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J.S.バッハ:2台のクラヴィーアの為の協奏曲 第1番 ハ短調 BWV1060(チェンバロとフォルテピアノと弦合奏による演奏)
J.S.Bach: Konzert fuer 2 Klaviere
mit Begleitung von 2 Violinen, Violan und continuo Nr.1 BWV.1060データ作成者:ぴっころ
データ形式:MP3
制作日:2003年8月
第1楽章 Allegro
bwv1060-1.mp3
(4.92MB)
第2楽章
bwv1060-2.mp3
(4.53MB)
第3楽章
bwv1060-3.mp3
(3.32MB)
バッハの2台のクラヴィーアの為のコンチェルトですが、今回はちょっと実験的な試みをしています。音楽史的にはやや時代考証から外れているのですが、チェンバロとフォルテピアノを使った演奏を行ってみました。
大バッハはピアノという楽器を知っていたのでしょうか?実はイタリア人バルトロメオ・クリストフォリがピアノを発明したのが1709年。1726年には改良型が完成し、ほぼ現在のピアノの原型が完成しているのです。バッハが亡くなったの1750年。バッハは確実にピアノの存在は知っていたでしょう。実際にバッハとピアノの関わりは、チェンバロの製作家ジルバーマンが、ピアノの試作品をバッハに試奏してもらっているという記録があるそうで、その時バッハはこのピアノをかなり厳しくこきおろしたとのこと。それでジルバーマンはすっかりやる気を無くしてピアノの制作を断念したものの、後年気を取り直して、バッハから指摘された部分を改良して完成させたとのこと。
しかし、大バッハ存命中にピアノを演奏したりコンチェルトを演奏したことは無かったと思います。ピアノが普及するにはかなり時間がかかっていて、モーツァルトの幼少時代にはまだチェンバロが主流、ようやく成人したころになってピアノが一般的になってきたようですが、それでもチェンバロとピアノは混在していて、多くのこの時代に出版された楽譜には、どちらで弾いても良いという文字が見られます。(なんとこの但し書きはベートーヴェンの「月光」の初版にまで印刷されていて、いかにチェンバロからピアノへの移行期が長かったがわかるような気がします)。
バッハの息子の一人、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハは楽譜の強弱記号を見る限り明らかにピアノを想定して作曲をしていますし、実際にチェンバロとフォルテピアノのための協奏曲も残っていてCDでも聴けます。また英国では早くからフォルテピアノが普及したようで、ロンドンのクリスチャン・バッハは積極的にピアノ作品を書き、モーツァルトに大きな影響を与えました。大バッハの息子の世代にはもうピアノの時代がやってきていたのですね。セバスチャン・バッハとピアノは、音楽史的にはほとんど「すれ違い」に近い接近だったという訳・・・。
実際に、例えばフリードリッヒ大王の宮廷でのコンサートでもしエマニュエル・バッハが父親の2台のコンチェルトを演奏したとしたら・・・チェンバロとフォルテピアノを使ったかも・・・。(うーん、あり得ないかも・・・)
ただ、この作品、2台のチェンバロで演奏すると、音色的にあまりに均一なために2台の面白い掛け合いや対位法が混濁してしまって、今ひとつ効果が上がらないような気がします。それで、試みとして1台はチェンバロ、もう1台はフォルテピアノで演奏してみることで、より作品の面白みが伝わるのではないかと考えました。結果は聴いてみて皆さんが判断してみてください。
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