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マイトアンドマジック7
(Might and Magic VII
For Blood and Honor) 評価

*ジャンル:ファンタジー系RPG

プレイ環境
  SHARP Mebius DJ52V (液晶一体型)  CPUP3 450MHz メモリ 190M

一言でいうと
 6〜8は同じエンジンを用いているらしく、システム的にかなり似通ったものになっていますが、ゲームバランス等の違いが元になってこれら3作は結構異なる印象を与えます。従来作をプレイされた方にしか分からなくて恐縮ですが、6は1〜3までの「ここまでやるか」感を強く引き継いだものであり、8は4〜5(ジーンの世界)の「あれ?こんなのだった」感を彷彿とさせるものがありました。この点7は、マップの広大さやゲームバランスなど、6ほどプレイヤーを唖然とさせるものでなく、8ほどの大盤振る舞いがなく、非常にいい線に仕上がっているなあという感じを受けました。ただし、後述する種々の要因から6や8をプレイした人なら、という条件付きでお奨め。謎解き面であまりにも情報不足とか、不具合っぽい現象とかがなければもっと良かったのですが。

システム
 最新作の8では、主人公キャラ1人だけをキャラメイクし、残りはNPCを入れてパーティ編成する(そりゃあまあ、苦労したければ1人でやってもいいんだけどさあ)システムになっていましたが、これは6とほぼ同様で4人のパーティメンバー全員をキャラメイクし、最後までこの4人でいくタイプです。これも6と同様ですが、NPCを同行させる(能力が上がるとか、限定である魔法を使ってくれるとか所定のメリットあり、ただし稼ぎの一部はとられる)システムはあります(雇うかどうかはプレイヤー次第)が、旧作のハイアリングシステムみたいに、パーティメンバーと共にNPCが戦ったりすることはありません。

 8ではクラスが増えた…というか、種族・職業が合わさったようなクラスができていましたが、7は6と同様に職業的クラスしかなく、キャラメイクでは種族と職業とを選ぶことになります。また、アーチャー(一応弓に特化していますが、ファイター系と魔法使い系の混合タイプ)やパラディン(ファイター系と僧侶系の混合タイプ)のようなクラス(8ではなくなり、種族クラスであるダークエルフがアーチャー的なクラスとして、ミノタウロスがパラディン的なクラスとして入っていた)なども健在です。これは100%好みで、使い勝手がどうとかいう問題ではないのですが、私は6やこれのような方が正統的ファンタジー系としてはなじみやすいように思います。
 さらに、レベルアップは訓練場での訓練を要し、獲得した技能ポイントを配分して技能レベルをアップするということ、また、特性値(強さ、器用さなど)はゲーム中でのある行動でのみ向上可能というのも、6と同様です。後者については、バルダーズゲートなどの正統的AD&Dゲームみたいにほぼ当初の値でいきなさいよというわけでもなく、結構伸ばせる機会があったり、装備による改善を図れたりします。8の「大盤振る舞い」ほどにはボコスカ伸ばせるわけではないですが。

 スキルについて、6での熟練者、達人に加え、神位という上位レベルがあります。かなり序盤に近いあたりから、熟練者は当たり前、達人でないと話にならないという局面に多々みられます。もっとも、8ほどボコボコ成長しない分、低レベルは低レベルなりにじっくり遊べるようにはなっていると感じられましたが。8のところで書きましたが、、魔法などについてもこれらの縛りが厳しく、6だと、単に技能を有しているだけでも、強力な呪文を使える(限定や制約があったり、効力が弱いとかは。)ようになっていたのが、熟練者でないと、とか、達人でないと覚えられない(もちろん唱えられない)呪文が多数あることになりました。神位必要なものまであったりします。
 呪文より厄介なのが、武器・防具関係、それと罠などの「解除」や、アイテム鑑定などのその他の技能で、クラスによっては使えるだけ、とか熟練者までとかいう場合がよくあります。特に解除や知覚などは、達人でないと相当に不利をこうむる場合も多いので、熟練者止まりのメンバーに技能ポイントを割り振って熟練者にしても、ポイントの無駄遣いに近いことになってしまいます。キャラメイクや序盤でよく考えないと、結構後悔するケースも出てくるのではと思われます。
 ついでに、6では誰でもやれた(けど、終盤になると誰もやらなかった。使えねえ。)ポーション作りですが、このゲームではこれも「錬金術」という技能を要することになりまして、おまけに熟練者、達人、神位でないと作れないポーション、というのまであります。まあその分、ポーション自体が種類の他に強さみたいな属性を持つようになり、強いポーションだとHPやMPの回復量も大きいので序盤から中盤ぐらいには、6よりは使おうという気を起こさせます。中盤も大分話が進むころからは、「要らねーや」になりがちですが…なお、8にあったようなポーションがらみのクェストはないようです。(8のページで書いたように、意地でも作らせよう、使わせようという…?)

