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PHANTASY STAR UNIVERSE
ファンタシースターユニバース
イルミナスの野望 評価
*ジャンル:アクションRPG(オンライン専用→システムの項参照)
評価対象はストーリーモード(シングルプレイ)のみとなります。
プレイ環境
(1) 東芝 dynabook Satellite AW6(ノート) CPUCore2 Duo T7200(2.13GHz) メモリ 2GB(PC2-4200
DDR2 SDRAM)
GeForce Go 7600 (256MB) WIN XP Home DirectX 9.0c
(2) Epson Direct Endeavor Pro3500(デスクトップ) CPU Pentium4 660(3.60GHz) メモリ
2.5GB(PC2-5300 DDR2 SDRAM)
GeForce 7800GTX (256MB PCI Express x16) XP Professional Edition Service
Pack 2 DirectX 9.0c
環境(1)で高画質設定にしてプレイしても、ほとんどの部分は快適にプレイできましたが、草原のシーンでたまに動きが遅くなることがありました。
環境(2)ではどこに行っても問題はなかったです。実はGPU交換をするつもりで上位のものは買ってあり、このゲームでGPUの違いを見られたらなあと思っていたのですが、システム面は同等の拡張だったようで、(2)でもパフォーマンスに不満がなく、そのまま続けていました。
どんな感じ?
これは無印でも同様で「オンライン専用」表記がありますが、内容的にはストーリーモードとネットワークモードがあり、ストーリーモードの方はほぼ完全なシングルプレイRPGです。ただし、起動(実質的にロード時も)に際してインターネット接続・サーバー認証が必要となるので、「オンライン専用」とされているものかと思われます。
ストーリー的には「ファンタシースターユニバース」(以下「PSU無印」)のストーリーを受けたものですが、PSU無印のみでもネットワークモードでは「イルミナスの野望」(以下「イルミナス」)のストーリーミッションを受けることができたようで、す。
以下、詳細な解説は()内の項目に また☆がついているのは無印とほぼ同様の項目です。
いいところ
・☆画面や音楽、音声などのサウンドは世界を、特に惑星ごとに特徴があるという世界観をよく表しており、この世界で暮らしたり調べながら旅をする気分になれる(グラフィック、サウンド、システム)
・☆武器ごとにスキルやテクニック(魔法のようなもの)を設定でき、これを使って見た目も派手で効果的な攻撃をするなど、戦闘ではいろいろなことをできる(システム)
・無印よりもフリーミッションを楽しめるものになっている(ゲームバランス)
どっちとも言いきれないところ
・無印のストーリーモードと異なり、主人公はストーリーに関しては傍観者のようなもの
ただし、外見など細かいところまでアレンジできて、プレイヤーの分身という性格は強まっている(ストーリー・キャラクタなど)
・☆いろいろできる楽しみにつながるはずなのだが、リスキーな武器強化、素材がなかなか揃わない合成(システム)
・攻撃のタイミング次第では大ダメージを与えられるジャストアタック、ジャストカウンターの導入(システム、ゲームバランス)
・成長させやすいし、成長の度合いに応じて選べるミッション(ゲームバランス)
ちょっとなあ、なところ
・☆起動時のサーバー認証までは許容するとしても、ロード時にまで必要なのはちょっと(システム)
・☆パーティで移動していると仲間キャラが曲がり角などでひっかかる現象が結構よく起こる(操作性)
・☆仲間キャラはほぼ主人公に追随するのみで、攻撃や作業などの行動をなかなかとってくれない(操作性、ゲームバランス)
・ネットワークモードと比較して面白そうな要素が削られていたりするし、不備な点も多い(システム、ネットワークモードとの関係)
・強引な展開の挙げ句にとっても「ぶった切り」感のある終わり方をするストーリー(ストーリー・キャラクタなど)
無印(本編)と比べて
