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ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68Johannes Brahms : Symphonie 1 c-moll op.68データ形式 :MID(1port) 対応音源: SC88Pro ファイル名:bra1-1.mid 制作日:2001年2月〜4月 ブラームスの交響曲第一番全曲です。(なお、第4楽章をアップする際に、第1楽章・第2楽章を一部手直ししました。特に第1楽章は冒頭からすごい音間違いをしていました(^^;)ので、もしすでにダウンロードされたかたは、よろしかったらもう一度試していただければ嬉しく思います。 ブラームスはこの交響曲を10年間もかけて構想、慎重に作曲を進めました。ロマン派の時代にあって、古典的な形式を重んじたブラームスは、ベートーヴェンの交響曲の手法と同じように、各フレーズの中に含まれるいくつかの動機を発展させながら、ドラマティックな世界を構築しています。 第1楽章は古典的なシンフォニーの形式に従って壮大な序奏から始まります。ティンパニがまるで心臓の鼓動のように一拍ずつ響く中、弦楽器と管楽器がそれぞれに旋律を奏でますが、これらに含まれる動機がこの楽章全体に様々に形を変えて登場します。主部のアレグロからはソナタ形式で、冒頭の半音階的木管のフレーズは序奏の弦の動機に、また第1主題の分散和音的なテーマも序奏の後半の動機がもとになっています。またベートーヴェンの「運命」の動機と同じ、3つの八分音符と四分音符のリズムが執拗に現れますが(多分ブラームスは強くベートーヴェンを意識したのではないでしょうか)、これは序奏の冒頭木管のフレーズをカスタマイズしたものとも取れます。このように各旋律は有機的に統一・発展される他、各動機の対位法的な処理、展開部から再現部にかけてクライマックスを形作るオルゲルプンクト(持続低音)など、すべてが効果的で劇的な音楽を作り上げています。 第2楽章を打ち込んで、感じたのですが、改めてブラームスのオーケストレーションの美しさに打たれました。特に、後半のソロヴァイオリンとオーボエとホルンを重ねての旋律。この組み合わせのソノリティの美しさというのは、ちょっと他の作曲家では聴けない独特のもの・・・。今度私の所属するオーケストラでこの曲を演奏するのですが、振ってもらう西本智実さんという素晴らしい若手女流指揮者と曲目のことで打ち合わせたときに、彼女が死ぬ前に最後にこの曲を聴いて死にたい、とまで言っていた・・・その時は、そんなに?と思ったのですが、じっくりこの曲につき合ってみて、本当に改めて死ぬほど美しい曲だなと再認識した次第・・・・。 第3楽章・・・実を言うと、私はこの曲の第3楽章、まぁちょっとした中間楽章で、それほど好きでも嫌いでもない・・という感じだったのですが、打ち込んでみて改めてこの曲が非常に好きになりました。何気ない冒頭のクラリネットの自然なテーマ・・・ところがこのテーマは前半5小節と後半5小節が鏡のような逆行形でできているんですよね。こんな人工的なことをやりながらも、とてもとけ込むようなメロディを書くブラームス、やはり凄いですね。トリオとの対比の盛り上がり方もとても興奮させるもの・・・・ 第4楽章は序奏・主部ともにこの曲の最大規模で、打ち込んでいて、いつ終わるのだろうと思うほど長く感じました(^^;)。しかし曲の内容はギッシリと充実したものですから、楽しい長さではありましたが・・・。序奏のホルンの有名な主題は山奥から聞こえてきたアルペン・ホルンの音を引用したとされ、それにちょっとした歌詞を付けてクララ・シューマンの誕生祝いに送ったとのこと。この主題を実際にアルペン・ホルンで聴いたことがあるのですが、それは確かにアルプスに相応しい雄大なものでした。主部はソナタ形式で、ブラームスらしく序奏の主題が素晴らしい第1主題へと変貌して登場します。この楽章では初めてトロンボーンを使って、効果を上げています。これはまさにベートーヴェンの5番と同じですね。長い曲の中でついにあらわれるトロンボーンとコントラファゴットのバスによるコラールは、それまでの楽章とは次元が一つ上の世界を感じさせます。またクライマックスでこのコラールがフォルテッシモで奏される瞬間は、私が高校生の時、初めてこの曲を生演奏で聴いたときの鳥肌が立つほどの感動を思い出させ、この打ち込みでもそれを表現しました(ただ喧しい、と言われそうですが(^^;)) 。 今回、弦楽器のパン(配置)にブラームス時代の配置を試みてみました。1stヴァイオリンを左側に、2ndヴァイオリンを右側にし、また低弦を1stヴァイオリン後方に配置という形にしてみました。ブラームスやベートーヴェンの曲には、特に1stと2ndヴァイオリンの掛け合いで左右のステレオ効果や拡がり感を狙った部分があると思います。現在の左から右へ高弦から低弦に置く配置は、今世紀に入ってストコフスキー(ディズニーの古いほうの「ファンタジア」や、映画「オーケストラの少女」の指揮者ですね)が考案したと言われています。それはそれで利点もあるし面白いのですが、やはり古い時代の作曲家の作品は古い配置のほうが、演奏効果があるように思います。特に1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンで動機を交互に弾かせるような部分では、とても面白い効果が得られますね。(ベートーヴェンの7番の終楽章やこのブラームスの1番終楽章など)。また打ち込み上でも、この曲は1stと2ndがユニゾンの場面が多いのですが、パンを大きく話すことによって、フランジングを防ぐという効果もあります。実際の演奏でも、、低弦部と高弦部が近くなることによって 慣れるとアンサンブルがやりやすくなるということで、現在でもヨーロッパなどではこの配置で演奏しているオーケストラが少なくありません。 ということで、私にとっては初めての交響曲全曲挑戦、お楽しみいただければ幸いです。 bra1-1.mid (257KB) brahms1.mp3 (13MB) 第2楽章 Andante sostenuto bra1-2.mid (180KB) brahms2.mp3 (7.28MB) 第3楽章 Un poco Allegretto e grazioso bra1-3.mid (85KB) brahms3.mp3 (3.43MB) 第4楽章 Adagio - Allegro non troppo ma con brio bra1-4.mid (260KB) brahms4.mp3 (13.3MB) |
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