 この辺を総合すると(ゲームバランスにも関連しますが)進行ともからんで、クラスとか技能とか、ランクとかの制約が厳しくなったなあという印象はあります。私の場合8を先にやっていたしたが、8だとNPC入れ替えでパーティ編成を考えて何とかなるということもありますが、これは基本的にはありません。制限がやや緩い6や、救済措置がある(しかも成長しやすい)8を知らず、初めてこのゲームをやった場合、わけも分からず、相当なプレイ時間を無駄に消費してしまうのでは?という疑念が生じます。
 まあ、ここらは8に至って修正されたのかなとも思います。この7の場合、パーティ4人というシステムの上で、技能やら魔法についての制限を併せ考えると、結局のところ複合系のクラスが使いづらいものになってしまっています。せいぜいナイト(魔法一切なし)を複合系に置き換えるぐらいで、ソーサラー、クレリック、シーフを使わざるを得ないようなことになります。後述するゲームバランスがこの傾向を助長するものではあれ、修正するものになっていませんし。いえ、まあオーソドックスなパーティ編成で十分楽しめる、複合系クラスなどはプラスアルファ要素と捉えればいいので、別にけなすべきポイントではないのですが。

 セーブ・ロードはやはりほぼフリーです。全滅というか全員が戦闘不能(意識不明、石化など)はまだなっていませんが、多分6も8もそうだったので、ある町で復活となるのだと思います(後日追記:そうでした。金はゼロとなりハーモンデイルで復活です。エメラルド島ならそこからになるだろうと思います。)。これは6から8共通の問題点ですが、セーブデータは先に書き込んだものから順に、スロットの上から下に並んでいきます。ところが、ロードの際には一番上の方が表示されるので最新セーブデータを呼び出そうとするとスクロールしなくてはなりません。多分、オートセーブを優先させるポリシーなのかもしれませんが。さらに不可解なのが、一度ロードなどした場合、次回にはその近辺のセーブデータが表示されるのですが、なぜか最新データのちょっと前まで表示されていたり、さらにはスクロールバーが振り切れた状態になっていたりします。つい間違えて、ちょっと前のデータをロードし、「あれ?」てなことになります。
 ここら、最新のものを上にしてくれる構成だとベストだと思います(バルダーズなんかは、時系列順で、最新の方を優先して表示しますが、この場合、初めの方にあるオートセーブやクィックセーブデータを呼び出すのが不便でした)が、変な記憶の仕方をする位なら、一切前回の状態にかまわず、愚直に一番上を表示してくれる方がまだしも、と思います。対策としては、ユーザ側で古いセーブデータを整理し(ファイルの移動など。面倒ならある程度進んだら上書きセーブしてしまうテも。)、なるべくスクロールさせずに表示できる範囲におさめておけば、間違いが生じにくいと思います。(ここら、6〜8について、同じ様なことを書いている。)

操作性、グラフィックなど
 修正パッチをあててプレイしているのですが、一度だけある宿屋でアーコメイジをやろうとしてフリーズしました。札が配られる際の画面で止まり、Alt+F4やCtrl+Alt+Delすらも受け付けず機械的にスイッチをオフするしかありませんでした。あと、セーブデータが多くなるとセーブ・ロードの呼出が遅くなるような気もします。なお、パッケージにはノート等液晶画面機、自作機、ショップブランド保証外をうたっていますが、事実上問題は少ないものと思われます。

 このシリーズらしくキーボード多用のゲームで、マウスオンリーに慣れている人だと馴染みにくいかも。まあ慣れれば全体的にはそんなに難しいこともないと思います。6ほど上下の視点変更を必要としないし、8ほどシビアな操作を要求されることもありません。
 所持品画面は6〜8共通で、一面がドバーンとバックパックの中ってな感じで、倉庫番をやれというもの。6や8と同様に用済みアイテムが面倒なのです。使用に伴い消えてくれる鍵などもあるのにそうでないものもあるというのは、何とかならないものか。8のようにパーティに入れないNPCに持たせるというテもないわけですし。

