「魔法の少女 シルキーリップ」 第10話 『魔界からの脱獄者!』    リップの人間界での修行も、あと1ヶ月になりました。 ケチャ 『なぁリップ、いよいよあと1ヶ月でこの人間界ともお別れだ』 リップ (怒)「何が言いたいの?ケチャ」(1) -15(哀)『どうしたらいいんだろう…、あたし』(2) +5(喜)「そうね!魔導小学校のみんなにお土産用意しとかないとね!」(3) ケチャ (1)「ん…?何をイラついている、リップ」 リップ (怒)「イラつきもするわ!イザベラとの差は縮まらないし!このままじゃ、    修行も無駄になっちゃう!」(4) (哀)「え…? あ、ごめんねケチャ」(5) (喜)「え?あはははは!なんでもないよ!」(e) ケチャ (4)「まぁ、あせるな!どのみちあと少しですべてが決定する!」(e) (5)「おいおい、謝ってどうする?」(e) ケチャ (2)『リップ!君が人間界に来た目的は何だ?』 リップ 『目的…?魔法の国の女王様になる為の修行をする…。それがあたしの目的…』 ケチャ 『わかっているのならそれでいい』 リップ (怒)『だけど、魔界の女王になる事がそんなに大切な事なのかしら。あたし、    どうせなら、このままこちらに残っていたい!』 (哀)「わかってなんか…いないよ…」(e) (喜)「ごめんねケチャ!心配かけちゃって!」(e) ケチャ 『落ち着くんだ、リップ。まぁ、最終的な結論は自分で下すしかないだろう』(e) ケチャ (3)「おいおい、気楽なもんだな!」 リップ (怒)「そうでもないわよ!これでもあたし、いろいろ真剣に悩んでるつもりよ!」(6) (哀)「そうでもないよ…」(7) (喜)「だって、暗くしててもしかたがないじゃない!」(e) ケチャ (6)「悪かった、悪かった。そう怒るな!」 (7)「おいおい、弱気すぎるぞ!」    学校に行っても、リップは、元気が出ません。 茶子 「…リップちゃん」 『ねえリップちゃんどうしたの?元気なさそうだよ』 リップ -15(怒)『もう、ほっといてよ! あなたには、関係ないでしょ!』(1) +5(哀)『ごめんね、心配かけて…。何でもない…、何でもないよ、茶子ちゃん』(2) +10(喜)『心配しないで茶子ちゃん!あたしなんでもないよ!』(3) 茶子 (1)『そんなぁ…。茶子心配して言ってるのに、ひどいよ…!』 (2)『そう…だったらいいけど。リップちゃんらしくないよ、ホント。  そういう暗いのって』 (3)「そう…ならいいけど。みんな結構心配してるよ」 茶子 「リップちゃんてば、おかしいよ!」    茶子ちゃんはリップの最近の態度に腹を立てているようです。 リップ「ちゃ、茶子ちゃん…」 イザベラ「ねぇリップ。話があるんだけど、ついてきてくれる?」    リップはイザベラに呼び出され、公園までやって来ました。 リップ「用ってなーに?イザベラ」 イザベラ 『リップ、なんていうか…ま、残りの任期もあと少しになったけど、  お互いがんばりましょ』 リップ (怒)「何よイザベラ?いまさら仲直りでもしたいの!?」(1) (哀)「イザベラ…あなたまで弱気になって…」(2) (喜)『どうしたの、イザベラ? あなたがそんな事言うの、珍しいじゃない』(3) イザベラ (1)「ま、まさか…」 (2)「弱気!?違うわ!あたしはそんなのじゃない!」 (3)『や、やめてよ、そういう言い方。あたし真面目に言ってるのよ』 リップ 『ま、いいや!イザベラ、お互い、がんばろう!』 イザベラ 「ハッ!」 リップ 『どうしたの?』 イザベラ「来る!気をつけなさい、リップ」 リップ 「うん!」 穴目  「そう怖がりなさんな、お嬢さんがた」 イザベラ「何者!?あなたたち…、ま、まさか!?」 甚六  「ハヤテの甚六」 平治  「マシラの平治」 穴目  「そして俺が、穴目」 イザベラ「魔法の国ヶ谷三人衆!?」 リップ 「なに、それ?」 イザベラ「凶悪魔導犯罪者集団よ…。でも確か、5年前に逮捕されたはずじゃ…」 平治  「クックックッ」 イザベラ「なる…脱走して来たって訳ね」 リップ 「脱獄犯!?」 穴目  「ハッハッハッハッ」 『ハッハッハッハー!そう恐がりなさんな』 平治 『クックックックッ!』 甚六 『穴目の兄貴。こいつら大した魔導力じゃなさそうですぜ』 リップ 『魔導犯罪者が、あたし達に何の用!』 穴目 「おやおや、気の強さだけは女王級だな!」 リップ (怒)「あたしの話を聞いてるの?何の用があるの!?」 (哀)「な、なんですって・・・」 (喜)「ほめてくれるの?うっれしー!」 穴目 『俺達の目的はただ一つ。自由になる事だ』 平治 『クックックックッ!