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2005年以降見た映画

テレビ(録画)で見た邦画

半落ち
 序盤から前半部分はいい感じなのですが、後半になっていろんな人物が出てきてから散漫な印象になってしまいました。部分部分の演出や演技には非常にいいものを感じるのですが、若手裁判官のエピソードなどはかなり無理に入れたような感じがありましたし、結末とどう関係しているかもよく分からず、その後も分からず爽快感がありません。それをいえばジャーナリストの方なんかもそうでしたし。話をふくらませるのって難しいですね。
シコふんじゃった
 「Shall We ダンス?」の方が後で作られていますが、私はこちらの方を後で見ました。監督や俳優などが共通しているだけあって、テイストも共通しています。どちらかというとこっちの方がギャグ路線が強く、少年漫画ノリに近いものがありますが、一方を好き/嫌いな人はもう一方も合う/合わない可能性が高そうに思えます。そうそう、「Shall We ダンス?」はアメリカバージョンが公開されたことでテレビ放送とかされていましたが、こちらは二子山親方追悼で放送されていました。若貴時代は相撲も人気が高かったんですけどねえ。
泥の河
 宮本輝作品は好きで、結構いろいろ読んだものですがこれは読んでいませんでした。だから原作に忠実かどうかとか分かりませんが、おそらく雰囲気はよく出ているのではないかなあと思います。モノトーンとか、子供のちょっと棒読みっぽいセリフとかが面白い味わいを出していました。暗いのですが、その時代を知らない者でも妙に郷愁めいたものを感じさせてくれるのは、時代や環境こそ違えども子供時代って結構同じようなことがあったりするからなのでしょうか?

テレビ(録画)で見た洋画

 HDD・DVDレコーダーを買ってから結構これが役立っている要因の一つが洋画です。字幕ものは家で見ると特に中断がつらいですし、昼間とか夜間に懐かしい映画とか有名ではないが面白い映画をやっていることもありますし、こういうのを録画しておくとテレビ番組は見たいものがないし、ゲームもちょっと疲れていて…てな時にグッドです。ということで比較的最近見たものですが、
グリ−ンディスティニー
 これについては映画館で見ていたらもうちょっと印象が違ったかなとも思いました。登場人物に共感できるとかせめてやっていることについて納得ができるなら、少々の不自然さとか飛躍した展開は問題なかったろうと思うのですが、女性の一方以外は著しく行動原理が分かりませんでしてどうにもついていけない感のまま最後まで見てしまいました。魔剣に魅入られた…みたいな要素だったのでしょうか、そこのところが伝わってこずに単なる気まぐれなのか、何らかの企みなどがあるのか分からないまま疑問を持って見続けてしまったので爽快感が得られなかったです。映画館で見てれば戦闘シーンなどの迫力が気分転換になって、もうすこし楽に流して見られたのではないかなあと。
アルゴー探検隊の大冒険・タイタンの戦い
 こういうのを以前に見ていたのが、「トロイ」を見たときに目新しくも感じ、違和感も感じることになった原因だったのだなと思いました。なんかギリシア神話ものってこういう風に下界で起こっているできごとと、神の世界とが交互に描かれるものという概念が出来上がっていたようで。ただ、トロイの違和感はあそこの感想に書いたように、神にかかわる部分を全く排除もしていないので、食い足りなくなっていたというのがあったものですが。
 それはさておきこれらに戻ると、巨人などの若干カクカクした動きが最近の映画を見慣れているとユーモラスにも見えたりするのですが、でもこれはこれで味があるよな、なんて「レコードの音楽」みたいなことも感じました。
アンドリューNDR114
 原作に思い入れがありすぎて、後半全然ついていけませんでした。前半部分は違和感がなかったので余計に後半の乖離が気になってしまって。ロボットが感じる人間的欲望をより生々しく描くことで、原作が持っていたテーマをより浮き立たせようとしたのかなとは思いますが、私は原作のストイックな雰囲気の方が好きですし、その結果あの感動的なラストがなくなってしまっていたし。ただ、映画の方のノリに波長があった人には十分面白く見られたり感動できるものだったかなとは思いますが。
光の旅人 K-PAX
 自称宇宙人と精神科医の交流が描かれています。自称宇宙人になるような人ってもっと美形だったりあぶなそうだったりするものでは?と、いかにも普通のおっさんそうな外見に微妙なものを感じさせますが、この微妙さが、精神科医視点で彼の謎を解き明かしていく段階では非常に生きてきていました。ただし、自称宇宙人の不思議っぷりを描く部分と、彼の過去が明らかにされる部分との味わいの違いは少し気になりましたが。あと、終盤の展開で管理すべき側の行動には疑問が残りすぎて山場の盛り上がりにはマイナスでした。ラストのシーンは良かったのだけど。
エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事
 ヨーロッパ以上に保守的なのじゃないかと思われる、アメリカ上流社会での純愛を描いた映画ですが、晩餐会、舞踏会、別荘と画面がきれいで、その画面だけ楽しむ映画としても鑑賞できるのじゃないかと思うぐらいです。ストーリーの方は大人の純愛という感じで切なさは感じられましたが、女性の強さ・怖さを感じる人の方が多くなるかも?

