同性愛行為はいろいろな動物の間でも、人間の歴史上でも昔の日本でもたくさんの例があり、同性愛は自然な行為の一つと言える。
いっぽうで、ブタを食べるのはイケナイという宗教、食事の時に礼儀としてゲップをする民族、葬式のときに死者の脳を食べる習俗、家の中で傘を広げてはいけない国、などがあるように、時代によって文化によって同性愛を悪いことだとして忌避する人々もいる。
文化人類学
動物行動学
生物学的(身体特徴)な性の区別は「sex」。
それに対して、社会的・文化的に作られた性別・性役割(男らしさ・女らしさ)を「ジェンダー」と言う。
(「男なら**しろ」「女らしくしなさい」等の思い込み)
「男である」「女である」という自覚・自己規定(ジェンダー・アイデンティティ)は、生まれつき天然のものではなく、言語(文化情報の授受:社会からの学び取り)によって成長過程で形成される。
その際、同時に
・ 「〜〜をするヤツは男(女)らしくない」
・ 「〜〜しないヤツは女(男)のくずだ」
というような思い込み(強迫観念)も刷り込まれてしまう。
内集団偏向
何を性行動の対象に選ぶか、性に関連する行動・傾向の総称。
生殖機能と直結する人間の性的行動に関して、社会・心理的に枠組みされる性差。
(男らしい人が好き、同性のほうがいとおしい、あの服がセクシー…)
上野千鶴子の定義によれば「性をめぐる観念と欲望の集合」。
セクシュアリティは、生物学的に決まっているもの(いわゆる本能)ではなく、文化の産物(文化によって異なる)とされることが多い。
生物学的(身体特徴)な性の区別は「sex」の語で現される。性器やヒゲ、乳房など肉体の特徴の違い。男女の脳の差も含まれる。
それに対して、社会的・文化的に作られた性別・性役割規定(男らしさ・女らしさ)を「ジェンダー:gender」と言う。(男女のあるべき姿の思い込みや役割分担)
文化によって、「男らしさ」「女らしさ」の基準が異なるのは、文化によって「ジェンダー」(社会的文化的産物としてこしらえられた性の「らしさ」)が違うから。
「社会的に作られた」性の性質 ジェンダー と、「生物学的に備わっている」性の性質 sex を混同するとややこしいこと(不当な差別とか)になる。
体と心の性差、行動の性差、性的指向の形成、などについては、社会的・政治的な問題が複雑に深くからんでいる。
「なぜ、どうして、これら問題が紛糾するのか、社会的に政治的に問題なのか」、そこを充分に把握せずに”無邪気な善意や好奇心”(無自覚な偏見を露呈したまま)で研究や発表をし、世間から強い非難を浴びる学者は後を絶たない。
(「科学的事実のどこが悪い」と無神経に開き直る輩もいるんだよな〜)
なお、日本国内でのジェンダー/セクシュアリティ言説には、過去実証されていない海外のデータをまま論拠に取り込んでいる不適切なものも散見されるらしい。
”性差”研究者はまず国内外の社会学的現況把握を充分行った上で、おのれの研究が与える影響と責任を覚悟してたずさわるべし。
ジェンダー・セクシュアリティ論者の中には
脳の男女差 ・認知機能性差やコミュニケーション形式の性差について知識を欠いた人(もしくはそれらを察知実感できない人)がいるようで、自分の感覚(自分の認知機能)中心に視野が偏っていることに気づかぬまま議論しているケースがあるので注意。
一風変わった、同性愛の、変態の、という意味の語。
従来の映画は観客が異性愛者だと無意識に前提しているものばかりで、同性愛者が偏った扱われ方をしていた。それに対し、同性愛者自身が同性愛を扱った クィア・フィルムが登場、クィアに関する意識改革が生じた。
クィア・ムーブメントは、これまでのゲイ/レズビアン・ムーブメントにとどまらず、SM、変態性趣味なども広く含めた運動として広がりを見せている。
関連書籍の「レズビアン/ゲイ・スタディーズ」(現代思想増刊/青土社)参照。
なお、看板はクィアでも、中身は特定のセクシュアリティ観に偏っているサイトもあるので注意。
Queer Theory クイア理論 女と男の人類学 池田光穂
「クイア・スタディーズ」 河口和也著 思考のフロンティア 岩波書店 2003年

関連新刊:
『日本語ジェンダー辞典』 佐々木瑞枝 東京堂出版 (2009/06)
『新編日本のフェミニズム 1 リブとフェミニズム』 天野 正子ほか編集委員 岩波書店 (2009/05)
『戦後教育のジェンダー秩序』 小山 静子著 勁草書房 (2009/5/28)
『新編日本のフェミニズム 5 母性』 天野 正子ほか編集委員 岩波書店 (2009/05)
『ジェンダー学への道案内 3訂版』 高橋 準著 北樹出版 (2009/05)
『変化する社会と人間の問題 学校教育・ジェンダー・アイデンティティ』 望月 重信編著 学文社 (2009/05)
『女脳 ひらめきと勝負強さの秘密』 矢内 理絵子/茂木 健一郎著 講談社 (2009/6/3)
『女性学 Vol.16(2008) 特集「男女共同参画と格差社会」』 日本女性学会学会誌16号編集委員会編 日本女性学会 (2009/04)
『新編日本のフェミニズム 7 表現とメディア』 天野正子, 伊藤るり, 井上輝子, 伊藤公雄, 加納実紀代, 斎藤美奈子, 江原由美子, 上野千鶴子, 大沢真理 (編集) 岩波書店 (2009/03)
『ジェンダー・スタディーズ 女性学・男性学を学ぶ』 大阪大学新世紀レクチャー 牟田和恵, 小矢野 哲夫, ジェリー・ヨコタ, 北原 恵, スコット・ノース, 山本べバリーアン, 木村 涼子 , 水島 郁子, 渡辺 めぐみ, 藤目 ゆき, 村上 正直, 清末 愛砂 (編集) 大阪大学出版会 (2009/3/25)