つまりお前達女王候補を人質にとって魔界の政府と  取り引きしようってわけよ!』 甚六 『おとなしく人質になってもらおうか…』 リップ (怒)「ばかなこと言わないでよ!そんなことしたって警察に捕まるだけよ!」(2) (哀)『目の付けどころはいいわね…。ほんと』(e) (喜)『おじさん達本気?そんなので脱獄が正当化されるわけないでしょ!    ばっかみたーい』(1) 平治 (1)『なんだと!』(2) 穴目 (2)『ふん、口先だけは達者のようだな…、お嬢さんよ。超法規的措置ってのが  あるんだ。王族とその候補の生命は何よりも優先されるって奴よ』 穴目  「いくぞ!」    三人衆はリップ達に戦闘を挑んできた。 イザベラ「リップ!」 リップ 「!?」 イザベラ「いいこと!あたしの足、引っ張るんじゃないわよ!」 リップ 「そっちこそ!」    リップ&イザベラvs三人衆の戦いが始まった。 平治  「クックックッ結構持ち堪えるじゃねーか?」 甚六  「兄貴、そろそろ引き上げましょうぜ」 穴目  「ああ、人間に見つかっちゃ、事だしな!」 平治  「近いうちにまた来るからな!」 リップ 「…!?」 穴目  「リップだったな!おまえ、俺達の前から逃げ出すような臆病ものじゃないっ      て、期待してるからな!」    三人衆は姿を消した。 リップ 「消えた…」 イザベラ「このあたしが…手も足も出なかった…」 リップ 「どうして…引き上げたんだろう…」 イザベラ「多分…連中、記憶操作が使えないんでしょうね…。人間に見つかったら      やっかいだし」 リップ 「イザベラ…」 イザベラ「じゃあね、リップ。あたし、三人衆対策を立てなきゃならないから…」 ケチャ 「リップ、我々も家に帰ろう。対策を立てねば…」    リップは帰路についた。 シェイク「お帰りなさい、リップ…。あのね」 『さっき魔法の国から連絡があったわ。魔法の国ヶ谷三人衆という脱獄犯が、  人間界に逃げて来たって』 リップ 「さっき…会ったよ…。どうやら狙いは、あたしとイザベラの誘拐みたい…」 シェイク 「本当!?…やっぱりね…」 リップ 『あたしとイザベラで、何とか捕まえられないかしら?』 シェイク 『駄目よ絶対!いいこと、三人衆に手を出したら駄目よ。いざとなったら、  人ごみに隠れるの。そうしたら、連中も手が出せないから』 リップ (Y)『わかったわ、シェイクおばさん。無理はしないようにするね』(e) (N)「でも…捕まえたらいいポイントだし…」 シェイク 「駄目といったら駄目!!下手をすると、命取りになるのよ!!」    翌日、学校の教室である。 茶子 「あ、あの…」 『リップちゃん、昨日はいきなり怒ったりしてごめんね』 リップ +10(怒)『茶子ちゃん…!あたしに近寄らないでくれる?』(1) (哀)「こ、こっちこそ…、ごめんね…」(2) (喜)『あたしも昨日はどうかしてたよ!あはははははは』(2) 茶子 (1)『リップちゃん…、リップちゃんなんて嫌いだ!』(e) (2)『あたし達、いつまでも親友だよね!』 リップ 『うん…うん、親友よぉ! 茶子ちゃん…、実はあたし…、あ、なんでもない!  あはは、あはははは!』 イザベラ「リップ、昨日の件だけど…」 リップ 『イザベラ…』 イザベラ 『国からの連絡でしょ。あたしも昨日受けたわ。リップ、あなたはどうする  つもり?あたしは…、あいつらに手を出すつもりはないわ。確かに捕まえたら  凄いポイントにはなるけど、あいつら元軍人だっていうでしょ。戦闘に関して  はプロ。あたし達の魔導力じゃ勝てっこないわ』 リップ (怒)『あたしは一人でもやるわ。あんな連中、好き勝手にさせておけないし、    魔導警察だっていつ来るか解らないもの!』(1) (哀)『でも…、二人で力を合わせれば…』(2) (喜)「そうね!あたしもやっぱり手を出すのやめよ!」(3) イザベラ (1)『ま、好きにしたら。あなたはあなた、あたしはあたし』 (2)『勘違いしないでよ!どうしてあたしがあなたと!』 (3)「それがいいわね。どうせ後1ヶ月の滞在なんだし!」 イザベラ「とにかく、迂闊な真似だけはやめといた方がいいわよ」    自分の部屋に戻るリップ。 ケチャ「ウーン…」 『リップ!忠告しておくぞ。シェイクの言う通り、三人衆に手を出しちゃ駄目  だ!あいつらは、明らかに君をターゲットにして揺さぶりをかけてきている。  挑発に乗るんじゃないぞ、リップ』 リップ +10(怒)「じゃあ黙って逃げ回ってろっていうの?そんなのあたしにはできない!」(1) (哀)『ごめんねケチャ。でも、どうしたらいいのかしら』(2) (喜)「わかってるわよ!大丈夫!