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机の上の交響楽



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C.ドビュッシー: 沈める寺(管弦楽版)

C.Debussy : La cathedrale engloutie

データ作成者:ぴっころ
データ形式:MID(1port)
対応音源:SC88Pro
制作日:2002年1月




ドビュッシーのピアノ曲、前奏曲集第1集より、第10曲「沈める寺」の管弦楽版です。

「沈める寺」とはどんな寺でしょうか?
これにはこんなケルトの伝説の物語があります。

昔、フランスのブルターニュ地方にイスという巨大な街がありました。この街は王様グラドロンがこよなく愛した娘、ダユのために作らせた街で、ダユは街の世俗的な繁栄を求めて、商船を襲わせるドラゴンを街の人々に与え、そのためにイスは自由と富と快楽の溢れる強大な都市となったのです。

このイスという街は海抜ゼロメートル以下にあったようで、大きな水門が備えられ、海水の流入を防いでいたといわれています。この街がいかに巨大であったかは、現在のパリ(Paris)の地名の由来がParとIs、すなわち「イスに匹敵する」という意味があることからも想像できるでしょう。また、イスは「トリスタンとイゾルデ」のイゾルデの生地としても伝説の中で知られています。

しかしこの街はあまりの快楽的な繁栄のために神の怒りを買い、ダユのもとに王子としてやってきた神の使いの悪魔によって水門を開かれ、民衆もろとも水没してしまうのです。

それからずいぶん経ったある日の夜、漁師が釣りを終え、錨をひきあげようとしたところ、何かにひっかかって上がってきません。そこで一人の勇敢な漁師が海に潜ったところ、その錨はなんと協会の窓の格子にひっかかっており、そのステンドグラスからは光がもれ、中を覗くと大勢の人々がミサを行っていたといいます。その中で司祭がミサの答唱をするように合唱隊に促しているのが聞こえ、もしそのときにその漁師が答唱の役をしていたら、イスの街は再び浮上し、そしてフランスの都はパリからイスになったであろう、という伝説があります。

ドビュッシーはこの物語にインスピレーションを得て、海の底の静謐な世界から、徐々に海上に浮上し、そして完全に姿をあらわした教会から響く鐘の音、その中から遠く響いてくる祈りの合唱、そして再び深い海へと没していく姿を幻想的に描写しています。

管弦楽アレンジはまたもストコフスキー版の録音をもとに作りました。ただし今回はかなり細部は自分が好きなように変えています。幻想的な物語のイメージが少しでも伝われば幸いです。

cathedra.mid
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