- 無印の場合、主人公=マイキャラ=物語の主要人物イーサンなのですが、イルミナスの場合には物語の進行上いろいろと動くのはマイキャラと共に行動するライアで、マイキャラについてはイベントシーンではほぼ完全な傍観者となります。さすがにちょっと疎外感のようなものが募り、空しいです。(ネットワークで配信されている後続のエピソード3では主人公の立場での選択のような要素も付け加えられていますが、さすがにこのエピソード2では傍観者ぶりが過ぎるということだったのかもしれません。)
- 前項のような要素の反面、マイキャラについては種族はもちろん外見も選択の余地が大きくなっています。プレイヤーの化身という性格は強まっているかと思われますし、育成を楽しみたい向きには好適かもしれません。
- ストーリーモード同士を比べ、ストーリー性の強いRPGと考えてプレイすると、イルミナスは無印より「凝った要素」が少なくなっています。例えば街などにいる会話できるNPCはごく少なくなっていますし、アクション性のミニゲーム(これ自体は私はあまり好きではなかったですが)もありません。無印では本筋を進めた際の演出がちょっと変わったりするところがありましたが、イルミナスでは説明的な字幕とナレーションが異なるだけで単調感につながっていました。
- ストーリーに大きく関わったり、マイキャラと共にパーティを組んだりするNPCについても、無印ではそれぞれがよく個性を発揮しており存在が強く感じられたものでしたが、イルミナスではライアとごく一部のキャラ以外はあまり深く描かれておらず、若干さびしい目に感じました。
- 無印ではごく序盤のうちを除き、フリーミッション(サブクエスト、必須でない)を好きなだけできてキャラ強化が可能だが、そのフリーミッションが単調なタイムアタックしかないという性格が強かったですが、イルミナスではフリーミッションのほとんど(全部かな?)では達成時間が評価に影響せず、じっくり戦ったり調べたりすることができるようになりました。私はこの方が好きです。しかし、イルミナスのストーリーミッションは達成時間が評価要素になっているものが多く、探索可能なエリアを見過ごすことが高評価につながる場合もしばしばあります。
- イルミナスでは本筋のミッションも難易度別があり、何度でも繰り返すことができてフリーミッションに近い性格も出ています。「終了」後もストーリーミッションを繰り返し可能ですが、そこまでは本筋の進行に連れて変化するNPCのリアクションなどは若干変なことになってしまいます。(総じて無印よりもストーリーはお添えものという感じが強くなっています。)
システムなど
- 基本的にマイキャラは一人であり、ストーリーモードであっても無印のように名前、人格、種族が決まっているものではありません。無印のエクストラモードのように種族や性別を選べますし、外見などは結構細かく設定できます。規定の主人公だと自分の化身のように感じられないというプレイヤーならこのイルミナスの方が好みに合うかもしれません。
- ストーリーモードでは、ストーリー面で章立てになっていて本筋クエストにあたるストーリーミッションがChapterを構成しており、1Chapterに1ミッション(1クエスト)ということになります。無印と異なり、全てのChapterでストーリーミッションがact1とact2とを含んでおり、これらの間は中継地点で補給やセーブをすることができます。
- ストーリーミッションは規定のパーティで取り組むことになり、パーティ編成についてはクエストごとに指定され、プレイヤーの意志ではどうこうできません。パーティメンバーについては装備等をいじることもできませんし、戦闘などでも勝手に行動します。(「勝手に行動」がどんな感じかについてはゲームバランスの項に。)このあたりは無印と同様で、なるべくならもうちょっと賢くなってくれたらなと思ったところでした。
- 任意に受けてこなすことができるサブクエスト相当のフリーミッションについては、Chapterをこなすごとに追加され、所定のキャラを入れてパーティを編成することができます。所定のキャラは話が進むにつれて増え、無印の場合のようにストーリーに応じて入れられるようになったり、入れられなくなったりがきめ細かく変化することはありません。この点は、実際的には助かることにもなりますが、無印に比べてストーリー要素の比重が軽く感じる一因にもなっています。
