http://www.mediaquest.co.jp/ マイピック(メディアクェスト)のサイトへ。このゲームのデータ・ヒントはありません。(2001.11.04現在)
体験版のダウンロードができる、ということになっていますが、体験版というよりはデモムービーみたいなものだそうです。この戦闘システムでちょっと遊べるようなものにしてくれたら良かったのに。
プレイ環境
SHARP Mebius PC-MJ730R (ノート) CPU
P3 800MHz メモリ 256M
WIN ME DirectX 8.0
パッケージには、ノートパソコン及びオンボードチップ使用のパソコンでは動作保証無しとされていますが、上記環境ではさしたる不具合(マニュアルに記載されている現象以外は、というほどの意味)もなく最後までプレイできました。(その他いろいろ書かれているので、ご購入前には確認された方がいいと思います。)
一言でいえば
基本的にはストーリー重視タイプで、つまるところ一本道です。ただし、見ても見なくても進めるイベントとか、やってもやらなくてもかまわないクェストとかが結構ありまして、一本道感は強く感じることはあまりありませんでした。
ストーリーとシナリオ展開は非常に良く、世界観もしっかり感じられます。不具合的な現象が結構あったこと、情報不足などで迷うことが多いかもしれない点、にもかかわらずセーブポイントが少ない、というようなことがなかったら強くお奨めしたいゲームだったのですが…
ボリューム的にはお手頃といった感じでした。ゲーム内で表示されるプレイ時間は24時間とちょっと位(最後のセーブデータから推測)でしたが、比較的クェストやイベントは探し回った一方、ものすごく道に迷ったということもそれほどなかったため、これらの相違によってかなりプレイ時間は異なってくるかと思います。連休でもあって遊び倒せば数日、のんびりやれば1週間や2週間は遊べるのではないでしょうか。
基本システムなど
オーソドックス、という印象が強い2Dタイプの画面がメインです。これで町などを歩いて人に話を聞き、ショップで買い物をし、フィールドやダンジョンを探索してバイル(モンスター)と戦闘をします(戦闘システムについては後述)。戦闘では経験値と金、たまにアイテムを入手しまして、経験値がたまるとレベルアップします。なお、レベルアップは戦闘後にというゲームが多いですが、これの場合戦闘中にもキラキラっとした画面効果があり、経験値を獲得したキャラがレベルアップします。これまた、一本道タイプの常でして、ある所まで行くとイベント進行になることはしばしばです。イベントに伴い、パーティメンバーの入れ替えが強制的に行われることも多く、一人で戦闘なんてこともしばしばで、結構これは緊張感があります。
ちょっと嬉しいのがバルデアの日記システム。BGなど一部のゲームではおなじみのシステムですが、ゲーム中で起こったことなどがバルデアの視点から書かれているので、ストーリーの確認(忙しい社会人ゲーマーには特に嬉しいかも)とか、クェストの確認に役立つほか、結構ヒントになっていたりします(この点についてはヒントページの方にも書きましたが)。文体はかなり女の子っぽいので、プレイヤーによっては違和感を感じるかもしれませんが、慣れればどうってことはないでしょう。微笑ましい記述などもありますし、デュランとの日記内かけあい漫才などは笑えます。(しかし、女の子の日記をみて、しかもそれに書き込むかなあ…)
セーブ・ロードは移動中随時可能、つまりイベント進行中や戦闘中以外はほとんどフリーです。これは歓迎できる設定なのですが、残念なことにセーブが6カ所というのはあまりにも少ないです。マニュアルにも記載されているように、進行不可能になるような不具合さえ存在する一方、ゲーム中の選択肢によりリアクションや進行が若干異なったりする場合はあるので、なるべくならこまめにセーブをとっておきたいこととなります。結果、同じような段階でいくつものセーブをしてしまうと、少し前の段階からやり直すことができなくなるかもしれません。
なお、このゲームがインストールされるフォルダ(特に指定しなければ、Program
