「魔法の少女 シルキーリップ」 第4話 『魔法が使えなくなっちゃった!』    7月になりました。今日からちょっと遅いプール開きです。 有川 「ねぇねぇ、大竹さん。昨日のザ・ベストテン見た?」 リップ「え? 見てないけど…」 三野 「大竹さん、早く更衣室にいった方がいいわよ」 リップ「えっと、どこだっけ…?」 三野 「一階の廊下を右に曲った所よ」 城ヶ谷「はいはい、教室に残っている人は、早く更衣室に行きなさい。あと今日の     プール、見学者は?」 茶子 「はい」 城ヶ谷「寺岡さんね」 小辺 「ぼ、僕も」 城ヶ谷「小辺君もね…わかったわ」 小辺 「・・・頭が痛い」 リップ「大丈夫、小辺君」 小辺 「昨日、夜遅くまでテレビを見てて…眠いんだ…」 リップ「・・・何の番組なの?」 小辺 「プ、プレイガール」 リップ「茶子ちゃん、プール休むんだ」 茶子 「ここだけの話、実はズルっこしてるの。茶子ってば泳げないし、スタイルにも     自信が無いから」     リップは更衣室へ向かった。 相原 「プールなんて憂鬱ね…」 リップ「どうして?」 相原 「だって着替えたりいろいろと準備が面倒じゃない…」 くるみ「詩美ちゃん元気元気!」 相原 「そうね、くるみちゃん」 くるみ「むっとしてると、いいことありませんよ、ハイ!」 くるみ「リップちゃーん!元気!?」 リップ「わ、わ、わ」 くるみ「今日から楽しいプール開きですね、ハイ!」 リップ「そ、そうね…」 くるみ「お水ちゃぷちゃぷ冷たそうで、くるみわくわくしてます、ハイ!」 藤田 「いやな予感がする…何だろう…」 くるみ「ふじちゃん、また霊感ですか!?」 黄原  「急がないと…」 ミランダ「ニホンジンッテドウシテコンナセマイヘヤデキガエサセルノカシラ・・・」 九連 「大竹さん、あなたのロッカーは私の隣よ」    リップは水着に着替えました。    プールに着くと、すでにみんなプールの回りに座っています。 茶子 「茶子…本当は泳ぎたいんだけどね…」 ハゲタンク「早く泳ぎてーぜ、ちくしょう!」 サル 「イザベラの奴、やけに遅いでやんすねぇ…」 奈良枝「おい、大竹。うろうろしてんじゃねぇぞ」 リップ「はーい」 奈良枝『えー、今年度のプール開きに先立ち、注意事項を1つ、2つ・・・』    奈良枝の目の前を派手なビキニを着たイザベラが通り過ぎた。 奈良枝  『え、えぇー?!』 ハゲタンク『ん、んんんんん』 サル   『えええええ』 くるみ  『なあに、あれ〜!』 相原   『校則違反よ、あんな水着!』 奈良枝  『ん〜、生きててよかった!』 奈良枝「俺は教師をしてて、本当に良かった・・・」 イザベラ「どう?このあたしのスタイル!」 リップ 「・・・あなた、本当にあたし達と同い歳?」 イザベラ「当然でしょ!?」 茶子 「凄いのね…イザベラちゃんって」 リップ「そうね…」 茶子 「茶子、うらやましい…」 奈良枝「おーい! あがりたい奴から先にあがれ! 何だ!? お前等、ぼけっと     座り込みやがって」    リップは着替える為に更衣室に行きました。 相原 「今日のプール、みんな様子が変だったわね」 リップ「うん、きっとイザベラの水着のせいね」 くるみ「リップさん! 早く着替えないと、怒られちゃいますよ!」 藤田 「今日は早く帰んないと…」 有川 「さてと…」     リップは普段着に着替えました。 リップ「あれ…」     魔法のペンダント「カルシアスのお守り」がありません。 リップ「う、うそ…」 有川 「ロッカーの鍵、きちんとかけたの?」 リップ「ええ、もちろん」 相原 「どうしたの? 大竹さん?」 リップ「ペンダントが、あたしのペンダントが見当たらないの…」 くるみ「リップさん! 陽子先生に相談した方がいいですよ!」 藤田 「もう一度良く探したら?」    リップは、城ヶ谷先生に相談する為、教室に向かった。 