キングダム・オブ・ヘブン

 またまた映画館に行くのはかなり久しぶりになってしまいました。誰かと一緒に行こうということになるとなかなか時間調整が難しくて、そんなこんなで見に行かずじまいになることが続いていたのですが、これは見切り発車で一人で行きまして、かなり外れた時期に行ったもので映画館は空いていてゆっくり見られました。
 さて内容ですが、もっと立身出世ものとかオーソドックスな十字軍ものっぽいのを漠然と予想していたのですが、どちらかというとキリスト教の神の栄光や、騎士らしく王を奉ってというような感じよりは、教えられたことを元に自らで考えて正義と思うことを実践という感じ、しかも宗教や国家よりは人民を優先する方向が見えていて意外でしたが、ある程度流れにのって主人公視点で見られるようになってからは面白かったです。
 「ある程度流れにのって」ですが、序盤で主人公の身辺にいくつもの転機が重なるように訪れる部分はちょっとご都合主義というか作り物めいたものを感じてしまいましたし、主人公が寡黙だわ、他の登場人物の人物像が把握しにくいわでかなり馴染みにくいうちに話がどんどん進んでしまって、ややおいてきぼりのような感じになります。
 しかし中盤になる頃から、序盤のできごとがいろいろと伏線になっていることも分かってきて、段々と主人公視点で見るようになり、「流れにのって」の状態になれて面白く感じたわけです。なかなか流れにのれず、面白く感じられない人もいるかもしれないなとは思いました。またオーソドックスな立身出世ぽいものとか、キリスト教正義感に基づいた十字軍VS異教徒みたいなものを期待するとかなり外されるでしょう。サラディンや主人公と意外な接点を持つ配下の騎士などの勢力は比較的肯定的に描かれています。
 まあ、ああいう暮らしをしていた主人公が騎士としても十分強いとか、(ロードオブザリングでもありましたが)男前はヘルメットかぶらないのか(かぶっているシーンもありましたけどね)とか、それでいいのかというところもいろいろありはしましたが、中世や、文化あいまざるエルサレムの雰囲気は感じられましたし、戦闘シーンは迫力十分だったし、フィクションとして楽しめれば許容範囲かと思います。また、主演のオーランドブルームは予想以上に髭も似合っていましたし、若干線の細い感じもありながら、表情や身振りで訴える演技は良かったと思います。
 最後に出てきた英国の王は獅子心王リチャードかと思われますが、リチャード、十字軍、サラディン騎士団とライオンハートサーガをプレイした人にはああそうかと思われるところが多いです。なおこの映画は、ライオンハートサーガとかよりはよほど史実に忠実なようですが、史実と比べるとうまくフィクションの部分を入れこんだものだなあとそんなところにも感心します。