- 無印にあった「エクストラモード」(キャラメイクをしてフリーミッションを行う)はありません。というか、無印のストーリーモードにあったストーリー要素と、エクストラモードにあったキャラ育成要素を併せたのがイルミナスのストーリーモードという感じです。
- ストーリーミッションではact1とact2とがそれぞれ一つのトライアルとなり、フリーミッションは1ミッションが一つのトライアルとなります。トライアルについてはクリア後に評価がなされ、(評価項目は開始前には分かりません)その評価による報酬が得られます。
- キャラクタのタイプ(有償で変更可能)、武器のタイプ、フォトンアーツ(特殊な攻撃)については無印と同様です。
近接攻撃…ハンタータイプ、打撃武器、スキル
遠隔攻撃…レンジャータイプ、射撃武器、バレット
魔法攻撃…フォースタイプ、法撃武器、テクニック
イルミナスでは無印にはなかった武器の追加があります。なお、ネットワークモードでは上級的・融合的なタイプがあるのですが、ストーリーモードでは上記三つ(無印と同じ)だけです。これはストーリーモードでも取り入れてくれた方が面白くなったのじゃないかと思います。
ただし、タイプごとの制約についてはストーリーモードの方が緩やかなところがあり、ハンタータイプやレンジャータイプがウォンドのような法撃武器を装備し、テクニックを使うことができたりもします。(ネットワークモードではそれができず、ハンターやレンジャーがテクニックを使って自分と仲間を回復なんてことはできません。)
- 攻撃に特殊効果をもたらすエネルギー源はフォトンで、武器はそれぞれにフォトン容量が定まっており、予めフォトンアーツ(スキルなど)をリンクしておくことにより、戦闘中に武器のフォトンを消費することでスキルやテクニック(魔法のようなもの)を発動することができます。
・打撃武器(剣・槍なども含む)…フォトン消費のない通常攻撃と、消費の伴うスキル(必殺技)攻撃が可能
・射撃武器…攻撃は全てフォトン消費を伴い、パレットをリンクさせておくと攻撃に属性効果が付与される
・法撃武器(要は魔法の杖)…殴り攻撃などはなし。テクニックをリンクさせておかないといけない。リンクさせておくと、フォトン消費を伴いリンクさせたテクニックを発動させることができる。(攻撃魔法、補助魔法、回復魔法相当のいろいろなテクニックがある。)
消費されて減ったフォトンについては時間に連れてじわっと回復しますが、なかなかに戦闘での消費においつくものではなく、フォトン回復アイテムか、回復ポイントに頼らざるを得ないことになります。キャラやバージョン等によっても異なるかとは思いますが、ストーリーモードでは1ミッション1武器で補充なしは困難ですし、回復ポイントも十分ではなく、複数の武器を使い分けるか回復アイテムを使うかになるでしょう。ネットワークモードでは攻撃による回復があるので、この要素がストーリーモードにも取り入れられていたならかなり楽になったろうかと思います。
- セーブ・ロードのうちセーブに関しては、定点制です。
まず、戦闘が発生しないマイルームと町中では要所にセーブマーカー(セーブポイント)があり、イベント中でもない限り自由にセーブができます。戦闘が発生し得るフィールドはミッション中でしか行くことができず、大部分ではセーブはできませんが、act1とact2との間にはセーブマーカーやショップ役の人物がいます。なお、無印ではそういう所のショップで装備品などを売っていたりしたものですが、イルミナスの場合には回復などのアイテムやトラップなどしか売っていません。(買い取りは装備品でも合成素材でも何でも可能です。)これで困ることはないのですが、無印では思いがけず良いものを見つけたりすることがあったので、少々さびしくなった印象はあります。
- 無印と同じくセーブデータの保持数が5個で少ないです。やってみた限りではコピーを取って保存すれば書き戻しによりやり直しは可能ですが面倒ですし間違いやすいです。
- ゲーム中のロードというのはなく、いったん終了して開始から「コンティニュー」を選ぶ必要があります。ところが開始の際にはサーバー認証が必要となるので、結局ロードするたびにログインする必要があります。とはいえ、ID等は保存しておくことができ、そうした場合にはEnterキーを1回押すだけで実質的には経由する画面が1つ多いだけということなのですが、相手がサーバーだけにたまに時間がかかる時もありますし、ごくたまにですがログイン失敗となってやり直さなくてはならないこともあります。まあ、現実的な不満というよりは、ロードぐらいでいちいちインターネットに出て行かなくても、という気分的なものもあるんですけど。(この点も無印と同様です。)