Files\Garam and Baram\Sealに作成される、save.00*(*は0〜6のどれか)というファイルを別フォルダなどにコピーしておき、これを元のフォルダに書き戻せば、以前のセーブデータからゲームを続けることはできました。ただし、この場合には日記の記述が失われてしまいます。save.oo*に対応したmemo.00*というファイルの方もコピーしておいて書き戻してやれば日記も復元されるだろうと思います。
WINゲームページとか、ゲストブック(掲示板)でも書きましたが、不具合については大変残念です。私が経験した限りでは、表示がちょっとおかしくなり操作がしづらかった程度のものしか見ていませんが、マニュアルに記載されているものを見ますと、進行できなくなるような状況すら起こりえるようです。フィールドのあちこちには、アイテム獲得だけのダンジョンなどもありますから、こまめに探索したくなるのが人情ですし、それなのにうっかりダンジョンに入れば進行不能とは酷な話です。で、これを考え併せると先に書いたセーブ箇所の少なさに対する不満が大きくなってしまいます。ましてや、レベルが低いパーティで踏み込むと、ザコに大苦戦てなことは序盤・中盤では結構ありますから、なるべくこまめにセーブをしておきたくもなろうってもんだし。
全般にシステム面ではシンプル志向のゲームではないかと思います。特に感じるのは武器、防具、魔法などでして、最初のうちこそ訪れる町ごとにいいものがあったりして、お買い物などの楽しみもあるんですが、後半になると買えるものは比較的早くに頭打ちがあるんだなあと気づいてちょっとがっかりしたりします。まあ、イベントや宝箱からならいいものをゲットすることもあるんですが。それにしても、宝箱は周囲の敵との兼ね合いを考えると、「何でこんな所で」と思うぐらいありふれたアイテムしか入っていないことの方が多いです…
とにかく、そこらのバリエーションを楽しむゲームではあまりないように思われます。このゲームのポイントはストーリー展開とそれに関する多彩なイベントにあるのですから、あまり大きな不満は感じられませんでしたけれども。
グラフィック・サウンドなど
困ったなあ。あまり誉めて過大な期待をされるとがっかりされるかもしれません。でもって、個人の好みによる差も大きいことかとは思いますが、私には好感が持てるグラフィックとサウンドでした。ただし、どちらかというと抑えめ、地味目の画面でして、遊び込めばこのゲームの雰囲気にマッチして良好な印象を持つでしょうが、第一印象としては訴えるものが小さいかもしれません。
キャラについては、ファルコムが描き直す前の西風、という感じです。とか書いても、西風をプレイしてしかもゲームには使われないフォルダとかを見られた方でないと分からないでしょうが、要はアニメ顔といえばアニメ顔、ただし地味、という感じです。西風の狂詩曲に関して、ファルコムが描き直したものが、日本人好みということだとすると、これはあまり日本人好みではなさそうに思えます。個人的には結構好きなのですが、難を言えば髪の毛の描き方がちょっと。クレアの耳の横の髪など妙に気になりました。
サウンドについても、BGMはものすごく斬新とか驚くようなものではないのですが、しゃれた味わいがありますし、イベントなどによる切り替えもいい効果を出していました。また、効果音もなかなか良かったと思います。ただ、戦闘時の敵側のサウンドがちょっと犬の鳴き声っぽくてイマイチなものに思えてしまいましたが。
ストーリー、キャラなど
もちろん、こういう面でも個人の好み、好き嫌いというのが評価に及ぼす影響は大変大きいとは思いますが、私は大変に良いストーリーだと思いましたし、キャラの存在感の面でもいいゲームだったと思っています。○○のゲームは、と一括して評価するのは良くない面もあるのでしょうが、カルマ、西風、コルムと今までにプレイしてきた韓国発のストーリー性RPGは、多かれ少なかれ壮大で魅力的な背景世界がゲームの雰囲気にこそ貢献しているものの、ストーリーの方はその展開がこなれていない面が目につき、結果的に世界観とストーリーやキャラとが遊離していたような印象を受けていたものでした。その点、このゲームはストーリー展開が大変こなれていて、適度にプレイヤーの予想を裏切りつつも、無理なく話が進んでくれます。世界観とからみますが、一方的に人間正義、バイル(モンスター)悪、邪悪は排除すべし、でもないですし、王侯貴族や騎士階級などに対する皮肉な視点も入っています。