うまく、捕まえてみせるって!」(1) ケチャ (1)『最悪の場合…君の魔法を封じる事になるかもしれんな』 (2)「ウム…、シェイクの言ったように常に人混みに身をおくんだな…。  それしかない…」 ケチャ「寝よ、寝よ」    三人衆と遭遇する事もなく、数日が過ぎました。明日はいよいよ魔法の国に    帰らなければいけない日です。リップは授業中、城ヶ谷先生に黒板の問題を    答えるように指名されました。 城ヶ谷「どう?大竹さん、わかる?」    そのとき、教室の近くで爆発が起ったようです。 城ヶ谷「みんな落ち着いて!立ったら駄目よ!」 ケチャ「リップ!校舎の外だ!窓から覗いてみろ!」 リップ「なに!?」 ケチャ「気配を感じないのか!?今の爆発は三人衆の魔導攻撃だ!」    リップは窓から外を見ました。 リップ「…やっぱり!三人衆…!?」    リップは南の方から強い魔導の気配を感じました。 リップ「あの攻撃…きっとどこかのビルの屋上からね…!ビルの下から調べれば…!?」    リップが、南の方のビルを調べると… リップ「は!?三人衆」 平治 「ひひひひひ!」 穴目 「やはり来たな! リップ!挑発に乗るって、そーゆーの好きだぜ!」 リップ 『あなた達!どうして関係ない人まで巻き込むの?』 平治 『フン…知れた事、リップ!これ以上周りに迷惑をかけたくなかったら』 甚六 『おとなしく我々と来てもらおうか…』 リップ +10(怒)「いやよ!それにこれ以上あなた達が悪い事をするんなら、あたしだって      黙っちゃいないわよ!」(1) +15(哀)「どうして…、どうしてこんなことに…?」(2) (喜)『おじさん達、どうして脱獄なんかしたの?』(3) 穴目 (1)「だとよ!」(4) (2)『魔導警察が何故なかなか来ないか教えてやろう。連中捕まえる自信が  ないのさ、この俺様をな!』 (3)「ハッハッハッ!監獄に入った事のないお嬢ちゃんに話しても仕方の無い事  だ!」(5) リップ 『あ、あたしに力があれば…』 穴目 『ハッハッハッハッハー! そりゃ高望みし過ぎってもんだ!』(4) 平治 (4)「笑わせるぜ!」 甚六 (5)「クックックッ!」 穴目 「ち、人間どもが近づいて来ているな…」 甚六 「そろそろ引き上げますか…」    三人衆は消えてしまった…。 リップ「挑発するだけ…?」 ケチャ「リップ…」    どうする事もできないので、家へ帰るリップ。 シェイク「お帰りなさい、リップ。どうだった?」 リップ 「え!?う、うん、何にもなかったよ!」 シェイク「ならいいんだけど…いよいよ明日ね…」 リップ 「ええ…」 シェイク「夕方になったら、イザベラと一緒に帰るんでしょ?」 リップ 「ええ、その予定よ。シェイクおばさん」 シェイク「…ここも淋しくなるな…」    リップは部屋へ戻った。 ケチャ「フン…」 『リップ、今日の所はついていたが…、明日もこんなラッキーが続くとは  限らないぞ』 リップ 『どうして、魔導警察はもたもたしているのかしら』 ケチャ 『さぁな…ひょっとして…あぁ、いや…何でもない』 リップ (怒)『もう、どうすればいいの?』(1) (哀)「このままじゃ、あたしとイザベラのせいでみんなに迷惑がかかっちゃう…」(2) -20(喜)「大丈夫よ!いざとなったら、うまくやっつけるからさ!あたしだって、    レベルアップしているのよ!」(3) ケチャ (1)『ま、なんとかなるさ! 考え過ぎるな、リップ!』 (2)「ウム…、どうしたものか…」 (3)『リップ!いいかげんに頭を冷やせ! お前の魔導力、あんなちんけな力では、  到底三人衆には刃が立たないんだぞ! 解っているのか!』 ケチャ「いいな、リップ…。明日は魔界に帰る日なんだぞ!・・・さてと、私は     次元移動について調べ物をしてくる…」    ケチャがいなくなった、その時…    パリン! いきなり窓が破れました。どうやら、外から何か投げ込まれた    ようです。 リップ「何かしら…。矢文?」    リップは矢文を手に入れました。 リップ「何だろう…嫌な予感がする…」    矢文にはこう書かれています。    「女王候補 リップ・ゲルソーク・ゼングルクルよ。おまえの級友、     寺岡茶子は、我々があずかった。もし級友の身を心配するのであれば     川沿いの洋館まで一人で来い。               穴目」 リップ「ちゃ、茶子ちゃん…」    寺岡茶子を人質にとった魔法の国ヶ谷三人衆…。魔界に帰る24時間前。    リップにとって、人間界での最大の事件が起ろうとしています。                                つづく