操作性など
- 無印と同様にゲームパッド操作を元にしているのだろうと思いますが、キーボードに操作指示が割り当てられています。また無印ではマウスは起動直後のメニュー以外全く使用しませんでしたが、イルミナスではマウスでの移動とカメラ視点変更ができるようになりました(設定によります)。
マウス併用はちょっとやってみた程度ですが、遠近感が把握しにくい画面での行き先指定は、ちょっとずつ探索を進めなくてはならない場合などではキーボードより厄介です。ただし、右ボタンを使った視点変更はShift+矢印よりは便利ですし、慣れてしまえば使い勝手が良くなるかもしれません。
- しかし、マウスを使えるようにするんだったら、メニューからの選択などでできるようにしてくれたら、便利さははるかに上だったでしょう。(このような要素を加えるのはより困難なことだろうなとは思いますが。)とにかく上下左右に一つずつしか動かせませんし、切り替えはCTRLキーとか面倒なこともあるし、分かりにくくはないが分かっても面倒というのが多いです。PCゲームはこういうところで効率的なのが多いですから、それらとの対比もあってどうにも気になりがちかとは思います。
- これも無印と同様ですが移動自体は四方向指定でそう迷うところもないですけれども、移動に連れてカメラ(視点)が自動的に移動すること、プレイヤーが任意にカメラを移動させようとすると結構面倒なことが、特に戦闘の時には厄介に思うことしばしばです。カメラ移動が容易ならば不満はあまりなかったと思いますが。このことは敵と間をおきたい遠隔・魔法攻撃タイプだと特に感じます。
またロックオン機能は敵との間隔を取りたい場合には使いづらいです。(マニュアルにも、「射撃系武器や砲撃系武器では攻撃方向を合わせないと攻撃が当たらない場合も」の旨の記載がありますが、使い勝手は良くないです。)遠隔攻撃タイプには、むしろ180度方向転換または視点変更を一発でやってくれるキーでもあれば助かっただろうと思うぐらいで、現状だと、視点変更がない範囲で下がっても詰め寄られ、やむを得ず走って間を開けると向き直る際に視点が勝手に変更されたりして思うようにならず、また詰め寄られたりで悲しい限りです。
結局引っ張り出しとかヒットアンドアウェイとか細かい戦術はとりにくく、レベルを上げ、いい装備をしてガツンとぶつかる、というような力押し戦法が一番やりやすいことになりまして、戦闘が単調に感じられますし、主人公の育成方向にも有利不利が生じてしまいます。(ゲームバランスの項でもう少し書きます。)
- 会話、調べる、拾うなどの指示についてはおおむね問題はないのですが、「接近しないと対象にならない」+「距離感が分かりにくい」のコンビネーションで若干いらつくことはあります。さらに距離感が分かりにくくて苛立つのは、遠隔攻撃でトラップ排除の場合です。イルミナスでは結構いろいろな仕掛けがあるので、面倒に思うことも多くなります。
- 細かいところですが、Rキーでオートランのオンオフがあります。このRキーは、ネットワークモードでは他のメンバーに追随するという機能で有用性があるものですが、ストーリーモードではあまり使い出がなく、無効にしておいてくれて問題ないだろうと思いました。むしろ隣のEキーを押すつもりで押してしまったりすると厄介です。(まあこれは間違える方が悪いには違いないんですけどね。)
- これも無印で不満があり、改善して欲しかったと思うところですが、戦闘が発生しない町中等と、戦闘が発生するフィールド(クエスト中にしか行けません)とはかなり違います。ちょっと嫌だったのは武器の交換や、あらかじめセットしたアイテムを使用するためのツールパレット(クイックバーのようなものです)は町中では出せないというところです。町中などで前項に書いたように階層構造を行ったり来たりして、望みの武器やアイテムをツールパレットに入れた、と。その後はツールパレットを出して確認したいのが人情ですし、ツールーパレットなら武器のフォトンアーツリンク状態もさらっと見られて使い勝手がいいのですが、それができない、ということでしばしば「できたらなあ」と思うことになってしまいました。