城ヶ谷「どうしたの、大竹さん」 リップ「ペンダントが…あたしのペンダントがないんです…」 城ヶ谷「紛失ね…」 リップ「どうしたら…」 城ヶ谷「こういうときは、あせって探しても見つからないわ…。私が探しとくから、     今日はもう帰りなさい…」 リップ「で、でも…」 城ヶ谷「いいわね」 有川 「ペンダント、見つかるといいね」 小辺 「大変そうだね」 宇佐美「あのペンダント、高そうだものね」 瀬賀 「ペンダント、見つかるといいね」 ミランダ「リップ、ペンダント、タイセツナモノナンデショ」 リップ 「ええ…」 ミランダ「・・・ヌスマレタノカモネ」 イザベラ「大変な事になったわね、リップ」 リップ 「イザベラ・・・」 イザベラ「ンフフフフフフフフフフフフフフフフ!」 茶子 「リップちゃん…ペンダントがなくなっちゃったんだって…?」 リップ「うん…」     家路につくリップ。しかし、元気はありません。     シェイクおばさんは、何故か地下室にいました。 シェイク「あらリップ、お帰りなさい…。どうしたの?」 リップ 「シェイクおばさん……」 リップ 『シェイクおばさん・・・・・・』 シェイク 『どうしたの?深刻な顔して』 リップ 『ペンダント…ペンダントを…無くしちゃったの! ごめんなさい! あたし  自分が情けない! どうしよう! シェイクおばさん!』 シェイク 『追い打ちをかけるようで悪いけど…、リップ、あなたにとって最悪のニュース  があるわ。魔導小学校の特務教師ラヴァーが人間界にやってくるのよ。あなた  とイザベラの魔導力のテストにね』 リップ (怒)「な、なんですって!?」 (喜)『あは、あはははは…、な、なんとかなるよね』 (哀)「う、うそ…」 シェイク 『とりあえず、私の魔導器を貸しておくわ。これで練習するしかないわね』 シェイク「はい、これ」     リップは魔導器「ナルバンの指輪」を貸してもらいました。 シェイク「これで魔法が使えるといいけど…」 リップ 「…リラルル・ラリルル・リラルルル!・・・だめみたい・・・」 シェイク「まだ多分馴染みきっていないからよ…。数日すればきっと魔法を使えるよ      うになると思うわ」     翌日になりました。ペンダントはまだ見つかりません…。 イザベラ「あのね…」 『リップ、魔導テストの話はシェイクから聞いているんでしょ。フン・・・  言わせてもらうけど、あなたテストを辞退した方がいいわ』 「ペンダントを無くし、お供の聖獣まで行方不明の今、あなたに合格の見込みは  ないわ」 リップ (喜)『やーだよーだ!』(1) (哀)『イ、イザベラ…、心配してくれるの?』(2) (怒)『イザベラ!あたし、まだ諦めてなんかいないわ』(3) イザベラ (1)『人が珍しく仕立てに出ればつけあがって!』 (2)『勘違いしないでよ、ンフフフ。ま、そのナルバンの指輪を使いこなせても…  結果は同じか』 (3)「ま、せいぜいがんばりなさい…。無駄だと思うけど…」 イザベラ「せいぜい頑張る事ね。それといい事教えてあげるわ。小辺敬六…自分の      母親に随分と高価なペンダントをプレゼントしたそうよ…。ちなみに、小辺      敬六の家は川沿いのボロ屋…ンフフフフフフフフフフフフフフフ!」 ミランダ「リップ、イイコトオシエテアゲル。アノコベリガ、ママニペンダントヲ      プレゼントシタソウダッテ…」 リップ 「小辺くんが…」 ミランダ「アトハ、ジブンデ、ドウニカシナ」 リップ 「あ、ありがとう、ミランダさん!」 ミランダ「オ、オウ」 瀬賀 「ペンダント、まだ見つからないのね…」 有川 「小辺くんか…。確かにミランダが言ってたように、昨日はプール見学して     いたし…」 城ヶ谷「ごめんね大竹さん。昨日、あのあと用務員さん達にペンダント探させたんだ     けど…」 リップ「見つからなかった…」 城ヶ谷「ごめん…」 茶子 「リップちゃん・・・あのね・・・」 リップ「何? 