TOP MP3 DISC REQUEST VOTE CONCERT ESSEY BOOK GOODS LINK PROFILE
当サイトについて

連絡・感想

人気投票

無料クラシック音楽MP3配信サイト
THE DESK TOP SYMPHONY ORCHESTRA

机の上の交響楽



@payの後払い
WEB投げ銭を始めてみました。

サン=サーンス:動物の謝肉祭

C. C. Saint-Saens: Le Carnaval des animaux

SAINT-SAENS.JPG
データ作成者:ぴっころ
データ形式:MP3
制作日:2004年3月〜4月







サン=サーンスというと、フランスの近代の作曲家の中でも保守的で、厳格というイメージがあります。中でも代表作のひとつである交響曲第3番「オルガン付」は壮大かつ厳粛な作品だと思いますが、フランス人というのは、一見まじめそうでいながら、実はかなりブラックなユーモアとか、パロディの精神が息づいているのでしょう、この荘厳なシンフォニーと同じ年にこの動物の謝肉祭は作曲されています。

よく音楽鑑賞の教材として取り上げられるこの愛すべき小品群ですが、こうして製作してみると、なんともちょっと冗談がキツすぎるんじゃないかと思えるようなパロディが入っていて、愉快であると同時に、初演当時大丈夫だったのかなと思ってしまいます・・・。案の定、サンサーンスは「白鳥」以外は出版も再演も許さなかったとのこと。わかるような気がするなぁ・・・・作ってはみたものの、悪戯がすぎて怒られちゃうんじゃないかっていう気持ち・・・。

編成は2台のピアノと弦楽合奏、フルート、クラリネット、チェレスタ、シロフォンなどですが、すべての楽器が使われる曲はあまりなく、主として2台のピアノが活躍します。


第1曲  序奏と獅子王の行進。ライオンですね。最初の序奏の音形が全曲を支配する動機となりますが、行進ではいかにもライオンが吼えているような低音の半音階の上下進行が印象的。

1.序奏と獅子王の行進
Introduction et Marche royale du Lion
carnival1.mp3
(2.09MB)

第2曲 めんどりとおんどり これも割合と描写的。何羽かの鶏たちが鳴きながら追っかけ合いをしているかのイメージ。

2.めんどりとおんどり
Poules et Coqs
carnival2.mp3
(706KB)

第3曲、ろば。2台のピアノで16分音符を素早く駆け上がり下がりに終始して、無鉄砲に走り回るろばを表しています。

3.ろば
Hemiones
carnival3.mp3
(588KB)


第4曲 かめ。このあたりからそれまで真面目に動物を描写していたサンサーンスの悪戯心が芽生えてきているように思います。この曲は日本の運動会のかけっこの音楽としてもお馴染みのオッフェンバックの「天国と地獄」。この旋律を弦楽器ユニゾンで極端に遅く演奏させ、またピアノを単調な三連符を連続させてのろまなかめを表現していますが、なんとなくこの曲を馬鹿にしているような、皮肉っているような・・・・。

4.かめ
Tortues
carnival4.mp3
(2.74MB)

第5曲 ぞう。日本の童謡「ぞうさん」のように、この動物を音楽で描くとしたら、普通ゆったりと、大きな旋律線の曲を思い浮かべると思うんですが、サン=サーンスはまたまたパロディ精神を発揮。ベルリオーズの「空気の精のワルツ」とメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」のスケルツォからの旋律を使って、軽やかな曲を書きました。ただそれを大きなコントラバスに演奏させることで、滑稽で不器用な効果を出させています。軽やかに弾こうと四苦八苦している奏者を思い起こすとなーんとなくこれはバス奏者を皮肉っているようにも聞こえますが・・・。

5.ぞう
L'Elephant
carnival5.mp3
(1.14MB)

第6曲 カンガルー。このあたりから、ちょっとキツイジョークはおいておいて、また描写的な音楽にもどっています。ぴょんぴょん跳ねるカンガルーの描写。

6.カンガルー
Kangaourous
carnival6.mp3
(914KB)


第7曲 水族館。これはキラキラした水中の様子が見事に音楽化されています。私事ですが、私のもうひとつの趣味はダイビングなんですが(まだ初心者)、水中の光の煌きってまさにこんな感じですね。この世界は一度見たらとりこになってしまいます。

7.水族館
Aquarium
carnival7.mp3
(2.17MB)


第8曲 耳の長い登場人物・・・って誰だ?ろばということは言われていますが、本当にそうなのか・・・なにか、皮肉が込められているような題名です。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンのみの掛け合いで、なんとも大胆かつ不思議な曲。ろばの鳴き声、あるいは発作的に飛び跳ねる様子を描いているのでしょうか・・・。

8.耳の長い登場人物
Personnages a longues oreilles
carnival8.mp3
(803KB)