- 無印の場合上記のことが最も気になるのはフリーミッションに向かう際で、町中で準備を整えるのですが、その際にはツールパレットでの確認もできないですし、武器を選んでおくこともできないのが、達成時間が評価に入るフリーミッションでイライラ要因になりました。イルミナスではフリーミッションでは達成時間を気にしなくて良くなったのであまり苛立ちを誘いませんでした。
- そもそもツールパレットからの選択がやってみると案外厄介というのも無印で気になったもので、フリーミッションでこそ緩和されてはいますがやはりイルミナスでも同様です。
- クエスト遂行中のパーティメンバーは基本的に主人公に追随し、敵に接近したら独自の判断で攻撃をします。移動では主人公に追随するはずが曲がり角とかそういう所では結構引っかかって取り残されがちなこと、戦闘時に敵とよほど接近しないと移動中は移動のみ、止まれば待機状態、というのも無印と同様で、主人公キャラとして遠隔系を使いにくいことにもつながります。また、近接系を使う場合でも主人公が状態異常に陥った際などは苛つくことが極めて大きいです。敵がすぐ近くで主人公を攻撃しているのに仲間は待機状態になってしまい、回復も攻撃もしてくれないというような理解に苦しむ状況となりがちなので。あまり勝手に攻撃とかされると困る場合もありますが、さすがにこのゲームのは鈍感すぎるでしょう。
この点については無印でもほぼ同様でしたが、イルミナスでは相変わらず曲がり道などが多い上に、結構トリッキーなマップやミッションもあって往復が増えるケースにもしばしば出会うので、若干気になることは多くなったように思います。
もっともゲームバランスの項で書くように、マイキャラを強化してミッションを乗り切るというのはやりやすいので、仲間をあまり当てにしない(とか独りでミッションをこなす)方向は可能ですが、せっかくパーティを作れるゲームなのになあというところです。
- 無印の仲間は、ビーストのナノブラストとかキャストのSUVウェポンはほとんど使ってくれませんでしたが、イルミナスでは結構使います。使ってくれる場面が適当かどうかという点では疑問もありますし、派手な効果で視認がしにくくなったりもしますが、見て面白いですし参考にもなり、戦闘の役にも立つのでまあ使うようになって良かった面が大きいと思います。
グラフィック、サウンド
以下の各ポイントはほぼ無印と共通になります。総じて良いですが、無印からの加点ポイントもなく既視感(懐かしさやなじみ感になるかもしれませんが)を感じる可能性は高そうです。
- グラフィックですが、風景などについては臨場感のある美しさが実現されていますし、それぞれの街、砂漠、遺跡などの雰囲気もしっかりと描かれていて、探索するのが楽しくなります。ただし、ネットワークモードと比較するとフリーミッションの舞台や中継地点など、ストーリーモードでは見られないところが多くなっています。ストーリーモードだけやっている分にはそれほど不満も出ないかもしれませんが、無印と似たような所が多いなとは思うでしょう。
- 人物についてはいわゆるアニメ調の顔よりはかなりリアル系寄りです。スクリーンショットやムービーはニュースサイトなどで見られるかと思うので、こだわりがある方は見ておく方がいいでしょう。
- イベント、移動、戦闘などの際の動きはリアルな感じを出していて良いのですが、やり過ぎのように思える場合や若干かったるく感じる場合もありました。例えばイベントで会話がとぎれて、仕草のアニメーションを見る際などに「かったるい」感があります。また、戦闘があるフィールドではロックの解除をしないと先に進めないことがよくあるのですが、この際解除がされた旨のメッセージが表示されてこれをEnterキーで消し、さらにそれからまだ主人公の仕草があり、その後やっと動ける、時間にすれば短時間なのですが「苛立つ」というのが嫌なところです。特に前方に敵が見えているようなシチュエーションとか、トライアルの最中とかだと「苛立ち」も大きくなります。
- 本当に細かいところなのですが、通信で遠方の相手と通話するシーンがよくあるのですが、通信機のようなものがなく携帯電話を使っている手の中が空、というのがちょっと違和感を感じます。他のキャラに渡したりすることもありますし。(極小型なのかな?)
