*ジャンル:シナリオ重視型アクションRPG
プレイ環境
NEC Lavie C LC600(ノート) J CPU モバイルP3
600MHz メモリ 190M
一言でいうと
アクション性はそう難しくもなく、間合いが全てでして、戦闘については結構どなたでも遊べるもんじゃあないかと思います。しかし、序盤の部分で、全体を通して(戦闘に限らず)のゲームバランスがキツイです。二つ目の村に進み、二人目のキャラを使用できるようになると、かなり戦闘面で楽になりますし、ストーリー展開やサブクェストも楽しめるようになるんですが。ただ、ダンジョン探索に関しては定点セーブ方式がネックになっています。時間的・精神的に余裕のある時でないとうかつには入れません。
期待感…
インストールには役590Mの空き容量が要…って、BGの2G超、朱紅が1Gとかの後でもあり、何か少なくすら感じてしまうようになったなあ…最近よくあるパターンでディスクの1枚がインストールディスク、もう1枚がゲームディスクになっています。
さて、パッケージを見ると「精緻なまでに描き込まれた美しいグラフィック」ということで、韓国で爆発的なヒットを記録した(ここんとこ、「西風の狂詩曲」を思わせて期待感と心配と両方を呼び覚まさせるのが何とも…)壮大なスケールのRPGとして、なかなか期待できそうです。で、マニュアルを読みますと、なんとも歴史とか背景世界の説明が濃厚です。全63ページのマニュアル中、これらの記述(登場人物紹介を含む)が30ページを占めています。とても頭に入るものではなく、まあプレイしながら固有名詞など出てきたら見ればいっか、てなことで。
それにしても、操作などの説明がちょっともの足りないです。メニューの扱いなどは詳しいのですが、かんじんの(アクションRPGなんだからさあ)戦闘などにおける操作などが、読んだだけでは分かりづらくって。もうちょっと例示などした説明でもあれば、良かったかなと思います。まあ、プレイすれば分かるか、ってなことで。
グラフィック、システムなど
オープニング、意外に渋いです。まあ背景世界とかを考えれば暗い雰囲気ということで納得はできますが、どうもタッチの粗さが気になりますが(アプサラスのつなぎの絵がこんな感じ)、まあ大勢に影響は小さいですし。ということで、ゲームが始まると、グラフィックはなかなかいいです。色調は渋い目、キャラのバストアップは西風調(あれはファルコムが描き直したんだけど)てなことで、分かりにくかったらパッケージの裏か、雑誌の紹介記事とか、サイトの紹介(攻略ヒントページの方にURLを載せておきます)をご覧下さい。そんなものです。
ただ、ゲーム中についてもメイン画面のキャラとバストアップ画像と若干イメージが食い違います。特に女性キャラ。(ただし、バストアップ画像については、主要キャラのみ複数パターン用意している分西風よりは印象はいいです。)それよりも違和感が大きいのがムービー画面とゲーム画面との相違。同一人物であると判断するにはかなりのパターン認識力を要したりします。カルマなんかもそうだったなあ。(ムービー画面自体についてはカルマや西風よりは大分いいですが、FF8とかいうと比較するのが気の毒なくらい。あっちは同一人物くらいすぐ分かるしねえ…)
ちょっと気になるというか、違和感を感じたのが茶色の血しぶき。まあ真っ赤なのよりは残酷性が感じられなくていいのかなとも思うのですけど、どうも気色悪いような…といっても、そんなにあげつらうほどのことじゃあないですけど。音楽などは悪くないのですが、あまり印象には残りません、というのが序盤の印象。ここらは、既視感が足を引っ張ったとはいえ、やはりハイレベルな(それはまあ、好みによるでしょうが)「朱紅い雫」の後だったのはちょっと気の毒なことかもしれませんでした。細かいことを言うと、CDでエンドレスに音楽が流れるか、一周ごとに途切れるか、でも大分印象は異なるので、ここら技術的な問題も関係していそうですね。
神殿を訪れ、町を幾つか訪れる頃になると、なかなか良くなってきます。屋外ではキャラ3人それぞれのテーマ曲みたいなのになりますが、これも結構雰囲気が出ていますし。なんか、いろんな意味で序盤が問題のゲームだなあ。序盤であまりいい印象にならないのもゲームバランスとかで快適ではないのが影響していそうに思うので。
定点セーブ方式で、町や村にはセーブポイントがあるので、ダンジョン探索以外ではあまり苦しむことはないです。本筋のダンジョンでは入り口付近と奥(ボス戦がある近く)とにあるのですが、これはちょっと厳しいです。ダンジョン内の戦闘は、外でレベルアップしてから入ればいいのですが、1フロアが結構広く、トラップやジャンプ失敗などでもダメージを負いますし、分岐で間違った方に行くと徒労感大てなことで時間も食うし疲労感も増します。1フロアごとくらいにセーブポイントがあっても良かったと思うのですが。