 あとちょっと、6や8に見られなかった微妙な操作性の悪さが気になりました。一番問題になるのはダンジョン内のボタンやレバーで、当たり判定が厳しいというか、「そこらへん」をクリックしたのではリアクションがないことが結構あります。早い話「OK」などのボタンでもそう。当該ボタンになっている部分の端などをクリックしても進行せず、文字のあたり(まんなかあたり)をクリックして「あーあ」になったりします。ここらはちょっとプレイしていると慣れるのですが、ダンジョン内の操作などは当たり方が悪いのか、条件が欠けているのか分からず迷うこともあるかと思われます。そもそもアクション性が強いワケでもないのに「当たり判定」が問題になるのもおかしな話。
 でもって、これは設定なのか一種の不備(不具合とは言いにくい)なのか分かりませんが、扉の開閉(出入り)について、操作性の不統一があります。詳細は注意事項として全般ヒントの方に書いておきますが、結構面倒です。8などでも、特別な開き方を要する扉が続出するダンジョンがありましたし、設定かな?とも思うのですが、マニュアルにおいては「扉をクリック」しか記載されていないこと、同一の扉で開閉(出入り)が不統一であったり、同棟の二つの出入り口について統一されていなかったあたりについてはどうもあやしいです。設定だとすればちょっとセコイというかウザイ設定で好きにはなれません。
 ちょっと話は違いますが、ダンジョン内などで、ある操作をした場合のリアクションが非常に不明確で迷わされたところもいくつかありました。一つなどは下手をするとハマリになってしまいます(これについてはヒントページの方には書いておきますが)。まあ、謎解きや仕掛けの一部分と解釈して、要はそこらがムズいゲームだってことなんでしょうが、せめて正しい操作をした場合のリアクションぐらいはちゃんと表示してほしいものです。

 NPCは、6と同様にグラフィックがほぼ同じ、8ほどでもないですがいろんな種族の町とかがあるため、6ほど不自然に感じません。パンピーが邪魔にならなくなったのは8での改善点だったのですね。結構町中などではイラつきます。しかしまあ、6と比べるとバランス面(敵の数や配置など)が楽になっていますので、せっぱ詰まって困る状況がないからいいですが。
 住民との会話などはファルコムなどのものと比べては気の毒ですが、6〜8の中では一番いいのではないかと思います。エリアごとに数パターンの情報が得られるあたり、まあBG系並みかなあ。8など、家の中にいるのは大部分教師かクェストがらみてな感じでしたが、一般的な会話の場合も結構ありますし。ただし、進行に連れて会話パターンが変化するなどを期待してはいけないでしょうね。…と書いていたのですが、進行に連れて会話が変化するところもいくつか見つかったのでちょっと嬉しかったです。まあ、大部分は変化せず、加えて地域ごとの評判などのパラメータの存在意義も、こと会話に関しては6以上に感じられないものになっていましたが。

 ことグラフィック面についてはあまり評価がされないこのシリーズですが、いかにもファンタジーらしい雰囲気を出している点は良いと思います。特にこの7では、ロード画面などの2D画像が、それだけ見ていたい位のデキの良さです(もちろん好みはあるでしょう。いわゆる「濃い」雰囲気がお嫌いな方には…って、このシリーズが合わないように思うが)。また、イベントのムービーシーンについては、6よりはかなり良くなって8と同等かな、という感じ。
 キャラの顔絵は6〜8では一番日本人の好みに合うのではないかと思います。特に女性キャラはどの種族でも美人顔なんですが、男性キャラはそれに比べるとイマイチか。しかし、同行者になってくれるNPCについては、6などと違って美人美形はいません…
 それから、音楽については、この7のものが私は一番好きです。特に、古墳の丘などヴォーカルっぽいサウンドは、その地域特有の不気味さを醸し出しつつも実に美しく、ともすればサウンドの方を聞いていて「あ、敵が」になるのが困るくらいです。

 あと結構気になるのが、メッセージ欄のゴミ表示。変な所にカーソルが行くとおかしな表示がされます。これは6や8でもあったことですけれども、「花」とかそんなのが出るだけでまあ以前のデータでも残っていたのかな?てなもんであんまり気にせずにすみました。もっともとんでもないところで「一般人」なんて出るとうっかり攻撃しては、とドキっとしたりしましたが。でこの7ですが一番おかしいです。例えばアヴリーの郊外あたりで何もない地面あたりにカーソルが行くと、未だ会ってもいないNPCの名前が出たりします(そのNPCに会った後でも同様なのですけど)。「何だ、これ?」と迷わされます。