- イベントのうち、勝手に進むムービーや、台詞を読んだらキーを押して進められる吹き出し使用の会話イベントはいいのですが、カットインで顔絵と台詞が入る場合、結構長く表示されていてちょっとうっとうしいです。演出としてはいいのですが、前方に敵がいたりする場合に使われることが多いですし、台詞は吹き出しの場合より短い目なのでもっと表示を短くするかキー操作で消せる方が良かったのではと思います。
- 面白系というかおふざけっぽい装備品などは結構あります。こういうのはプレイヤーの好き嫌いに依存するかとは思いますが、要素があるのは良いと思います。問題は意味ありげなんで、実はすごく役に立つ局面があるとか、持っていると何かあるとかするんじゃないか、などと思って手放せなくなってしまうのが…ってこれもプレイヤーの問題ですかね。
- 主要なキャラクタには声の演出があり、ムービーになるときは台詞のすべてが声で語られる他、主人公のレベルが上がったときとか、トライアルの評価の時とかに何か言われます。これは結構楽しいものでして、試しにフリーミッションなど主人公のみで行ってみると、なんだか寂しく感じてしまったりします。
- BGMについては、グラフィックとよく合ってそれぞれの場所の雰囲気を出していて良かったと思います。欲張りな文句になりますが、もうちょっとバラエティがあったらもっと良かったなとかちょっと思うところはありましたが。効果音についても特にどうこうというほどのことはないですが、難のないものになっていたと思いました。(装備品依存の効果音など、ネットワークモードよりは単純化されていそうなところもありましたが。)
ゲームバランスなど
- 全体的に見ると難しいという印象にはなりません。ただしフリーミッションを回避してストーリーを進めることにこだわり、なおかつやり直しは嫌いというようなことだと「難しい」という印象になっても不思議はないかと思います。
- 無印と比べると、1章分のミッションが前後半に分かれていて中間ではセーブ・補給(売却も)が可能であり、評価もそれぞれでされるため、一区切り分のミッションが比較的短く感じられ、取り組みややり直しが容易に感じられます。また慣れを要するトライアルやミニゲーム的要素がいきなり出現することもありません。反面、一区切り分のミッションはほぼ全て一つのトライアル(評価される)となっていますし、ほぼ全てで達成時間が評価要素となっていますし、設定やマップ、仕掛けの面でいろいろと意地悪く感じられる所も多々あり、初回で高評価は困難そうなケースもよくあります。とはいえ、フリーミッションで強化し、アイテムも十分に持って臨めば、初回であっても高評価を得やすい場合もあります。
- 全体的に見れば難しくないというのはそこのところで、ちょっと手間暇をかけてフリーミッションでもやれば、ザコ掃討はとても楽になり、初回プレイでの仕掛け等への対応にも余裕が出てきます。
- もっともフリーミッションのみならず、ストーリーミッションについてもC→B→…というランク付けがあり、AとかSのランクで高評価を得ようとすればそれなりに大変にはなりますが。
- フリーミッションについては、本筋でこなしたミッションほぼ「まんま」だった無印に比べると、独自性があり、かつ、その場所(惑星など)らしいものから選べます。また、無印ではフリーミッションの全てがトライアルとなっていて、高評価を得るためには達成時間を短縮せねばというプレッシャーがかかり、探索もアイテム収集などもじっくりできない嫌いがあったのに対し、イルミナスでは達成時間が評価要素にならないものがほとんどであり、じっくり敵を倒しつつ探索を進められます。アイテム収集面での発見もあり、フリーミッションでのキャラ強化が苦になりません。
- 「全体的に見れば難しくない」とはいうものの、ストーリーミッションに関してはゲームオーバーがかなり酷に思える事情があります。
定点セーブ制、かつロードがちょっと面倒ということに加え、後述する(いろいろ、の項)ストーリーミッションではクリアしていない分(act単位)はイベントシーンをとばせないという事情があります。このこととストーリーミッションでは蘇生アイテム使用不可でマイキャラの戦闘不能で即ゲームオーバーというのとを考え合わせると、ゲームオーバーはちょっとやそっとじゃ発生しないぐらいでないと、なったときの気落ちの度合いが著しくなります。
さらに、いろいろな意地悪設定により結構戦闘不能が生じがちということを加味すると、このバランスはちょっとね、という気にもなります。まあゲームバランスがどうこうというより、イベントがとばせないというのが不親切に感じますが。(いろいろの項も参照してください。)
- 無印で気になったフォトン補給問題ですがイルミナスでも同様でして、補給アイテムか武器交換が必須という感じです。ただし、前述のように一区切りの長さがそれほどでもないと感じられることもあり、無茶苦茶に厳しいとも感じられませんでしたが。
