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ベートーヴェン:フルートとフォルテピアノのためのソナタ 変ロ長調L.v. Beethoven : Sonate for flute and fortepianoデータ形式:mp3 作成環境:GIGA STUDIO 160, CAKEWALK 9 制作日:2003年7月 ベートーヴェンのフルート・ソナタを作成してみました。ただ、この曲は、本当にベートーヴェン作かどうか、かなり疑問がある作品です。遺稿の中にこの楽譜が発見されたのですが、別な人の手による写譜らしく、ベートーヴェンが作曲したという手がかりは無いようです。もしベートーヴェン作としても、ボン時代の若い頃の作品でしょう。フルートソナタというよりは、フルート伴奏付きピアノソナタという具合に書かれており、ピアノのほうが活躍しています。今回はその中から愛らしい第1楽章を作成しましたが、今私が一番気に入っているフォルテ・ピアノを使って古雅な響きにしてみました。 フォルテ・ピアノについて ピアノの歴史をここで詳しく述べることはできないのですが、ピアノの起源は、クリストフォリによって発明されたフォルテピアノとされています。 それまで鍵盤楽器の花形と言えばチェンバロ。ただ、チェンバロは音の強弱やニュアンスをタッチによって変えることができませんでした。それをハンマーで弦を叩き、打鍵の強さやタッチで音量音色を自在に表現できるよう考案されたのがクリストフォリのフォルテピアノです。時代はバロック時代からより感情を表現する前古典派の時代へと移り変わっていくころ。ハイドン・モーツァルト等古典派の時代には、すっかりフォルテピアノが定着しますが、チェンバロと同じ箱を使って、音量もさして大きくはありませんでした。しかしこの楽器は時代がたつに従って、徐々に音量を求めて巨大化し、弦も長く・強く張られ低音は太い巻き線となり、鍵盤と平行に張られていた弦が、より長くするために斜めに交差して張られ、フレームもより強い張力に耐えられるように金属製となっていきます。またアクション機構も改良が重ねられ、現代のコンサートグランドピアノへの道をたどっていくのです。 ただ、どの楽器でもそうなのですが、現代の機能的かつ音量の大きな楽器へ発展する過程で、失われてしまったニュアンスもたくさんあります。 私は幸いにもフォルテピアノを実際に気軽にさわれる環境にいます(所有はしていないのですが、時々弾いてみることができます。)。モーツァルト時代のものを復元したものですが、鍵盤の色はチェンバロのように黒鍵と白鍵が現代のものと逆。また鍵盤の幅も狭く、ストロークも浅くて何よりも大変軽いのです。ですから、古典派の素速い音階や分散和音などは現代のピアノに比べるととても軽やかに演奏することが可能です。ペダルは鍵盤の下についていて、膝をあげることによって操作します。この頃はダンパーをあげる普通のペダルや、ウナ・コルダ(一本の弦だけを叩くようにできるペダル)の他に、モデラートという、布を弦とハンマーの間に入れることで弱音効果を得られる装置がついたものもあります。現代ではアップライトに付いているものですが、当時は演奏表現の一つとして使われていたようです。 音色はMP3をお聞きになればわかると思いますが、倍音が多く、チェンバロとピアノの中間的な色彩で、陰影やニュアンスに富んでいます。大きな音こそ出ませんが、フォルテとピアノで随分と音色が違いますし、ダンパーペダルを踏むとまたなんとも言えない雰囲気が出ます。持続音は現代のピアノのように長くなく、高音はコロコロカタカタした音、低音はゆるく弦が張られていますので、やわらかい音がします。 今回使用したフォルテピアノのサンプルですが、リリース・トリガーによって鍵盤を離した時にするカタカタした音まで再現しています。この作品のような古典派の曲には相応しいのではないかと思います。 お楽しみいただければ幸いです。 be-flsonata1.mp3 (6MB) |
![]() ベートーヴェン:フルート音楽全集 ジャン・ピエール・ランパル ロヴェール・ヴェイロン・ラクロワ |
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