操作などは非常にシンプルで、縦横四方の移動と、攻撃、防御、がほとんどです。あとはキャラ特有のアクション(ジャンプなど)とメニューの呼び出し、ここまでがキーボードでもパッドでも可能な操作で、その他キーボードではメニューから呼び出せる画面を直接呼び出したり、操作対象となるキャラを切り替えたり、アイテム使用したりが一発入力可能となります。アイテムの一発使用は多分必須に近いものとなりそうなので、パッドだけてのは苦しそうにも思いますから、キーボード併用せざるをえないでしょう。
このように、4ボタンのパッドを想定したシンプルな操作体系のようでして、まあおおむねは移動して間合いを見て攻撃、てなことになります。あと、NPCとの会話、店での売買等がみな攻撃キーかボタン(M&Mの記憶があると、パンピー攻撃しちまいそうで、ちょっと怖かったりして)、キャンセルが防御キーかボタンてな具合です。このため、シンプルさが裏目に出ることもあります。屋外は敵がウジャウジャいるんですが、案内の立て札もありまして、敵に対する攻撃も立て札を読むのも同じ操作になるんですね。でもって、わざわざ立て札の所で戦闘したりはしませんが、敵との間合いの関係や詰め寄ったり詰め寄られたり(跳ね飛ばされたり)で立て札の前に来てしまうと大変。メッセージウィンドウが開きまくります。なんかその分、攻撃が攻撃にならなかったのかな、とか思うと腹が立ちます。これが嫌だから立て札からなるべく離れて…なんて、どうしてこんなことに気を使わないといけないんだろう。同様のことは町・村の中でもあるんでして、例えば表札の近辺にNPCがいると、会話が優先されて表札が読めません。セーブポイントでこれが起こると腹が立ちます。
もっとも、買い物の際には売買する個数の指定に際して、現在何個を所持しているか、売買の結果何個を所持できるか、なんてのが表示され、親切設計なところもあります。
もう一つ、シンプルな操作体系が足を引っ張っているのが、必殺技などの操作。例えば攻撃キープラス横移動キーてなことになっていまして、このプラスが先に攻撃キーを押せということなのか同時なのか非常に分かりにくい(マニュアルは「攻撃キーを押しながら」)。試した限りでは攻撃キーを押して、わずかな遅れで横移動キーを押すとうまくいくみたいなのですが、ちょっとタイミングが狂うと、攻撃キーを受け付けて剣を振る動作に入ってしまい、下手するとその後で横向いてしまったりして焦ります。
この「剣を振る動作」が必殺技以外の通常攻撃の場合にも問題なのでして、攻撃キーで指定をしてから剣を振るまでの遅れ、攻撃キー連打の有無による剣を振る動作の相違がなかなか把握しにくく、剣を振る動作に入ってしまうと移動キーなどを受け付けない…と思ったらアラ受け付けちゃったてな具合で、あっちとこっちとから敵が来る場合など大変です。まあ、正面に一体(又は複数。方向さえ合えば同時に攻撃できるので)の敵を向かえるように図り、間合いだけを考えていればほぼダメージ受けることはないんですが、画面外からいきなり敵が攻めてくるものなあ…あとはゲームバランスの問題とからむので別項に。
以上のことは、特に3人のキャラのうちカイエンに当てはまります。このキャラの場合、攻撃キーをちょっと押していると、「気を貯める」みたいなことになり(マニュアルに記載無し)必殺技が出しにくいとかいろいろありまして、要はただただ剣を振っているのが一番かと。
総じて言えば、操作体系や操作性については、すごく悪いということはないんですが、気になる場面は多々あります。もうちょっと気を使って(何を優先するかなど。例えば屋外だと立て札より攻撃を優先しておいて間違いがないと思う。)もらえたら、相当にプレイアビリティが高くなったと思うのですが。
あと、どうでもいいことですし、好き嫌いの問題になってしまうのですが、プレイ時間が加算されていくゲームってのがどうも…それも、例えばステータスを見ている間にも時々刻々加算されていくんですねえ。結構、止めておいてその場を離れたいケース(しかもゲーム終了までしちゃうと、再起動は面倒だし、これって定点セーブだし。)レベルアップそのものが容易なことも加えると、なんか「こんなにモタついているのか」みたいな気分になって。
ゲームバランスなど
上述のように、敵との戦闘そのものについては、必殺技を使うまでもなく、敵の攻撃の仕方を把握し、間合いを考えれば着実に倒せる場合が多いです。(すごく面倒な敵もいます。詳しくは攻略ヒントの方に。)レベルアップは結構容易でして、HPなどは普通に戦闘していてどんどん伸びます。にも関わらず、結構バランスが厳しく感じられる要因はいろいろあるのでして…