- 仲間が自主的になかなか動いてくれないという点やフォトン補給問題を考えると、ここらの問題については無印と同様にハンタータイプが使いやすいということになりそうです。前述のようにフリーミッションで鍛えれば、という要素があるのでレンジャーやフォースも「とてもやれない」ほどではないと思いますし、遠隔攻撃の有意性というのも大きなものはありますが、多数の敵と接近したり囲まれたりしたシチュエーションでの戦闘なんてのもあり、そこをどう切り抜けるかが悩ましいところになり得ます。
- 無印では「謎解き的な難しさはほぼありません」としていましたが、イルミナスではマップを先に進むために必要な要素(キー情報を探すとか仕掛けを操作するとか)がらみで結構分かりにくい、調べ回らなくてはならないというようなことがよくあります。これに加えて戦闘面でも嫌なシチュエーションでの戦いを強いられる(ある所まで行ったら敵が沢山とか、遠隔攻撃を集中されて近寄れないとか、状態異常を食らいまくるとか)こともよくあり、既に書いている「初回で高評価は難しい」につながることとなります。
ストーリー、キャラ、演出など
- 無印と比べて最ももの足りなく感じた面がこの部分でした。無印の場合には、一本道でちょっと「淡々と」感はあるもののしっかりとしたストーリーに沿って進む、ストーリー性の強いシングルプレイRPGとして良くできたものという印象でした。イルミナスの場合、基本的な性質は似たようなものでありながら、凝り具合・細かいところへのこだわり具合がぐっと下がり、無印以上にネットゲームのおまけ的な感じを強く与えるものになっていると思いました。
- ストーリーを物語るストーリーミッションとフリーミッションとの共通性が強まり、ストーリーミッションといえども同じ、又は異なる難易度で繰り返してプレイできるものになっているところが、そもそもストーリーの存在が軽くなったような印象を与えます。
- 無印の場合には、シティのあちこちに会話をできるNPCがいて、会話をすることで背景理解が深まるという要素がありました。この要素はイルミナスでも受け継がれてはいますが、会話をする相手が無印よりもぐんと減ってしまい、街を回る楽しみが少なくなりました。RPG好きの中にも会話などは面倒という、戦闘やアイテム収集好みなどのプレイヤーもおられるでしょうし、一概に悪くなったとは言えませんが、「こまかいところへのこだわり具合」が小さくなったというのは言えるだろうと思います。
- 無印の場合、ガーディアンズの先輩や関係者などもそれぞれに個性を発揮していましたが、イルミナスはその要素も薄く感じました。
- イーサン・ウェーバーが固定主人公でありマイキャラであった無印と異なり、種族や性別からプレイヤーが決め、外見などを細かく設定するキャラがマイキャラとなります。この点自体はマイキャラへの思い入れがしやすくなる面もあるのですが、ストーリー展開の面では会話をしたり行動方針を決めたりして主体的に動くのはずっとパーティを組むライア・マルチネスであり、ライアの考えや感情なども会話等を通して描かれることが多く、ライアこそがストーリー上の主役とも思えます。そしてマイキャラはと言えば、常に傍観者的な立場になりますし、ライアと他のキャラとの会話や通信で話が進む際など「立ち聞き」しているような感覚にさえなります。寡黙な主人公とか巻き込まれパターンなどは他のゲームでもよくあることですが、これはちょっと空しいですし居心地の悪さを感じたりもします。
(ネットワークモードの方で配信されている、その後のお話にあたるエピソード3では、主人公の立場でプレイヤーが選択をし、それによって話の流れが変わるような要素が取り入れられていますが、さすがにエピソード2は傍観者に過ぎるということじゃなかったのかな、という気もします。まあ主人公の成長ぶりを示すという面もありそうですが。)
- ネタバレ回避のために詳しい記述はしませんが、ストーリー展開については結構強引に思えるところがあちこちにありました。
そして、かなりひどい投げっぱなしぶりでストーリーモードは終了します。無印でも「よく分からなかったところとかスッキリしなかったところが残る」と書きましたが、少なくとも話はまとめ、一応しっかりしたエンディングも入れていたものでしたが、イルミナスの場合ストーリーについては本当に「まとめ」も何もあったものではありません。
ネットワークモードをプレイして、配信されるミッションを見てくれということかもしれませんが、でもってオンライン専用ゲームだからと言われれば「そうですか」と言うしかないですが、無印ではちゃんとまとまっていてシングルプレイRPGとして遊ぶに足るものだったのが、イルミナスで投げっぱなしというのは気分の悪い話です。
- また、ストーリー的に終わった後も、フリーミッションはもちろんストーリーミッションについても繰り返しプレイ可能なのですが、終盤の状況を考えるとそのこと自体に疑問もありますし、施設やNPCのリアクションは時間的に戻ったようなものになってしまっていました。