Lovers

 2004年に見るはずだったのですが、何やかやで旬の頃に行けず、HEROの感触からこれは映画館で見たいなあと思っていたので、小さい映画館にかかった時に行きました…ってHEROの時とまるで同じパターンだな、こりゃ。
 ところで小さい映画館ってなかなかいいですよ。空いていますし、こじんまりしてスクリーンが身近に感じられますし、静かですし、予告編を次々と見せられたりすることなく時間が来たらスカっとお目当ての映画が始まります。(予告編で興味をそそられることもあるし、あるのがいいかないのがいいかは言い切れませんが。)
 さて問題の映画自体ですが、HERO的なものを期待して見るとかなりあてが外れます。とにかく武侠のノリではなく、天下国家とか正義とか義理とかとはほとんど描かれません。一応所属組織と愛情の相克みたいな面はあるにはあるのですが、登場人物の揺れ動く心理のようなものもあまり見て取れません。武侠的な戦いのシーンはありますが武侠映画としては見られず、逃避行の中の恋愛描写はありますが恋愛映画としても見られません。
 では何がみどころかというと、一つには舞踊や戦いのシーンの美しさ、この点ではHERO的なものを期待してもいいでしょう。ただしあちらが雄大・壮大な趣なのに対してこちらはスケールは小さいが緻密で細部にこだわった描写がポイントで、持ち味はかなり異なったものにはなりますが。この点で気になるのは絵空事的な描写で、壮大でありなおかつ戦いが物語の内容であるHEROの場合以上に、「こりゃないだろう」の要素、例えば矢とか小刀の飛び方などが気になるのはあります。
 あともう一つのみどころはコンゲームの面白さで、ああだと思ったらこうだった、こうだと思ったらそうだったという、二転三転するストーリー展開を楽しむべきなのだろうと思います。「だろうと思います」と一歩おいているのは、最初から「だまし」の構造は見えていることから、緊迫した場面になっても「どうせあれはこうなんだろう」と予測ができてしまうところから、もう一つドッキリ!というだまされの快感を味わえなかったもので。
 ただ、登場人物達が本音で向かい合う終盤は良かったです。途中の絵空事さも、予測のついてしまう二転三転もこの終盤で一気に爆発させるための助走だと思えばまあ納得できなくはありません…ちょっと助走が長すぎますが。
 とまあ不満の方が多い感想になってしまいましたが、どちらかというと恋愛映画として見るとか、俳優目当て(チャン・ツィイーはいじらしいですし、金城武、アンディ・ラウもいい味を出していました)で見ていたらもっと満足度が高かったのかもしれないなという気はします。

少林サッカー

 テレビで見ました。ハチャメチャノリを期待して見ていたので、信じられないジャンプとかキックとか炎が出るとかそんな部分はむしろ喜んでみていました。けど、もうちょっと迫真性のあるものを期待して見た人だったらちょっとこれは…という感想になるかもしれませんね。
 さらに、貧乏人のいじめられっぷりとか、ヒロインの不美人ぶりや厚化粧ぶりとか、そういう面での描写がハンパなく濃厚なので、これはちょっと嫌悪感を持たれる人が結構いるんではないかと思います。私もあまりくどいのはちょっと、という方なので目を逸らしたり何かしたりできるテレビ鑑賞で良かったなと思ったぐらいです。それもチームができてしまってからは、やられる場面からスカっとやっつける場面までが短くていいのですが、チームを作るまでが結構長くてそこらで濃厚な描写がふんだんにありますから、お好きでない向きにはストレスがたまることになりそうです。
 恋愛・友情などの面はありますがあまり重要度は高くありません。お笑い要素もあるけどシリアスな面もということなら、ハチャメチャ要素はありませんが、クール・ランニングとかの方がいいのじゃないかと思います。

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あくまでも、私の個人的な感想です。

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