てなことで、序盤はかなり忍耐を要します。また、二人になってからも第二のダンジョンはちょっと大変ですが、その後行けるようになる町では装備の改善もできますし、回復アイテムの種類も増えます。
このように、バランスがグーンと容易になる傾向は中盤から終盤にかけて進行します。特に中盤から終盤はある程度話が進行するにともなってサブクェストが多数発生しますし、それらサブクェストも序盤の極めてお使いクェストらしきものばかりではなく、結構戦闘がシビアだったりダンジョン探索が必要だったりとかで、これらをこなすと経験値・金ともにどんどん入ってくることになります。でもって、良い装備や効果の大きな回復アイテムなども購入できて、本筋のダンジョンなども結構楽にこなせることになるわけです。
もっとも、本筋の大きなダンジョンについては最後まで相当に大変です。とにかく定点セーブ式(規模の大きなダンジョンだと、中間地点にセーブポイントがある場合もありますが、おおむね入り口に近いところと、ダンジョンのボスに近いところ程度、つまりは2〜3カ所程度といったところ)ですし、宝箱があってもたいていは回復アイテム程度ということで、分岐の中から一つを選んでそれが本筋でないことが分かったときの精神的低落がかなりなものになってしまうのですね。でもって、どの分岐が×だったかてなカンが失われないうちになるべく進めたいとは思いますから、結局ダンジョンクリアまでに結構時間がかかることに…
社会人ゲーマーとしては、あまり時間のない時はサブクェストをこなし、早く帰った日とか休日などにダンジョンに取り組むのが正しい遊び方ではないかな、とか思います。連休があるなど時間に余裕があるなら、あんまりサブクェストに関わることなく本筋を追ってダーっと進んでしまうのも一つの遊び方でしょうし。(ただし、サブクェストするとしないとではボリューム感はかなり異なるものになります。)
結局、ダンジョンが大変という問題はあるにしろ、遊べる印象が強い中盤以降に比べ、序盤についてはなんであんなにも厳しいのかといううらみは残ります。ファーストダンジョンはことにひどい。相当に強くなってから二人とか三人になったパーティで行ってみてちょうどの頃合いで、初期であのダンジョンをクリアしないと先に進めないてのはちょっとハードルが高すぎるのでは。せっかく購入してもファーストダンジョンで嫌気がさす、とか、今日びのことですから「クソゲー」の一言で投げ出す人がかなりいるんじゃあないかなあ…
ストーリー、キャラ
システムの問題でもあるのですが、本筋の進行が変な所で起こってしまう、というのが実感です。まずゲーム開始直後はいいとして、その後はある建物に入ると、とか、ある地点に行くととかの条件でイベントが進行します。まあ、そういうゲームはシナリオ重視タイプ(いわゆる一本道タイプ)としては珍しくもないので、分かればそれなりに用心もしますが、イベントが1回こっきりで(おまけに定点セーブなんだよなあ)、イベント前後でNPCのリアクションその他ほとんど変化もなく、どうかすると(翌日に繰り越したり)本筋がどうなっていたかを忘れたりして苦労します。そりゃまあ、忘れないとかメモっておくといいんですけどね。結構先読みしづらいストーリー展開は、そのものとしてはいいのですが、この点では逆効果と言えなくもないことに。M&Mやバルダーズゲートなどの記録や日記みたいなものがあるとか、どこかのNPCなり、パーティメンバー(とは言えないんですが、操作対象となり得るキャラ)との会話でフォローしてくれるとか、何らかのものが欲しかったなと思うのも、親切なゲームに慣れすぎた自分がイケナイのかもしれませんけど。
勝手に進行してしまうてので困ることがもう一点。二人とか三人のキャラを使えるようになってからのイベント進行の際が問題でして、例えば精霊を召喚していたり、補助魔法を使っている状態でも、それらが完璧にキャンセルされてしまいます。でもって、イベント戦闘に突入とか、イベント終了後は通常の敵がいるまっただなかにいたりとか…なお、町中とかの進行はカイエンになりますが、これは別に問題がないですし、マップの切り換え時にも魔法などキャンセルされますが、これもまあ分かるからいいのです。イベントは突然なので困ります。
それから、壮大なメインストーリーというのはいいとしても、また、「別の流れのサブシナリオがいくつもちりばめられており」もまあ許すとしても、「シナリオと複雑に絡み合い、ゲーム世界の奥深さを味合わせてくれます」は少なくとも序盤に関しては期待しない方がいいでしょう。(いずれもパッケージ裏の記載です。)二番目の村ではたしかにメインシナリオとは独立で、かつ世界を象徴するようなクェストもあるにはありますが、「奥深さ」とまでは。サブシナリオや独立したクェストそのものが、どちらかといえば底が浅く、単に金とか経験値のため、以上の充実感が得られるものとはなっていません。