背景世界のうちその存在が大きいのが、エラスネツの予言です。こういうのが出てくると、「あーあ、どうせこの予言通りってことになっちゃうんだろうな」とか思うのですが、なかなか。そう単純なものではありません。特に中盤を過ぎてからは、どこで予言がどのように実現されるかのみならず、ひょっとしてこの予言は裏切られるのか?また、予言の真の姿と予言者の真意は、と興味はつのります。
あわせて、主人公グループのキャラそれぞれが、過去、現在、未来のなかで心が揺れ動き、それが微妙に予言や世界の危機とからみあっていく構成も最後までプレイヤーをひっぱってくれました。
前述のように好き嫌いはあるかとは思うのですが、構成がしっかりしている、かつ、展開がこなれている(無理がない)という点は大方の人に認めて頂けるのではないかなあ、と考えています。
ただし、このゲームの終盤部から結末の流れはもしかしたら少し分かりにくいところはあるかもしれません。最初に精読しろとまでは言いませんが、マニュアルの世界などの説明は「おや?」と思った時にでも読んでおかれる方がいいでしょうし、ゲーム中でもあまり先を急ぎすぎずに人々のリアクションを確認したり、宿に泊まってみたりして、なるべく多くのイベントを見ておかれる方が理解しやすくなると思います。
操作性、マニュアル
ゲーム内ではほぼキーボードオンリーでマウスの出番はありません。また、設定すればパッドも使用可能なようですが、私はパッドではやっていません。比較的分かりやすい画面ですし、メニューなどもそう戸惑う構成ではなく、キーボードでもあまり不満はなかったです。ただまあ、マウスを使用できるゲームをやっていると、メニューからの選択などはやっぱマウスが使えればなあ、と思うところはありました。加えて、メニュー選択などでは縦方向はたいていトグル操作(一番下まで下向きに移動して、さらに下向きに移動すると一番上、てな感じ)が効くのですが横方向(キャラの選択など)ではそれが効かないとか、装備変更やアイテム使用の際に、一つ実行すると装備・アイテムの一覧画面が元の状態に戻ってしまうし、そもそもアイテムなどの整理も並べ替えもできないとかはちょっと面倒な印象が残りました。装備品について現在装備しているもののスペックと、ショップや手持ちの品のスペックとを比較しにくいとか、細かい点はさらにいろいろありますが。
フィールド、町、ダンジョンなどでの移動は、プレイヤーが少し慣れれば(リーダーだけの当たり判定を気にすればいいこととか、リーダー以外のキャラが引っかかってもかまわないことを知るようになれば)、どうってことはないです。ただし、出入り口を含み他のエリアへの移動ポイントが分かりにくい点、通れるところとそうでないところが分かりにくい点などはちょっとマイナス要因です。フィールドやダンジョンではワンダリングの敵は概して多いです(いないエリアもありますが)からなおさらにそう感じました。また、ただでさえ道筋や位置関係などが分かりにくいのに立て札を見ていると敵にたかられる、てのもちょっとうっとうしかったです。
道筋や、位置関係(町、村、ダンジョン、地形)が分かりづらいというのは、マニュアルに記載の地図、とくに世界全図が著しく見づらいものであることがかなり影響しています。これが使用に耐えるものであったなら、相当にプレイアビリティが高くなったことでしょう。
ただし、マニュアル自体については、地図(殊に世界全図)の見づらさを除けば、コンパクトでなおも必要な説明等がしっかりと記載されており、使いやすい良いデキのものだと思います。技能などの説明で、ゲーム内で実際に使ってみると異なっていた、というようなものが少しありましたが。
戦闘など
フィールドやダンジョンでは、代表的なバイル(モンスター)形状の敵がうろついており、これとパーティ(リーダーで判定される)が当たると画面が切り替わり、戦闘モードになります。戦闘モードの背景が、それまでのフィールドやダンジョン画面とかなり異なり、違和感を感じる場合があったのはちょっと残念です。敵の種類はエリアによってほぼ限定されますが、組み合わせや数はランダム(でもエリアごとに数パターンぐらいかなあ)で、これは戦闘モードになってみたいと分かりません。