ゲームバランスなど
 開始直後のエメラルド島は完全に入門編という印象です。ガイドが同行人になっていて、ショップなどの建物ごとの説明をやってくれたりします。当面はアイテム収集に励まなくてはなりませんが、ゲットするのが単一の方法に限らないものがあったり、それなりのダンジョンだとか、何これ?のダンジョンとかあったりしまして、このシリーズらしいテイストをかもしだしながら、ゲーム世界にひきこんでくれます。
 これはバランスよりはストーリー展開の話になってしまいますが、超序盤の課題をクリアすると驚くべき事にパーティは領主になって城を貰ってしまいます。まあ、城におさまって徴兵やら税額の調整やらやるようなゲームになったわけではありません(それじゃシミュレーションだってば)からご安心を。
 ゲームバランスの話に戻りますが、やり方さえ心得て進めれば、6や8よりもむしろやりやすいゲームじゃないかと思います。6や8だと町を出てすぐだとか(町中でも周辺部は危なかったりする)、新エリアに入ってすぐだとかに厳しいエンカウントがあったりして悩まされるのですが、これの場合町中はまず安全とか、新エリアに入ってすぐも比較的襲われずに町や村に行けるとかがありまして、割合に進行が気楽にやれるなあという感じです。

 ただまあ、システム面とも関連しますが、パーティ編成についてはうまくやらないと、非常に進行が困難になります。故意にやる場合は別に良いのですが、困る(だろう)のは、「ちょっと良さげ」に思って複合系のクラスを入れたり、魔法偏重にしたりなどする場合でしょう。よっく考えて技能などに考慮してパーティ編成するか、何も考えずに用意されたパーティで始めちゃうか(この場合、技能の割り当てや伸ばし方が問題になるでしょうが…)が好適、なまじちょっといじったあたりだと苦労するってことになりそうです。
 まあ、自由度の高いゲームと呼ばれるに値するものは、困難なパーティ編成であれ(極端な話キャラ一人であれ)クリアに至れるものであるべきでして、この点このシリーズは「自由度の高いゲーム」と呼ばれるべきとは思います。ただ、「困難」というのは、必ずしも経験値・金稼ぎが容易とはいえないものである点、特に序盤から中盤始めのあたりがそうである点が響いています。ザコキャラはいくらでも発生はしてきません。原則的にある地域の敵を一掃してしまうと、少なくとも当分の間は敵が出現しません。これは移動や探索には好適ですが、技能不足などを装備やレベルアップで補おうとすると、そうそう戦闘では稼げない現実に直面してしまうわけです。加えて、クェストについても序盤や中盤始めで達成できるものはそうはないときています。

 ダンジョンなどについては、6よりは大分8に近いですね。6のような「どうなってるの?」という広さ、複雑さはないです。謎解きやトリックはそれなりにシビアで、巷では「攻略本ないとできないだろう」てなことも言われていたりします。たしかに、8のようにとてもシビアなアクションを要求されることとかはないですが、非常に気が付きにくい仕掛けとか、高い技能(知覚など)を要求されるとかはありまして、迷わされる点は多々ありそうです。
 加えて、前述の操作性(当たり判定とか、リアクションの不明確さ)がからんできます。特に、6以降の各ゲームでは、クェストの多くはメインストーリーがらみか、ランクアップ(あるクラスから上級クラスになること)がらみになっていますから、見落としやうっかりミスでクェストを達成できなくなるのは致命的とも言えそうなほどです。謎解きなどが難しいのは嫌いではありませんが(っても程度問題)、こういう「変な難しさ」や「わけがわからんことになるシステムや操作性」てのはちょっとね。8でもあんまり改善されていなかったように思えるあたりが、今後について心配です。
 総合的にこの7については、謎解き面が最も困難なものになっていたんじゃないかなと思います。画面上気が付きにくい仕掛けについても、「情報不足」についても6〜8の中で一番ではないでしょうか。そして、操作性等については上述の通りですし、フラグ乱れのような現象も皆無とは言えないようです。私は同じセーブデータから続行した光側プレイでは達成できたクェストが、闇側の場合には必要なアイテムをなぜか入手できず達成できなかったというのを経験しています。他所でも別のクェストで同様?と思われる話が出ていました。

 あと、移動についてが6〜8の中では最も厄介なものとなっています。6では移動系魔法が強力すぎたのでこの7で抑制、ちょっと抑制しすぎたかということで8では一部緩和…てなことじゃないかなと推測。便利な移動魔法を使うためには、町ごと移動でも達人、自由な地点に移動なら神位にならなくてはなりません。おまけに町ごと移動が6や8と比較して非常に厳しく制限されており、ほぼ半分くらいしか魔法で瞬時に移動できないという感じです。師範を訪ねたり、クェスト遂行などに使えないことが大変多いのです。8ではランクアップ縛りはそのままにして、町ごと移動は6並に戻したのかな、と思います。

ストーリーなど
 私の場合8を先にやっていたので、7のストーリー分岐もさほどの違和感なく受け入れましたが、分岐後の雰囲気の差には驚きました。…とはいうものの、結構表裏一体になっています。もう少し、ライトならライトの、ダークならダークの進行があってもな、とちょっと思いましたが、まあ、これは経過を楽しむものなのでしょうね。

あくまでも、私の個人的な感想です。

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