リコエイションシリーズ
SLG+RPGのクロスオーバーというのかなあ、プラスアルファをめざして、SLG専門と思われていた光栄が当時(1990年位から1993年位)盛んに売り出していた一連のゲームがありました。しかし、さすがにここのカラーなのかSLG色が強いと思われる「維新の嵐」や「大航海時代」が比較的有名なのに対して、RPG色が強い「伊忍道」や「神々の大地」はほとんど語られることもないのではないでしょうか。さらに、光栄がアクションRPGなんて出してたの?と思われる方も多いでしょう。当時(92年終わり頃)異色といわれた「魂の門」がありました。実は私は、光栄の本道信長とかはほとんど遊んでいない(ここらは別のページに書いているのですが)のに、これらのマイナーなRPG性のゲームは結構楽しんだものでした。
なお、「維新の嵐」は多分、スペースキークラッシャーと呼ばれた、スペースキーの連打ぶりが説得力となるというゲームだったと思います。「大航海時代」は「大後悔時代」などと陰口を言われることもあったようではありますが、結構しぶとく生き残ったのではなかったかな。この当時、「だれる」との評価が多く、あまりいい批評は聞きませんでした。もしかしたら、光栄が得意なSLGに近い路線のでもあまり評判良くないからということで、RPG路線のゲームはもう全然見向きもされなかったのかもしれません。これらの中では特に「魂の門」はもっと評価されてもいいと思ったのでしたが。
伊忍道
注:私はPC版しかやっていませんが、調べた限りではゲーム専用機版、特に「スーパー伊忍道」は相当に違うようです。スーパーの方ではシナリオ分岐があり、結婚して自宅を持つようなイベントはないようです。
仮定の話にはなりますが、リコエイションでなく純粋に時代物RPGとして出したり、裏から見た信長モノとして出していたら、案外売れたのではなかったかなあ、などとも思ったものでした。ほとんどRPGです、これ。
いや、売れたかどうかは定かではありません。もちょっと古い88時代の通常のRPGそのものみたいな素朴な印象がまず、マイナスではなかったかなあ。そのくせ、妙に遅い。これは多分環境依存とは思うのですが、当時のそこそこスペックがいいマシンでやっても結構遅かったので、「こういうとこだけSLGでも」などとおちょくられていたものでした。
簡単に説明してしまうと、ストーリー的には「反・信長の野望」で、伊賀の忍者が主人公となって打倒信長を目指します。スタートは1人でその後3人までパーティを組めるほとんどオーソドックスなRPG、打倒信長の準備段階で多少はSLG風味のトッピングかけがあるかな、というゲームです。
大筋は、オープニングで伊賀の忍者の里が信長のせいで潰されてしまいまして、その直前、長の命令で逃げていた主人公(名前は自分で付ける。和風らしく漢字が使えるのは良いが使える字が少ない。)が修業を積みながら、各地を回り、仲間を集め、大名に顔をつないで最後に信長と対決する、というものです。
最初は各地にある修験場を回り力を付けます。あちこちに関所があって、当初は行動可能な範囲が限られていますが、進行につれて行ける所が増えます。で、仲間を作るには、むこうから仲間にしてくれと言ってくるケースが一番楽なのですが、その他宿、酒場、城にいるのを口説く(語り合うことで好感度が上がる。あがった所で仲間にする。)か、戦いで勝って「参った」と言わせ仲間にする(なってくれない場合、ひたすら逃げ回られる。ある程度好感を高めておいて戦いになればいいみたい。)か、ストーリー展開に沿って仲間になりにくる(レアケース)かということになります。
これらの状況では”見切る”コマンドで相手の能力値を見られるあたりは、さすがは忍者、でも相手の装備がわからないのは変といえば変だったりしました。さて、仲間になってくれるキャラ達は、忍術が使えて攻撃力もかなりな忍者、仙術(回復・補助系が多い魔法のようなもの)が使える僧、ファイター相当の武士、妖術(攻撃系が多い魔法のようなもの)を使う道士に大別され、それぞれにまた種類がありまして、固定メンバーでいくも入れ替えるも自由です。
最初は修業主体でとにかく力を付けることですが、ある程度レベルアップしてくると、城にいって忍者としての仕事をうけおったり、合戦に参加したりもこなせるようになります(ここらが若干のSLG風味)。メインは次々とダンジョンを攻略していくことにあるので、主体はRPGですね。あと、移動してたら襲われる(弱い頃は災難でしかない。強くなるとメシのタネ。)とか、家を持てるんだけど、なぜか家にいても襲われる(これちょっと腹立つ。)とかいろいろありました。
最後は結構ドツボな戦いなのですが、印象的なのはエンディング。今となってはネタバレしてももういいかな。最後に倒した信長の墓に花一輪、そして去っていく主人公、忘れられない一こまでありました。
さて、おそらくリバイバルされることもないでしょうし、今後プレイする人もほとんどいないかとは思うのですが、思い出をよみがえらせる役には立つかも…のヒント集を。