- Chapter間の演出についても、終了したChapterのまとめが字幕+ナレーションで説明される他はオープニングと同じムービーが流れるのみで、映画仕立ての無印に比べると簡素なものになっていました。(同じ章を二度クリアすると、クリア後にちょっとしたおまけはありますが…)
いろいろ(ネットワークモードがらみなど雑感)
- ネットワークモードの入門編、導入編的な意味合いもあるからか、ストーリーモードでプレイする分には実質的な意味のない装飾的要素をかなり重要っぽく取り上げていたりします。「何か意味があるかも」とか思って手を出すと、ずっと後になってからがっかりするという…ちょっと意地悪なような気もします。まあ、この点は無印と同様なので無印をプレイした人なら分かっているかとは思いますが。
- 他のゲームだったらシステムか操作性のところに書く問題になりますが。ストーリーモードで本筋のミッションをする場合、一度はクリアしたミッション(act単位で判断)でないと、イベントシーンを飛ばすことができません。エンターキーを押しまくるなどして会話はかなり早く飛ばせますが無言のシーンなどは見ているしかできず、結構時間を食いますし面倒でもあります。で、このゲームの場合、ネットワークモードであれば、たとえそのミッションをクリアしていない場合であっても、既にイベントを見ている場合にはそこで「トライアル開始から始めるか」(実質的に探索・戦闘から始めるかどうかという選択になります)を問われることになります。ですから余計に腹立たしいわけで、どうしてストーリーモードにはこれを付けてくれなかったのかと。ネットゲームのおまけであるにしても、おまけの質ってものがあるだろうと。
- ゲームバランスの項で気になる点としているフォトン補給問題についても、ネットワークモードの場合自然回復と攻撃による回復の度合いが結構大きく、ストーリーモードよりは回復アイテムを節約できるなという印象は強いです。
まあ全般的にはネットワークモードの方がバランスは厳しい目に作られているので救済措置的なことかもしれませんが、何となくストーリーモードではケチられてしまったような感じも。あと、システムの項で書いている上級・融合タイプのことや、グラフィック等の項で書いている独自の舞台などのこともありますが、これらは単に「ケチられた」感に過ぎません。しかしミッション関係の説明分などについても、シティへの帰還や蘇生アイテムなどネットワークモードを主眼にしていそうなところがあり、ストーリーモードで迷わされるところがあるのはいただけません。
- 前項で触れていますが、ゲームバランス全般については、ネットワークモードと比較するとストーリーモードは容易に思えました。ネットワークモードの場合とにかくレベルアップがなかなかで、フリーミッションを繰り返し繰り返し強化していかないといけないという感じが強いです。
- ストーリーの項で書いたように、最後はぶち切り的に終わります。では続きをネットワークモードで見たいとか思いますと、ストーリーモードで強くしたキャラがいても、それをネットワークモードに持ち込むというか何らかの形で引き継ぐことはできず、ネットワークモードでは新たにキャラを作成してネットワークモードのミッションをこなして鍛えなくてはなりません。またゲームバランスについては前項のようなことで強化するにはなかなか手間暇を要します。
- ネットワークモードでは他の人とパーティを組まなくても単独で、またはストーリーモードと同様の仲間キャラと共にミッションをこなしていくことはできますが、プレイヤーが操作するキャラが二人以上がいないとクリアできなかったり、最高の評価を得られなかったりということはあります。
総合的にみて
無印をプレイした方で、ストーリー性の強いシングルプレイRPGとしての期待をかけてイルミナスをプレイするのはおすすめしにくいです。ストーリーが強引であったり、キャラクタ性が希薄であったりというのはまあいいとしても、終わり方がかなり中途半端です。ネットワークモードで続けてもいいよというプレイヤーならいいでしょうが、前述のようにそれなら最初からネットワークモードでやれば?ということにもなり得ます。実際ストーリーモードでは不便なとか不備なところも目に着きます。(自由にセーブロードしてやり直せる良さというのはもちろんあるのですけれども。)
シングルプレイRPGとして、ということで考えるならいずれエピソード3部分が出そろって、今回のイルミナス(エピソード2部分)のように製品化されてからでもいいかもしれません。無印がそうであったように廉価版が出る可能性もありますし。(書くまでもないかとは思いますが、後続の製品が出るかどうか、廉価版のようなものが出るかどうかについては現状では明確ではありませんが。)
あくまでも、私の個人的な感想に基づく評価です。