はじめに
いわずもがな、かもしれないのですが、分類だの種類だのは決して絶対的なものではなく、時代などにつれて変わることも多いですし、一つのゲームが一つのジャンル(分類や種類)を作ることもあります。
それでも、自分が探しているゲームや、探している情報を的確に入手するためには、どういうゲームがどのように呼ばれているかを知っている方が有利です。情報交換のためには、同様のものをなるべく集めておく方が何かと便利ですし(掲示板などのボード構成や店頭での分類などですね)、説明のためにも「あ、それはアクションRPGだよ」である程度の説明になるためには、こういう分類や種類を示す言葉について共通の理解があることが前提となるからです。
ですから、パソコン通信、雑誌、ショップ、インターネット上の情報などで、なるべく一般的な使われ方をしているものをなるべく説明したいと思います。
ゲームの種類
大きく分類すると、反射神経タイプと思考タイプになるかと思われますが、いわゆるパズルゲームは、テトリスなどの落ちモノのように反射神経タイプに属するものも、じっくり時間をかけていいものもいろいろありますし、基本的に思考タイプのものでも時間を競うような要素が入ってしまうと、反射神経タイプに近くなってしまうかも…?
(1) アクションゲームとシューティングゲーム
ほぼ反射神経タイプに属します。アクションゲームと呼ぶ場合は、シューティングゲームを含み、かなり広い範囲のものがこう呼ばれるようです。後述するRPG(ロールプレイングゲーム)の要素をもつ、アクションRPGというのもあります。
シューティングゲームは、おおむね画面上に現れる敵を撃ち落としながら進むゲームです。敵が攻撃してきて、これを避けながら攻撃するタイプのものもあるのですが、敵を攻撃することなく逃げて進む一方(あるいはその最中に何かを入手しながら進むとか)の場合は、シューティングと呼ばれずアクションゲームと呼ばれるようです。で、逃げ方に工夫が必要でパズル性が高い場合にはパズルゲームに入れられることもあります。
あと、車などでレースをするゲーム(運転席視点でコースを見るタイプが多いですが、必ずしもこれに限定されません)はよくレーシングゲームと呼ばれます。
なお、アクション、シューティング、レーシングをACT、SHT、RACなどと表記する場合もあるようですが、RPGやSLGほどは一般化していないように思われます。
追記(2001.06.21) どちらかというと、洋ものゲームに多いのですが、FPSという分類・表記があります。これはFirst
Person Shootingの略で、一人称視点が基調となったシューティングゲームを指しています。前述のように輸入物のゲームが多く、代表的なゲームは、Quake、Half-Life、Unrealなどがあげられるでしょう。
(2) アドベンチャーゲーム
一般的にはストーリーがあって、会話や調査などをしながらゲームを進め、ストーリーを完成させるゲームですが、ある世界を楽しむことを目的とするなどストーリーらしいストーリーがないゲームもあります。ストーリーが完成した場合にエンディングとなるのですが、途中での進行の具合により(多くは選択肢の選択により分岐)異なるエンディングに至るマルチエンディングと呼ばれるものもあります。友達作りゲームみたいなものの中には、エンディングの多さを誇るものもありますね。
アドベンチャーゲームと、後述するシナリオ重視タイプのRPGとの境界は必ずしも明確ではありません。一応、ロールプレイングの方で説明します。しかし、ウィザードリー(ウィザードリィが普通なのですが、なぜかネメシスはリーとするのが正式みたいです。)のネメシスなどは、結構戦闘+レベルアップに近いシステムがあって、RPGにしてもいいようなのですが、アドベンチャーとして売られていた経緯もあってか、おおむねアドベンチャーとして扱われているようです。
反射神経を要しない思考型ゲームである場合が多いのですが、アクション性があり、かつ、ストーリー性が強いゲームはアクションアドベンチャーと呼ばれ、どちらかというとアドベンチャーとして扱われることもあります。
アドベンチャーはADVと表記されることもあります。
(3) ロールプレイングゲーム
もともとは、テーブルトークといって、何人かの人間が集まってやっていたのがロールプレイングゲームだったのでして、ロールプレイ、つまり役割を演じるということで、一人の人間(プレーヤー)が一人のゲーム世界中の人物(人間とは限らない)を演じていろいろなことをするわけです。
このようなロールプレイングゲームをコンピュータで遊べるようにしたもの…とも言い切れないのですが、プレイヤーがゲーム中の主人公(又は主人公達)の役割を演じる(ロールプレイ)ゲームです…とこれではアドベンチャーとの違いがハッキリしないのですが、主人公がレベルアップするという要素があるものを原則としてRPGとするケースが多いようです。さらにその大部分は、戦闘によって経験値を積み、経験値があるていど蓄積したところで、1レベルアップということで、戦闘能力などが上がるというシステムを採用しています。(なかにはイベントクリアでのみ成長するとか、訓練でのみ成長するとかいうゲームもありますが、成長する要素があればRPGとされることが多いようです。)