…てなことを、この評価の初出時には書いていました。ところが!サブシナリオに関しても、中盤ではかなり印象が異なるものになりまして、まあ宣伝文句ほどかというと多少疑問は残りますが、町の人、村の人もそれぞれの生活してるんだなあ、と感じさせてくれたり、結構いいもの(非売品)が貰えたり、お使いクェストには違いないですが、お使い間にレベルアップできて嬉しかったりと、なかなか楽しめるようになりました。とことん、序盤がネックだなあ。
ただまあ、中盤以降のサブクェストについても、NPCとパーティやNPC間の人間模様などについて、最終的に未消化に終わった点が多いように感じられるのはちょっと残念です。どう見ても悪人のヤツにはそれなりの結果が欲しいし、ロミオとジュリエットみたいなカップルがどうなったのかとか気になる点も多々残るし。
加えて、まあシステム的にサブクェストはやってもやらなくてもいいてのがあるからだろうとは思いますが、サブクェストの成否が全くNPCのリアクションに影響を与えないのもちょっと寂しいです。ゲームによってはここらの処理が行き届いていて、それこそ世界の奥深さを味合わせてくれるものもあることですから。
さて、壮大なメインストーリーの方ですが、独自の世界観や歴史を背景に最初から最後まで壮大な感じを持たせている点は見事です。善悪が明確な構図は分かりやすさという点ではグッドなのですが、反面お話が薄っぺらになりがちですが、これの場合いろいろな勢力が相争う世界で、それぞれの目論見が微妙に絡まり合って…という面白みを終始保っています。もっとも、分かりにくいという面は必然的にあるのでして、マニュアルの半分程度を占める歴史などを見ないとどうも話が理解できない…てなことで、面倒だからあんまり分からないままに適当にやっちゃって、結局よく分からないままというケースもありそうに思えます。
それというのも、中盤からはなにか歴史の流れを見せつけられるがごとく、世界的規模で話が展開していき、ゲームの方もそれに引きずられるような強引にさえ感じられる展開となって、やや違和感が残り、がんばって最後まで進んでもなんか「終わらせたなあ」みたいな感覚が残ってしまったもので。まあ、これは個人的な感想ではありますが、この展開で「感動した、良かった、満喫した」と言えるプレーヤーてのもそう多くないように思います。
表記の不備など
残念ながら、ゲーム中に表示されるテキストなどにはかなり変なところがありました。たとえば、あるアイテムの効果などは「二2倍」…だったかな、変な表記がまかり通っていました(多分二種類以上のアイテムで同様になっていた)し、会話などで助詞が抜けている等の不備がかなり多かったし。こんなのはテストプレイまでいかずとも、テキストの段階で相当に潰せるのでは?(知りませんが。)
ついでに、アイテムの効能書きが間違っていた…というか、設定変更を反映していなかったか、一種のバグみたいなものなのか、てなことがありました。ある回復アイテムはフィールドでしか使用できないような説明書きでありながら、ダンジョンでも使用できたのです。他にダンジョンでも使用可能な同様の効力を持つアイテム(より高価)があることから考えて、フィールドでしか使用できないというのが本来の設定だと思われるのですけど。ついでに、ある召喚魔法は「鯨」を呼ぶと、マニュアルにもゲーム中の説明文にもあるんだけど、どう見てもこのグラフィックは竜だよな、とか。
あと、マニュアルの記載やゲーム中の説明についても、やけに親切な所と、「やって学べ」みたいな所が結構極端です。マニュアルのボリュームを増やしたくないなら、アイテムや魔法・技能の詳しい説明をリードミーみたいにして入れておいてくれても良かったのでは?
特に大きなトラブルには出会いませんでしたが、画面に表示されているべきHP/SPボックスとアイテムベルトが消えるときがたまにありました。メニューを表示させてから戻すと表示されることもありましたが、たまに何をやっても表示されなくなることも。どうもある程度続けてプレイしていたりすると起こりがちなようでイヤなものを感じたので、こういう場合は終了してから立ち上げ直しました。
あと、ボス戦の最中に「続けてプレイ」でボス直前のデータをロードすると、表示がおかしくなったことがありました。1カ所でしか確認していませんが再現性はありました。これも、いったん終了して開始からそのデータをロードすれば大丈夫でした。なお、修正パッチを当てていても以上の現象は発生しました。
あくまでも、私の個人的な感想です。
WINゲーム (市販)へ |
トップへ |