風が変われば、当て舵の量を変えてやらなくてはならないのだが、うっかりすると、切りすぎて、船は蛇行して進んでしまうのだ。

POPPO長男と次男も舵輪を握る。
舵をとるPOPPO長男と次男
長男はクルーの方に教わりながら、真剣な顔で梶を切る。
一方、二男は…
羅針盤が見られるほど、まだ背は高くない。
まあ、なんか、良く分からないけれど、兄ちゃんが梶を切るのにあわせて手伝っていると、言ったところ。

おもしろいことを一生懸命やっているときは、時間の経つのも早い物である。
時刻は11時。
残念ながら、ベイブリッジに到達する前に方向転換である。

エンジンで走っている船であれば、エンジンスロットルを調整して梶を切ってやるだけの話である。
しかし、帆船は、そうはいかない。
方向転換をすることで、風を受ける側が変わるのであるから、帆の向きも変えてやらなくてはいけない。

当て舵を変えると、船首が回り出す。
そして、タイミングを見計らってクルーの方の号令で一方のロープをゆるめ、反対側のロープを引く。
そうすると、見事に向きを変えた「海星」は再び、帆に風を受けながら帆走を始めた。

再び、交代で舵を取ったりしながら、クルーの人の話を聞いたり、体験者同士の話で盛り上がる。
衣装とパイプまでそろえて、すっかり、船長さんになっている人(なかなか、かっこよかったです)、一人で参加していた、体験航海3回目で、将来は海上保安庁に入りたいと思っている中学一年の女の子。
あいにくの天気だが、どの顔も楽しそうだ。

やがて、桟橋に近付き、今度は帆を下ろさなくては行けない。
スターボードのPOPPO一家はクルーの方の声で集合。
真剣な顔でロープの扱いを教わる二男 点呼。

POPPO嫁がいない。
なんと、しっかりと舵輪を握っている。

POPPO「おいおい、だいじょうぶかぁ?」

スターボード組は一名欠員のまま、作業開始。
またしても、綱引き大会である。
POPPO嫁は楽してるか?と、見ると…

帆が一枚ずつ下りるのにつれて、風の抵抗が変わってゆく船は、放っておくと、どんどん向きを変えていってしまう。
それを修正するために操舵しなくてはいけないのだ。
しかし、船の舵は車と違ってちょっとハンドル(舵輪)を切ったからと言って、簡単には舵角が変わらない。
POPPO嫁は必死で舵輪をぐりん!ぐりん!と回していた。

そして、恐ろしいことに…
確かに、前進後進、バウスラスターとエンジンのスロットルはクルーの方が行っている。
舵角の指示は船長さんがしている。
しかし、舵輪を取っているのはPOPPO嫁である。

「海星」をバックに記念写真 POPPO     「船がぶつかったら、母ちゃんのせいだな…」
POPPO長男&二男 「・・・・・・(..;)」

しかし、POPPO嫁は無事、接岸するまで舵輪を握り続けたのである。

参加者一同、拍手!!!
こうして、POPPO一家の体験航海は無事終了した。

クルーの皆様、本当に楽しい体験をありがとうございました!!

「海星」の宿泊航海は15歳にならないと参加出来ない。
(゜ペ)ウーン、とりあえず、次は「一日体験航海」かな?






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