茶子ちゃん」 茶子 「ううん、なんでもない」 室谷 「…ぼく見たんだ。更衣室に誰かがこっそり入っていくのを…。でも誰かまで     は…」 リップ「とりあえず、小辺くんの家に行かなくては…」    リップは、川沿いの小辺の家に向かった。    それは、とんでもないボロ屋だった。    小辺君は家に戻っていたようです。 リップ「狭い家…」 小辺の母「ゴホゴホ」 小辺  「かあちゃん、大丈夫かい?」 小辺の母「う、うん大丈夫だよ敬六」 小辺の弟「にいちゃん」 小辺  「ん?」 小辺の弟「おとーちゃん、また、釣りしてるよ」 小辺  「ほっとけ、あんな奴!」 小辺の母「こら敬六、とうちゃんを悪くいうもんじゃないよ」 小辺  「だって…」 小辺の母「だって…、じゃないでしょ」 小辺  「うう…」 小辺の母「怒ったのかい?敬六や」 小辺  「別に…」 小辺の母「そうだよね。敬六は心根の優しい子だから…でなきゃ、こんないい      プレゼント…ゴホゴホ」 小辺の弟「あ、いいんだ、かあちゃん、そのチューリップのペンダント!」 小辺の母「そうかい?」 小辺の妹「にいちゃん、あたしにも!」 小辺の母「こらこら、無理なおねだりするもんじゃないよ」 小辺  「敬子にもそのうち買ってやるからさ」 敬子  「ほんと!」 小辺  「ああ…」    小辺君の家もなかなか大変そうです…。 リップ「チューリップのペンダント!? 違う! 小辺君は関係ない?」    唯一の手掛かりを失ったリップ…。しかたなく、家に戻る事にした。 シェイク「お帰りリップ。どう、魔導器は見つ…からなかったようね」 リップ 「ええ…」 シェイク「ナルバンは馴染んだかしら…」 リップ 「やって見ます…。リラルル・ラリルル・リラルルル 魔導、魔初起動!…      だめです」 シェイク「…困ったわね…。ラヴァーはあと少しで人間界にやってくるし…!?」 リップ 「奈良枝先生!?」 奈良枝 「こ、こんにちは」 シェイク「何の用かしら?」 奈良枝 「あ、あのな大竹。お前のペンダントな…拾っ…いや! 俺が失敬したんだ!」 リップ 「ええ!?」 奈良枝 『す、すまん…』 リップ +30(喜)『奈良枝先生!いいんですよ!だって先生、思いっきり悩んだんでしょ』 (哀)『いいんです。誰にだって魔がさす事がありますから…』 (怒)『し〜んじられない! あなた教師でしょ!』 奈良枝 『お、大竹! すまん!』 奈良枝「と、とにかくすまん! こ、これは返す!」    リップは魔導器「カルシアスのお守り」を返してもらいました。 奈良枝「ううう!」    奈良枝は帰って行った。 ケチャ「おう!リップ」 リップ「ケチャ!」 リップ 「シェイクおばさん、ペンダントが戻って来たから、これは返すわね」 シェイク「な、何はともあれ良かったわね、リップ」 リップ 「え、ええ」 シェイク「今からなら余裕でテストに間に合うわ…。確かラヴァーの降下ポイントは      ここを出て、南にまっすぐ進んだ神社を西に行った廃屋のはずよ。リップ、      行ってらっしゃい」 リップ 「はい!」    リップは、廃屋へ向かった。    そこには、すでにイザベラがいた。 イザベラ「リップ!?」 リップ 「あはは、間に合ったみたいね」 イザベラ「…そのペンダント…そういうことね…」 リップ 「ねぇイザベラ、魔法のテストって、何をやるのかしら?」 イザベラ「ンフ…そんなことも知らないの…。魔法のテストは採点者との攻撃魔導合戦      によって行われるのよ」 リップ 「ふぅん…。あれ!? イザベラ! そういえば、その頭どうしたの!?」 イザベラ「似合うかしら? ほら、人間界の夏って、凄く暑いでしょ!」 リップ 「うんうん、わかる、わかる!」 イザベラ「…ハ!? なんであんたなんかと意気投合しなきゃいけないのよ!」 