RPGと表記される場合が多いのですが、CRPGと書かれる場合も(最近はあまりないかも)ありまして、この場合はコンピュータRPGという意味で、上述の人間が集まって行うテーブルトークRPG、つまりTRPGと特に区別したい場合にこう表記する場合が多いようです。
さて、ファミコンなどゲーム専用機が普及している日本では、RPGというとドラクエとかFFとか言われたりもするのですが、コンピュータRPGの歴史的二巨頭といえば、やはりウィザードリィとウルティマ…ということで、ウィザードリィ型とウルティマ型みたいな分類がされることもあります。(これも最近はあまりないかも。)ウィザードリィタイプは、ダンジョン探索ばかりか、ダンジョン探索が主体となるもので、ウルティマ型はダンジョンもある場合が多いですが、町だの山野だのいろんな場所を探索するゲームがこう呼ばれることが多いのです。
これはアドベンチャーにも共通しますが、2D視点か3D視点かというのがありまして、2Dというのは真上(トップビュー)や斜め上(クォータービュー)から主人公やパーティ(主人公達)の動きを見下ろす、つまりプレイヤーが神の視点みたいなものを持っている場合をいい、3Dというのは、これに対してプレイヤーが主人公又はパーティの視点でプレイする場合をいいます。先の分類との関係でいうと、元々はウィザードリィタイプは3D、ウルティマタイプは2Dとかも言われていましたが、マイト&マジックとか3D視点で、世界的にはウルティマタイプというようなのもあるなどいろいろです。
それから自由度の問題。自由度が小さい、シナリオ重視とか一本道タイプとか呼ばれるゲームでは、まず、どこに行って何をして○○を手に入れて、そうしたらどこに行って○○を使って…のように、次になにをすべきかが決まっているタイプをいいます。まあ、何をすべきかまでの過程にいくらかの自由度はあったり、選択肢によってシナリオが分岐したりとか、必ずしも一本道と呼びにくいものもありますが、原則的に道筋がはっきりしているゲームをいいます。
シナリオ重視型のように一般的な名称がないですが、自由度の大きいゲームというのもあります。究極的な目的はある(必ずしも最初から明らかであるとは限らない)ゲームもありますが、多くはミッションやクェストつまり請負仕事ですね、何を誰に届けるとか、何を退治するとかそんなのをこなして、報酬を得るとともに成長していくというものです。
最後に、ゲーム世界の雰囲気により、ファンタジー系(エルフやドワーフが出てきたり、ドラゴンが出てきたり…)やSF系(宇宙が舞台とか、メカが出てくるとか)などを付けて、ファンタジー系のシナリオ重視型とか言う場合もあります。
以上、「ようです」や「多い」ばっかりで、要は分けきれないのですが、上記の「ファンタジー系シナリオ重視型」みたいな説明を読むだけで、ある程度どういうゲームか推測できるという便利さはあるので、いろいろ分類や呼び名があるわけなのです。
反射神経を要しない思考タイプも多いですが、反射神経をある程度〜大いに要するアクションRPG(ARPGというのもたまに見かける表記)というのも結構ありまして、一つの潮流を形成しています。
(4) シミュレーション、ステラテジー、ウォーゲームなど
シミュレーションは、シミュレートするゲーム、つまりコンピュータ上で模擬○○をするゲーム…というと、RPGを含めほとんどのゲームが当てはまってしまいそうですが、実際にかなり広範囲に使われる名称ではあります。
a)ウォーゲーム 狭義には戦争ゲームですが、広義には戦争に限らず、徴兵や税金取り、国土開発を含み統一国家の形成を目指すようなゲームをいいます。ここらになると後述の育成等のシミュレーションとの境界が曖昧になりそうなのですが、大体は戦争が大きな役割を持つかどうかで分かれるようです。もっとも、国力増強が主体で、なるべく消耗する戦争を行わずに進めることが可能な場合、経営が主体のゲームと区別しにくくなるかも。
この種のゲームについて、スケールの大小に注目して、戦術級とか戦略級のシミュレーションという呼び方をしていたこともあったようですが、多様化した今日ではあまり用いられない分類と思われます。
b)育成、経営等のシミュレーションゲーム 動物などの生き物や人間などを育てる(育てゲーなどとも言われますね。クソゲーが最たるものですが、ゲーで切られると語感が悪い…)とか、会社などを経営するゲームです。○○の育成などアダルト系のもありますし、星を育てるゲームまであって内容はさまざまです。
c)リアルタイムシミュレータ フライトシミュレーションが代表的なものです。アクションゲームで説明したレーシングゲームもこれに属しそうなのもあるのですが、一般にはアクション扱いされていると思います。
かなり古くから、フライトシミュレーション系とウォーゲーム系双方にシミュレーションゲームの呼称が用いられていたもので、ニフティのフォーラムなどでは、「シミュレーション」なる名称の会議室を置かず、ウォーゲームとその他とに分けて、二つのステラテジー会議室を置いています。
