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フレグランス・テイル 評価
(主として序盤の簡単な攻略を含む)

*ジャンル:恋愛シミュレーション(TAKUYOでは「育成シミュレーション」としています)

http://www.takuyo.co.jp/ TAKUYOのサイトへ。このゲームについての情報など。ネタバレ掲示板にはかなり詳しい話も。

プレイ環境
 SHARP Mebius PC-MJ730R (ノート)  CPU P3 800MHz メモリ 256M
 WIN ME   DirectX 8.0

一言でいうと
 奇跡の香水を作りだし、反目する天使と悪魔を和解させようというお話。香料の調合操作と、会話がメイン。会話は音声付き(一部、音声が付かない部分も)、イベントは1枚絵+音声です。エンディングやイベントが多彩で、これを楽しみに比較的単純な操作をこなします。

システム
 主人公の少年の立場進行することとなります。プレイははなはだ単純で、香料を調合して香水を作り、訪問者の天使や悪魔と会話をして1日が過ぎます。これの繰り返しで、香料の調合具合や会話の選択肢によって時々イベントが起こり、いずれ香水が出来上がった際にはそれなりのエンディングが見られる(場合によってはおまけがつくことも)といった感じです。
 奇跡の香水で天使と悪魔を和解させる…については、プロローグ部分で一応説明されますが、天使と悪魔の反目の原因(この世界の歴史的事情)や、個々の天使、悪魔の考えや関係については、会話の中で徐々に明らかにされていきます。…が、会話やイベントはかなり思わせぶりというか、まあその色っぽいものが多いんでして、こういうのをボーイズラブ系とか女性向きゲームっつうんですかねえ。分かってプレイされる方はそういう会話とかイベントを楽しみに進められるんだろうと思います(もちろんエンディングも)。あ、ボーイズラブ系ってのは、主人公も少年なんですが、天使、悪魔もみな男性でして、実は私、天使には一人女性がいて(声優も女声だし)、そのポジションの悪魔にオカマ役が配置されていたものだと思っていたのでしたが、途中で別の天使がその天使のことを「彼は」と言うので驚いてしまいました。(そんなんで驚くか、とか思われるかもしれないのですが、なんせこういうのになじみがないもんでして。)年齢制限のあるゲームではないですし、すごくセクシュアルであるとか露骨であるってわけではないのですが、不慣れな人にはかなり気恥ずかしくなるものも多いです。
 なんか、システムの話じゃなくなってしまいましたが、まあ、シミュレーションというか、アドベンチャーに近い要素もかなり含まれています。そういえば、イベント中に選択肢が出る場合もあり、選択によって進行がかなり異なることもあります。ここらどっちかというと、アドベンチャーに近いかなあという感じが強いですね。ゲーム中(マニュアルも含め)で、香料の調合や会話の選択肢についての大まかな指針は与えられますが、実際のところは「やってみなきゃ分からない」が多いですし。

 香料の調合に必要なのは香料(当然ですが)と聖水です。聖水は1週間ごとに尽きては、森の妖精に貰うという形で補充されます。一方香料の方は、やはり1週間ごとに森の妖精か主人公の先生である賢者(神官)に貰うものと、天使や悪魔から貰うもの(こっちは毎日)とがあります。天使や悪魔はそれぞれに固有の香料を持って主人公の元を訪れ、香料をくれてから会話になるわけです。会話でうまく選択肢を選び、相手の機嫌を良くすることができたなら、余分に香料をくれてさらに会話が続きます。
 セーブ・ロードは調合・会話・イベント中でなければほぼフリーに行えますし、セーブポイントもやり直しには十分な数が備えられています。こういうのは皆「ステータス」画面から行うことになっており、ステータス画面ではこの他ゲームの進行度や天使・悪魔とのラブラブ度、手持ちの香料などを見ることができます。
 ただこのステータス画面、手持ちの香料(数を表示)以外はグラフィカルというかビジュアルな表示でちょっと分かりづらいのです。ゲームの進行度合いは瓶に入った香水の量で推定するのですが、ほぼ一杯になってからエンディングまでかなりかかりましたし、ラブラブ度についても相対的な見当程度しかつけられません。それから、これは敢えて分からないようにしているのかな、とは思うのですが、その時点までにどの香料をどれだけ配合してきたかは何らかの形で分かるようにしてくれても良かったのではないかと思います。

ストーリー、キャラなど
 天使と悪魔はそれぞれに個性が強く、会話にもその個性がよく出ていて面白く作られています。一方、森の妖精達や、先生の賢者ははなはだ存在意義が疑問です。せっかくおいてあるキャラなんですから、もうちょっとヒントをくれるキャラとするなり、世界観を感じさせるような役割を与えるなりしてくれたら良かったんではないだろうか。賢者のフィーレ先生なんか、さぞやいいヒントや情報をくれるのではないかと期待して行ってみるのですが、なんかその後出しのヒントというか、すでに得た情報をまとめるだけというか、大きく期待はずれですし。(こりゃあ評価というよりグチだわなあ。)
 全体に音声データを入れたいがために、情報量が少なくなっていたように感じられるのは残念なところでした。どっちみち会話で天使や悪魔がくれる情報の一部は音声なしなのですから、音声無しで文字だけででも、会話のバリエーションとか豊富だったら良かったのに。例えば、天使や悪魔が訪問してきた際の会話の始まりはいっつも同じです。細かいことになりますが、初回の訪問時であっても主人公は「またお話を…」てなことを言いますし。ちょっとここら単調感を増加させる原因になっていると感じました。
 というのも、1回エンディングを見ただけではまずもって、歴史的事情とか人間(?)関係の把握は十分にできたとは感じられないでしょうから、もうちょっと知りたいと思う場合には何度もやり直すしかないだろうなと思われますし。ただし、2回目ぐらいになると、特定キャラ狙いとか本筋(天使と悪魔の和解をめざす)狙いとか比較的方針を立てやすくなりますし、特定キャラとのイベントを追いかけたりなどするのは、比較的やりやすいゲームじゃないかと思います。これやると、不慣れな人だとますますもって気恥ずかしい思いをしてしまいますが…
 気恥ずかしいの我慢できるか、そもそもこういうのが好きなプレイヤーであれば、全体的な単調感を補ってあまりあるくらいに、イベントとか、好感度が高くなってからの会話とかは面白いです。最初の印象と異なる印象になるキャラが多く、そこらの心理的変化をほとんど会話だけでうまく表現している点はなかなか見物です。
 グラフィックはキャラやメイン画面の背景、調合シーンなどについてはなかなか美麗で繊細なものになっていますし、会話の内容にしたがって眉を寄せたり頬が紅潮したりと芸の細かいところもあります。イベントの1枚絵はまあこんなものかなあ、という感じでしたが、家の外とか森などのシーンはちょっとぞんざいに描かれたようなもので、繊細な絵がある分対照的にアッサリぶりが目立ってしまっていました。

ちょっとだけ攻略ヒント
 初回プレイについては、こだわらない方なら適当に選択肢を選んで会話をし、まんべんなく調合を行って進め、イベントなどは見られたらラッキーてな感じでやってみられても、たいていはそれなりのエンディングに至れると思います。ちょっとこだわってみたい方なら、こまめにセーブをしながら、いいこと(香料を追加で貰ったり、会話が続いたり、いいリアクションがあったり、さらにはイベントが発生するなど)になりそうな選択肢などを探してみられるといいでしょう。

あくまでも、私の個人的な感想です。

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