戦闘は、タイムゲージが一杯になったら行動を取れるというタイプです。タイムゲージが満たされる速さはキャラ(敵も)の能力などによって決まります。行動としては通常(武器)攻撃と、魔法・特殊技能がメインになるでしょう。防御コマンドもあるのですが、防御対象の指定を行わねばならず、結構面倒で使い勝手が良くありません。あと、逃げることも可能ですが成功率はあまり高くありませんし、パーティと敵との力量の差も成功率には影響していないかのような印象です。つまり、ヨワヨワのザコ相手で戦闘が面倒で逃げちまえ、とか思っても案外うまく逃げられないことも多いぞ、って寸法です。これはレベル差か何かによって、もっと成功率を高くしてくれても良かったように思いますが…
で、通常攻撃とか魔法・特殊技能による攻撃とかをしても、敵(これはそれぞれのタイムゲージを持っており、それぞれの判断で行動します)の行動との兼ね合いで、必ずしも期待通りの効果が得られるとは限りません(マニュアルP34参照)。敵がこっちに来た時に、パーティメンバーがその敵がいた場所に攻撃にいったり呪文をかけたりすると、それはスカされることになります。タイミングによっては、衝突したり(結構よくあります)もします。書き忘れていましたが、敵の数はほぼ2〜6体(ボスの場合には1体のことも)でして、5、6体もいた場合には衝突ばかりで全然普通に攻撃できなくなるようなことすらあります。基本的にはタイミング命ですが、敵の行動の予測が容易ではないことから、運の要素ともいえて、なかなか面白い戦闘システムです。
ゲームバランス
戦闘と、金、装備、アイテム等とについては、序盤ほどほどで、中盤からどんどんイージーになったという印象でした。経験値獲得してのレベルアップが結構ポンポンとありますし、そうそう戦闘で大変ということはないだろうと思われます。もしあったとしたら、今はまだ行くべきでないようなエリアに踏み込んだ場合とか、展開上その戦闘は…のような場合でしょう。また、ベルガルス又はベオリンがパーティにいる場合には、これら魔法使いのAP(MPのようなもの、魔法や特殊技能の使用に必要)が高い一方、中盤程度のザコはまず確実に一掃できるストーンメテオはそうAPを消費せず、ガンガン使って進んでいけます。正直なところ、ちょっとバランス崩しじゃないかなと思ったぐらいです。
これに関連しますが、ゲーム(本筋)進行に関しては必ずしもイージーではなく、フィールドといい(目的地はどこだ?)、ダンジョン内といい、世界全体(何をしていいのか分からない)といい、迷うことは結構多いのではないかと思います。迷ってる間には戦闘もあるでしょうし、まあレベルでも上げておくかあ、なんて感じでどんどん戦っていれば、バンバンとレベルアップしちまいます。そんなこんなで、たいていのプレイヤーなら中盤以降は戦闘面ではイージーに感じられるだろうと思われます。
ただし、中盤以降のボスはそれなりにカタイですし、気を抜くとやばくなっていることもあります。それから、イベント中の戦闘では一人とかでやらねばならない場合も結構あり、これで敵が特殊攻撃など使ってきたりする奴だと、案外苦戦を強いられることもあり、イージーなばかりというわけにもいきません。
迷う、に話を戻しますと、きちんと話など聞いて、日記も確認した場合であっても、次にすべきことが分かりにくいというのはあちこちにありました。中には、意外なところで誰かがヒントをくれるケースもあったので、こまめに見て回ればいずれ分かることが多いかとは思いますが、このような場合でも「意外な」がポイントになっているのでして、概して迷う可能性は高いです。もうちょっと、何か情報をくれるとかしてもなあと思うところも多かったです。(ちなみに、移動などしようとすると出られないとか、「○○している場合ではない」とかでできないことも多いですが、過信は禁物です。出れば出られるが話が進まなくなる、というケースも多いです。制限するなら徹底してくれた方が迷う人が減るんだけど。)
がんばって金を手に入れて、欲しかったあの武器・防具を入手して…ってのもRPGの楽しみの一つですが、これもほとんど中盤までです。まあ、中盤以降はストーリー展開がメインになりますから、全体としてはそんなにもの足りなく感じることはなかったですけれども。
それから、必須ではないクェスト、イベント、ダンジョンなどは結構あるものの、これらに関しては漠然としたヒントがある程度で、概して分かりにくいものになっていますが、これについては発見する楽しみと背中合わせですし、別に文句を言う気にはなれないです。
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