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リムスキー・コルサコフ:
交響組曲「シェヘラザード」より

1.海とシンドバットの船

N.Rimsky-Korsakov: Suite symphonique Scheherazade
1.The sea and Sindbad's ship

データ作成者:ぴっころ
データ形式:MP3
制作日:2004年12月
リムスキー・コルサコフは1844年にロシアで生まれた、いわゆる「ロシア国民学派」の一人。貴族の生まれで、海軍高官の親類や兄弟などに影響されて海に強く憧れ、海軍兵学校に入り卒業、海軍将校となりながら、バラキレフに作曲を習う、いわばアマチュア作曲家。しかし趣味が高じて?か理論を徹底的に勉強して、とうとうペテルブルク音楽院の作曲の先生になっちゃった人です。

そのリムスキー・コルサコフの最も有名な作品がこの「シェエラザード」。アラビアンナイトを下敷きにした交響的な組曲、まぁいわば「ドラクエ組曲」みたいなノリで物語にあった音楽を書いていったのでしょう。1888年の夏に一気に書き上げています。

物語は、トルコの王様、サルタン王が女性不信でして(^^;)妻なんかもらっても最初の一晩楽しんだらすべて殺すという恐ろしい誓いをたててた。で、嫁いできた后シェエラザードは、サルタン王に次から次へ、千と一夜面白い物語を語り続けて命拾いしたというおはなし。

この曲の冒頭はまず、超女性不信で残虐な王様、サルタンを描くかのような主題、そして静かな木管の和音(これはカーテンの影からそっと現れるシェエラザードの象徴?)そして、ヴァイオリンの色っぽーいソロによる、シェラザードの主題。各主題は全組曲を通して出てきますが、作曲者によると、決して物語のライトモチーフではなくて、音楽的な素材として各所に使ったとのこと。

そして、シェエラザードが語る物語のはじまりはじまり・・・このあたりの音楽的な演出はなかなかうまいですね。

第1曲はシンドバットの航海が描かれます。冒頭の主題は海の主題となり、途中「船の主題」と言われるやさしい旋律が木管で奏されるなどしながら曲は進行します。

コルサコフは海に憧れていたというだけあって、描写がうまい。常に海のうねりが低弦で奏され続けていますが、こういった書き方はこの後の作曲家に影響を与えたのではないでしょうか。

私はこの曲は以前何度も演奏したこともあってか、あまり聴きたい曲では無かったのですが、久しぶりに制作してみて、あらてめて良い作品だなと思うようになりました。こういう曲というのはコテコテのクラシックファンからはちょっと軽く見られがちですが、やはり名曲というのはある期間おいてじっくり細かく聴き直してみると改めてその大きな価値がわかるような気が最近してきています。いろいろな曲でそんなことを感じる今日この頃・・・。



ダウンロード
第1楽章「海とシンドバットの船」
scherazade1.mp3

(9.24MB)

また同組曲の第3楽章「若き王子と王女」をアップロードしました。これは題名通り、二人のロマンスをエキゾチックに描いた名曲。甘ったるすぎると思われる旋律も作りこんでいるうちに不思議と愛着が深まり、気持ちが乗って作ることができました。こちらもお楽しみ戴ければ幸いです。

第3楽章「若き王子と王女」
scherazade3.mp3

(10.6MB)


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この曲話題のCD

R.コルサコフ:シェエラザード指揮: ゲルギエフ(ワレリー)
演奏: キーロフ歌劇場管弦楽団

ゲルギエフって、顔を見ているだけでも濃いのですが、この演奏も相当濃い!素晴らしいヴァイオリンソロも一聴の価値有りの名盤です。

R・コルサコフ:シェエラザード
チェリビダッケ(セルジュ)
シュトゥットガルト放送交響楽団

レコード録音が大嫌いだったチェリの壮大なライブ録音。「火の鳥」も凄い演奏です。

リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》作品35/グリンカ:幻想曲《カマリンスカヤ》/他
アンセルメ(エルネスト)
スイス・ロマンド管弦楽団
かなり昔の録音ながら、いわゆる「定番」の位置を保ち続けている演奏。このころのスイス・ロマンド管みたいな独特の個性ある音色が聴けるオーケストラの演奏はもう無くなってしまったなぁ・・・。


リムスキー=コルサコフ:
交響組曲「シェヘラザード」
ムソルグスキー:
組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)
クリュイタンス(アンドレ)
フランス国立放送局管弦楽団,
パリ音楽院管弦楽団
なぜか「シェヘラザード」はロシアのオケよりもフランス的なオーケストラのほうが音色的に合っています。最もフランス的な指揮者とオケの組み合わせの名演。
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