シミュレーションゲームはSLGとよく表記されるのですが、こう表記されている場合、ウォーゲームや育成・経営などが多く含まれているげーすが多いような気がします。ショップなどだと、SLGの棚には信長とかシムシティがおいてあって、フライトシミュレーションはアクションに近い別の棚においてあるとか…
リアルタイムシミュレータはともかく、育成・経営系で反射神経を要するのってのはないように思うのですが…まあ、ある程度リアルタイム性を持たせたゲームならありますけれども、純粋アクションてのはなあ…
追記(2001.06.21) 初出当時はウォーゲームについても反射神経を要するものてのは…てなことを書いておりましたが、最近はRTSという分類のものが多くなっています。これはリアルタイム・ステラテジーということで、従来型のターン制戦闘ではなく、リアルタイムに進行するタイプを指しています。つまりターン制の場合、プレイヤーが戦略を練って(練らなくてもいいが)自分の持ち駒に命令を下すまではゲームが進行しませんが、リアルタイム制の場合敵などがどんどん動いていまして、プレイヤーはより素早く判断を下し、指示を与えてやらねばなりません。それだけにマシンパワーも一層必要となりますから、近年発展しているのもそういう要素が大きいのではないでしょうか。
d)ボードゲーム、パズルゲームなど
ボードゲームは、カードゲーム(ソリティアとかでなくてポーカーなど対人性のゲーム)や麻雀など元々人間同士が遊んでいたゲームを対コンピュータとして一人でも遊べるようにしたもの…だったのですが、ネットワーク全盛の今日、通信対戦ゲームも多いので対人性ゲームも含まれるとしておくのが妥当です。(10年位も前に学内ネットワークで、サン4台で麻雀してたなんてえ大学もあったとか…)
パズルゲームは、トランプのソリティア(一人遊び)ゲームや、テトリスなど落ちモノ系、絵合わせのような完成系、上海などの除去系…と広範囲。元々一人遊び系のゲームなのですが、対人テトリスなどもあるのでこれも一概には言えません。
これらのゲームは基本的には思考タイプなのですが、テトリスなどは結構反射神経タイプですし、対人性のゲームともなったらそれなりのリアルタイム性は当然のものとなるでしょう。
これら全体がパズルゲームとして扱われる場合があり、このような場合にPZLなどと表記されることもあるようですが、RPGやSLGほど一般的になってはいないようです。
また、カードゲームやオセロなどをテーブルゲームと呼んだりTBLなどと表記する場合もあります。さらに、テーブルゲームと区別してパズルゲームというジャンルを設けている場合は、テトリスなどの落ちモノ系や絵合わせ、倉庫番やパイプつなぎなどをパズルに入れているようです。クイズゲームなどもパズル系として扱っている例が多いようですね。
略語
ということで、あくまでも一例ですがこのように記載される例があるということで。なお、スポーツというジャンルは上記の説明に入っていませんが、セールや特集などでアクション系とシミュレーション系とを問わずに、スポーツに関するゲーム全般を呼びたいときに用いる名称のように思われます。
| 省略形 | ジャンル |
| ACT | アクション |
| AVG | アドベンチャー |
| PZL | パズル |
| RAC,RCG | レーシング |
| SHT,STG | シューティング |
| SLG | シミュレーション |
| SPT | スポーツ |
| TBL | テーブルゲーム |
| RPG | ロールプレイング |
| ARPG | アクションRPG |
| SRPG | シミュレーションRPG |
| FPS | 一人称シューティング |
| RTS | リアルタイム・ステラテジー |
おまけ:専用機の場合が多いと思いますが、よく使われる省略形を。ついでに、パソコンでも「○○用」はあるので。なお、マック用のゲームが少ないからかもしれませんが、PCとかパソコン用というとデフォルトでいわゆるDOS/V(IBMPC互換機)用とか、最近だとWIN用とかいう場合が多いみたいです。
あと、マイクロソフトのXboxというのがありますが、今のところ省略形が登場せずそのまま書かれることが多いようです。
| 表記 | 機種名 |
| PC | パソコン |
| Mac | Macintosh |
| Win | Windows |
| PS | プレイステーション |
| PS2 | プレイステーション2 |
| SS | セガサターン |
| DC | ドリームキャスト |
| N64 | NINTENDO64 |
| SFC | スーパーファミコン |
| GB | ゲームボーイ |
| GBA | ゲームボーイアドバンス |
| WS | ワンダースワン |
| VM | ビジュアルメモリ |
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