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魂の門
アクションRPGだと思うのですが、なんかわりとアドベンチャー扱いされていたと思います。リアルタイム・アドベンチャーとか、アクション・アドベンチャーとか。けど、ステージ制になっていて、各ステージで「祈りの光」を集めて次のステージに…の繰り返しなのですが、祈りの光を集めるほどに強くなるので、印象としてはRPGなのです。祈りの光入手か、ステージをクリアするかそれなりのアイテム(少ない)を使うかしないと回復しないので、アクションRPGと思っていました。そういうふうに見た場合、アクション性はそこそこ。アクションゲーム大得意という人なら易しすぎると思うでしょうし、アクションはちょっと…という人もほとんどの部分はなんとかなります。
さて、このゲーム、実はダンテの「神曲」が原型となっていたものでした。大体その通りの構成でステージ(世界、地獄)を進んで行くことになります。で、中々親切なマニュアルが付いていまして、神曲とかその背景、ギリシア神話その他の登場人物について結構詳細な説明がありまして、結構このゲームで神話などになじめるかも…なのですが、どっちかというと、ギリシア神話やキリスト教の思想をある程度知っている人の方が楽しめるのではないかなあ、というところでした。
神話の世界の登場人物に会っていろいろ話を聞いたり、仲介人(ちょっと変な表現ですが)をやったりして話をすすめるのですが、結構感動的なシーンが多くて、先に進めようと意欲が湧きました。
今のレベルから見るとどうなのかなあ、とは思いますが、画面やキャラの動きも美しく、結構自由度も高くて、面白いゲームだと思ったのでしたが、一般受けはしにくかったのかなあ…
神々の大地−古事記外伝−
先の伊忍道は、リコエイションと銘打たれたシリーズの中でもほとんどRPGに位置するものでしたが、この神々の大地は、RPG寄りに位置しつつも、SLG色をより強く帯びたものとなっていました。当時のプレイ感を振り返りますと、ダンジョン巡りとかモンスターとの戦闘がかなりの比率を占めますからRPG寄り、しかし伊忍道と比べるとその間にうまくSLGを入れたなあ、という印象でしたね。
副題で古事記外伝とうたっていますが、全くの外伝と思っておくといいでしょう。バックボーンがアマテラスとスサノオの対立でして、主人公はオオクニヌシ(でも名前は自分で付けられて、オオクニヌシは称号のようなものになっていますが)、登場人物としては、ニニギノミコトとかオオモノヌシ、後まあいろいろ出てきますが、ただ古事記本来のストーリーではでんでんないんで、古事記を踏まえたストーリーかとか思いこみすぎない方がいいものでした。
大筋は主人公が諸国を巡り歩いて国を統一した上で、最後のダンジョンに入り最後の敵との戦いに臨むといったものでして、その間には仲間もできまして、RPG部分は普通のパーティ制戦闘、SLG部分では武将みたいな扱いになりますね。パーティは4人まで、つまり3人まで仲間にできます。諸国を巡り歩く内には頼まれ事もあれば、戦いもあります。頼まれ事はたいていはダンジョン探索とボスとの戦いてなことになるんですが、中にはそこらを回って話してくるだけで解決するようなんもあれば移動が大変なのもあるとか、イロイロでした。戦いあり、てのはSLG部分のことですが、頼まれ事やら話し合いで支配できない国もありますので、その場合SLGぽく戦闘して従えることになるのです。
さらには、支配下に入った国の経営もちとまたSLG的な部分でして、まずは食料増産その為には狩猟・採取の生活からなるべく農耕を広めてやらねばならない、工業的な産業も育成・振興して、その為には教育も必要だし…そのうちに人口も増えて、次の戦闘の為に兵力も養って訓練もして…そんなとこです。こう書くと信長とか本格SLGみたいだなあ。
ダンジョン巡りは全くのRPG部分でして、もちろんモンスターとの戦闘に加え、ちょっとした謎解き、宝物なども用意されています。ダンジョンの大きさ、複雑さ、戦闘頻度などについてはそこそこのものなんですが、ダンジョンの中ではセーブできない、てのはかなりキツさを感じさてくれましたね(要はキツイRPG)。戦闘はちょっとSLGっぽく、ロードスなんかのタクティカルコンバットご存知の方ならあれに近い感じです。武器には射定があり、(魔法にもあるものも)移動して攻撃、とかいう具合。
面白かったのは金の概念がなくて物々交換システムであること。しかしまあ、面白いといいつつも、だんだんと面倒に感じられるようになったりもしたもんでしたが。あと、終盤はRPG的にかなりバランスきつかったです。
総合評価としては、そこそこ遊べるゲームではあったのですが、このゲームが、という新鮮味が感じられずちょっと物足りない感じは受けました。
これも、伊忍道と同様今後プレイする人もほとんどいないかとは思うのですが、思い出のために…
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