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J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 (管弦楽版)J.S.Bach:Toccata con Fuge in d (Orchesra version)データ形式:MID(1port) 対応音源:SC88Pro 制作日:2001年11月 toccata-d.mid バッハといえばこのトッカータとフーガ ニ短調を思い浮かべる方、多いのでは無いでしょうか。小学校の時のパイプオルガンの鑑賞教材として、この曲があった(現在でもあるのかな?)こともあって、まずはこの曲の壮麗な響きとバッハが重なったイメージとなっていると思うのですが・・・・ しかし、じつは九分九厘、この曲は大バッハの曲ではないといったら驚かれるでしょうか。大見栄を切ったような冒頭といい、その後の強烈な減7の和音といい、フーガの主題といい、バッハの他のオルガン作品にはこういった書法はまったくと言ってよいほど例がない上に、バッハの自筆譜が残されているわけでもない・・・多くのオルガニストはこの曲はまずバッハの曲ではなく、その弟子、あるいはもし仮にバッハの作品であったとしてもかなり若い頃の作品だろうと考えているようです。確かにこの曲のイメージと、他のバッハの宗教的かつ内面的な音楽とはあまりにもかけ離れていますよね。 バッハの代表曲と言われる曲が、実はバッハではないということ・・・なんとも面白いというか、大バッハ先生はさぞや天国で苦虫を噛みつぶしておられることでしょう。 さて、私にとってこの曲はちょっと特別な位置を占めています。というのは、私は仕事でパイプオルガンを紹介するミニコンサートを企画することが少なくとも月に1回あるのですが、ほとんどそのプログラムがこの曲なのです。で、この仕事をもう16年も飽きずにやっていますので(実は飽きてる?)トッカータとフーガの生演奏を少なくとも200回は聴いていることになります。私にとって多分CDは別として、生演奏で聴く楽曲としては最も聴いた回数の多い曲でしょう。ですから、オルガニストの様々なストップの違いとか、装飾などの変化とか、調子が良いとき悪いときまで全部わかってしまう・・・恐ろしい聞き手になってしまいました(^_^;) しかし、そんなに聴いていても、私の中にあるトッカータとフーガはまったく別なものが鳴っているのです。 それは遙か昔・・・高校時代にまで遡るのですが・・・先輩に当時としても珍しいSPマニアがいたのです。(SPをご存知無い方・・・CDの前はLPレコードでしたよね。その前のレコードというのはSPだったのです。片面数分しか入らないというものでしたが、このSP時代の演奏家は今の時代とは比べ者にならないほど個性的なクラシック演奏が溢れていた黄金時代でもあったのです。)その先輩は1枚100円のバーゲンセールで売られていたSPを何十枚、時には100枚以上買ってしまい、持ちきれなくなって(SPって重かったのです)電話で呼び出されてはそのSPを運ぶ手伝いをさせられたりしました。で、運んだ後はお定まりの鑑賞会。そこで私はフルトヴェングラーやワルター、メンゲルベルクにワインガルトナー、そしてモイーズやカザルス、コルトー、ティボーなどの超名演を知り、音楽の深さを初めて体験させられたといっても良いでしょう。 その先輩が最も愛していた演奏家が、ストコフスキーだったのです。確かにそのSPは他のSPとは違って、音が断然良かった。いわゆるSPのハイファイを目指していたのです。また演奏は独特のもので、作品がより効果的になるようにどんどんアレンジしてしまって、それがまた面白かった。音楽の内面性とか、しかめ面で音楽を聴くことを笑い飛ばしてしまうような、そんな痛快な演奏であったことは間違いありません。 そんなストコフスキーの代表的名演、それがバッハのトッカータとフーガ ニ短調のオーケストラ版。勿論ストコフスキーの編曲ですが、実はこのアレンジはフィラデルフィア管の2ndオーボエ奏者が行ったという話もあります。最初はオーケストラのトレーニング用に使っていたそうですが、なかなか効果的なアレンジでしたので、一般コンサートでも演奏されて大好評。そしてSPでも発売され、あっという間に当時ミリオンセラーになったのです。また、ディズニーの映画「ファンタジア」(古いほう)でも冒頭にこの曲が演奏されており、まさに世界中に知れ渡ったと言って良いでしょう。 高校時代に繰り返し聴かされたこのストコフスキーのトッカータとフーガ、これが私にとってのこの曲の原点なのです。真面目なオルガニストは絶対やらないテンポルバート、下品といっても良いオーケストレーション。これがたまらない魅力なのです。確かにこれはバッハでは無い! まぁバッハの曲jじゃ無いんですから、やりたい放題でも良いでしょう。バッハ先生も怒るまい・・。 ということで、そんな私の原点となったトッカータとフーガ。勿論楽譜は手に入りませんので、私の耳で聴いて頭の中で再構築したアレンジです。本物とはまた違う部分もあると思いますが、お楽しみ頂ければ幸いです。 |
トッカータとフーガのいろいろなアレンジを集めてみました。 ![]() バッハ:トッカータとフーガ 元祖!ストコフスキーのアレンジした小フーガ ト短調オーケストラ版が自身の指揮で聴ける。廉価版として間もなく発売予定。予約可。 ¥1,300 (税込) ストコフスキー・ファンタジー ストコフスキーおたく?のエリック・カンゼルが現代に蘇らせたストコフスキーのアレンジを集めた作品集。テラークの録音が秀逸。また他では聴けないアレンジも入っていて見逃せない。勿論小フーガも収録。 定価: 価格: ¥1,615 (税込) ベスト・オブ・カナディアンブラス 金管アンサンブルによるトッカータとフーガ。名人芸にエンターティナー性を備えた楽しい演奏&アレンジ。小フーガト短調もある。他に「運命」とか「熊蜂の飛行」とか、ちょっと金管だけでやるとどうなるの?という曲が盛りだくさん。 定価: 価格: ¥1,709 (税込) バッハ・トランスクリプション エベッカ・サロネン ロスアンジェルス・フィル や前奏曲とフーガ変ホ長調「聖アン」BWV552(シェーンベルク編)、.オルガン,ハープシコードと管弦楽のための組曲(管弦楽組曲第2番&第3番より)(マーラー編)など、大作曲家によるバッハの様々なアレンジが収められていて面白い。エルガー版が異色のアレンジ。 定価: 価格: ¥2,394 (税込) |
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