リップ 「!? 来た!」 ラヴァー「特務教師ラヴァー、人間界に登場!」 リップ 「は、派手なスタイル…」 ラヴァー「二人の女王候補、貴女たちの魔導力のテストを行います!」 イザベラ「ンフ…、ラヴァー・シェフィールド・フィルファイエン政府直轄教師」 ラヴァー「なんですか?イザベラ・アリストゥル・ゲルベゾルゲ」 イザベラ「わたしのテスト、免除してもらえません事? どうせ合格するのもわかり      きっていますし…。こういうのって、退屈で、早く家に帰ってテレビも      見たいし」 ラヴァー「…いいでしょう、イザベラさん。テストは免除にしましょう」 イザベラ「ンフ…」 ラヴァー「…イザベラ・アリストゥル・ゲルベゾルゲ、女王候補筆頭にありながら、      今の無気力な発言…評価ポイントを20マイナスにします」 イザベラ「い!?」 リップ 「くっくっくっ」 ラヴァー「それじゃリップさん、テストを始めるわよ」 リップ 「はい! ラヴァー先生!」    リップとラヴァーの戦いが始まった。    リップは精一杯頑張ったがラヴァーにはかなうわけがなかった。 ラヴァー「よく頑張ったわね、リップ。合格よ」 リップ 『ほんとに合格なんですね!』 ラヴァー 『よく頑張ったわねリップ、なかなかのものだったわ』 リップ +10(喜)『ええ、こっちに来てから色々とありましたもの!』(1) (哀)「あ、ありがとうございます…」(1) -10(怒)「気楽な言い様ですね、ラヴァー先生。人をテストする役って!」(2) ラヴァー (1)『これからも…リップもイザベラも、二人とも頑張るのですよ』 (2)『今の発言…評価にかかわる発言ね』 ラヴァー「それでは私は魔界に帰ります。リップ、イザベラ、二人ともこの世界で      更に魔力を磨くのですよ。      大魔導 次元移動! 魔に住む者達よ、我の帰還を祝福せよ!      ウララヴァ・ラヴァララ・ラヴァラヴァラー!」 リップ 「いっちゃった…」 イザベラ「運が良かったわね、リップ」 リップ 「イザベラ…」 イザベラ「ま、せいぜいラヴァーがいっていたように修行に励む事ね」    イザベラは、移動魔法で行ってしまった。    リップは、歩いて帰った。 シェイク「お帰り、リップ。どうだった?」 リップ 「…合格しました!」 シェイク「ほんと?よかったわね!」 リップ 「あは!」 シェイク「夕飯の準備、もうすぐ済むから…部屋に戻ってなさい。あ、そうそう、      ケチャさんもお帰りなさい」 ケチャ 「おう!」    部屋に戻ると… ケチャ「ふう…やっと出られた…」 『しかし…あの奈良枝がペンダント盗難犯人とはねぇ』 リップ (怒)『ほーんと、あったまきちゃう!どーしてあんなのが教師やってられんのかし ら!』(1) (哀)『別にいいんじゃないかしら。テストも合格できたし』(2) (喜)「しかし、あの奈良枝の顔ったらなかったよねー!」(4) ケチャ (2)『ん…、ぁ、そりゃそーだ!』 リップ (怒)「でも…よく考えるとやっぱり頭にきちゃう!」(1) (哀)「奈良枝先生…本当に困ってたのね…」(3) (喜)『そーよ! すべては結果オーライ!!奈良枝先生だっていっぱい悩んだはずです もの!』(5) ケチャ (1)『だからって、復讐なんて考えんなよ!』(e) (3)「ああ…しかし彼は自分で統べてを解決しただけましだな…」(e) (5)『ほーう!リップ!随分成長したもんだな』(e) (4)「そうそう奈良枝な…いやペンダントの中から見てたんだが…かなりお金に  困っていたようだぞ…」 リップ 「人間界の人も…お金には苦労してるのね…」     波乱の魔法試験を何とか切り抜けたリップ。人間界での女王様修行も、     これからが本番です。                                つづく