第9曲 森の奥に住むかっこう。この曲には思い出があります。もう20年以上前なのですが、「動物の謝肉祭」をあるオーケストラでやり、私もフルートを演奏ました。指揮者はかの故山田一雄先生。ロマンティックかつ情熱的な指揮ぶりで有名な先生でしたが、まぁこの曲までは無難に演奏していたのですが、この「かっこう」はピアノとクラリネットだけだったので、ほとんどリハーサルをしていなかったのです。で、先生はものすごくロマンティックなテンポルバートをかけて揺らして振ったのですが、ピアニストは譜面にかじりついていてまったく指揮を見ていなかった。かなり大きなアクションで先生は凄いテンポルバートの指示を出すのですが、ピアニストはまったく無視。そのうち、先生癇癪を起こしだしてかなりすごい形相で指揮棒を振り回すのですが、それがなんとも恐ろしいようなこっけいなような・・。そしてこの曲最後までそれは続いたのです。この曲全体がひとつの戯画なのですが、演奏自体もちょっとした戯画でありました。その後の曲の先生の荒れようといったら・・・次の「鳥」の出番の私はえらい被害をこうむったのでありました・・・。結局この演奏の後、先生は指揮棒を投げ捨てるように置いて怒り心頭で舞台を後にしたのでした・・・。

って曲の説明は何も無いのですが、まぁ説明がなくともタイトルそのままの美しい作品です。

9.森の奥に住むかっこう
Le coucou au fond des bois
carnival9.mp3
(2.87MB)



第10曲 鳥。大きなバードケージの中で飛び交う小鳥の描写。フルート吹きにとっては忙しい曲です。

10.鳥
Voliere
carnival10.mp3
(1.12MB)

第11曲 ピアニスト 動物の中にピアニストを入れてしまうというのは、かなり痛烈な皮肉だと思います。楽譜には「つとめてへたに演奏すること」という珍しい指示が書かれていまして、今回は忠実にそれをまもって演奏してみました(ちょっとやりすぎたかしらん)。後半はなんだかヤケッパチになりますが・・・。(かなりお聞き苦しい演奏かも・・・・美しい音楽を求めている人は聴かないほうがいいかも)

11.ピアニスト
Pianistes
carnival11.mp3
(1.74MB)

第12曲 化石 まず作曲者自身の作品「死の舞踏」の「骸骨の踊り」の主題が中心なのですが、どうして自らの曲を「化石」の中に入れたのか、自嘲なのか、あるいは当時はこの曲ばかりが演奏されていて本人もいい加減ウンザリしていたのか・・・その他にいくつかのよく知っている民謡やロッシーニの主題なんかが登場しますが、まぁそれらが古い時代遅れの化石、というつもりなのでしょう。また他の曲に比べて対位法的な部分が多いのも、技法的に古いものを使った、ということでしょうか。

12. 化石
Fossiles
carnival12.mp3
(1.1MB)

第13曲 白鳥 音楽家の中には時々いるんですが、いつもきついジョークや人の悪いイタズラ、悪ふざけばかりしている人が、突然もの凄く音楽的で美しい演奏をして、日ごろとの違いに驚くとともに、またそのギャップに不思議に感動してしまうってこと、あります。(私がちょっとならったことのある英国のフルーティストなんかそうでした。)まぁサン・サーンスはどちらかというと、私の中では「真面目な」作曲家だとは思いますが、「白鳥」はこのちょっとイタズラが多いこの曲集の中にあって、そんな意外性を感じます。この組曲の中で聴くことによってその美しさがより際立つように思いますがいかがでしょうか・・・。

13.白鳥
Le Cygne
carnival13.mp3
(2.64MB)

第14曲 終曲。終わりの時やってきました。今まで出てきた動物達が登場してフレンチカンカンを踊る・・・ってな感じでしょう。

14.終曲
Final
carnival14.mp3
(1.94MB)

日本の航空情報



プロコフィエフ : ピーターと狼、サン=サーンス : 動物の謝肉祭 & ブリテン : 青少年のための管弦楽入門
指揮 小澤征爾
ボストン交響楽団
クラシック入門的な作品を集めていますが、実はこれらの曲はかなり現代的で、カッコイイ、しかも演奏の難易度が高い作品。勿論ボストン交響楽団の演奏も素晴らしいけれど、小澤さんの自然なナレーションが嫌みなくて、聴きやすい1枚です。


サン=サーンス:交響曲第3番
ピアノ協奏曲第2番ト短調
組曲「動物の謝肉祭」
ハバネラ
序奏とロンド・カプリチオーソ
4.歌劇「サムソンとデリラ」
バッカナール/「あなたの声に心も開く」
5.交響詩「オンファールの糸車」
ドイツ・グラモフォンの看板演奏家によるサンサーンスの代表的な作品を集めたCD。特に「動物の謝肉祭」はアルゲリッチやクレーメル、マイスキーにグラフェナウアーなど、凄いメンバーで各奏者の個性も面白く聴けます。これだけ入ってこの演奏で2枚組2000円以下とは。お買い得です。
Copyright (C) 2004 THE DESKTOP SYMPHONY ORCHESTRA All Rights Reserved.