『ジェンダーと福祉国家 欧米におけるケア・労働・福祉』 新・MINERVA福祉ライブラリー メリー・デイリー、キャサリン・レイク著 ミネルヴァ書房 (2009/03)
『ドイツ近現代ジェンダー史入門』 姫岡 とし子、川越 修編 青木書店 (2009/02)
『ジェンダー・スタディーズ キーコンセプト』 ジェイン・ピルチャー、イメルダ・ウィラハン著 新曜社 (2009/02)
『同性パートナー生活読本 同居・税金・保険から介護・死別・相続まで』 プロブレムQ&A 永易 至文著 緑風出版 (2009/02)
『高齢者とジェンダー ひとりと家族のあいだ』 hiroshima・1000シリーズ 春日 キスヨ著 ひろしま女性学研究所 (2009/02)
『挑発するセクシュアリティ 法・社会・思想へのアプローチ』 関 修、志田 哲之編 新泉社 (2009/02)
『ジェンダーの交差点 横断研究の試み』 愛知淑徳大学ジェンダー・女性学研究所編 彩流社 (2009/02)
『 新編日本のフェミニズム 8 ジェンダーと教育 』 天野 正子ほか編集委員 岩波書店 増補新版(2009/01)
『性同一性障害 ジェンダー・医療・特例法』 石田 仁編 田端 章明ほか著 御茶の水書房 (2008/11)
『クィア・セクソロジー 性の思いこみを解きほぐす』 中村 美亜著 インパクト出版会 (2008/10)
『市民のためのジェンダー入門』 椎野 信雄著 創成社 (2008/9/20)
『がまんしないで、性的な不快感 セクハラと性別による差別』 10代のセルフケア 第2期 ビクトリア・ショー 大月書店 (2008/09)



『ジェンダー研究のフロンティア 全5巻』
出版 : 作品社
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2009/06 【日本語記事】スラッシュドット ジャパン
ゲイの男子大学生は成績優秀
レズビアンの女子は、ヘテロ女子と比べて成績が良くも悪くもないが、バイセクシュアルの女子は勉強に費やす時間が短く、成績が悪く、学業への満足度が低い
2009/06 ScienceDirect
Sexual orientation and outcomes in college
『男の子危機』と性差別
2009/06 PhysOrg
What about the boys?
Judith Kleinfeld 曰く、男の子は不当な扱いを受けている
アメリカの男の子は学校からドロップアウトしやすく、自殺、早死に、外傷、非行の率がやたら高く、読み書きの能力や成績がかんばしくない
女の子は、うつ病や自殺念慮、摂食障害などの問題に見舞われている
※
『六次の隔たり』の仮面をはぐ 科学者 Judith Kleinfeld ジュディス・クレインフェルド
2009/06 BBC News
'Gay penguins' rear adopted chick after hatching egg
『同性愛のペンギン』は、孵化卵の後、採用されたひなを育てる
Male penguins raise chick
ゲイのペンギン、子育て中
2009/06 EurekAlert
Men who work with their female partners more likely to adhere to CPAP therapy
シーパップ持続的気道陽圧法療法をやらねばならない男は、女のサポートがあると好成績
2009/06 EurekAlert
Women may not be so picky after all about choosing a mate
女は常に男より配偶者選択で選り好みが激しいわけではない
女でも「男っぽい」ポジションに置かれれば、男がやる程度のストライクゾーンの広さになるらしい
単に、積極的に相手に働きかける立場に置かれるだけで、相手に対する欲望は増大する
受動的に「選ばれる」立場でいたら、防衛的に選り好みし始めるわな
2009/05 EurekAlert
Male or female? Coloring provides gender cues
オスあるいは女? 色は、性別ヒントを提供する
我々の脳は、顔のヒントと色に基づいて性別を判別する仕様になっている
眉と口エリアのルミネセンスは、迅速な性別判定で極めて重要である。
中性的な顔:顔色が赤いなら男、緑であるならば女
キャリアウーマンをさいなむ完璧主義
2009/05 BBC News
Perfectionism hits working women
2009/05 EurekAlert
Study shows gay couples want legal rights, regardless of marriage
同性愛者カップルは、結婚に関係なく ― 法的権利を求めている
2009/05 EurekAlert
Psychologists find that head movement is more important than gender in nonverbal communication
心理学者は、発見する ― 非言語的なコミュニケーションではジェンダーより頭の動きがより重要
女性どうしの会話ではアクティブな頭部モーションが多用される
ジェンダーをすり替えても、頭部モーションの効果のほうに強く反応する
女は数学ができない、などの偏見の悪影響は、ポジティブな情報を持ってきて打ち消すべし
2009/05 EurekAlert
Psyched out by stereotypes: IU research suggests thinking about the positive
ステレオタイプによって心理的に脅かされるとき:ポジティブな思考をどうぞ
パフォーマンスに対するネガティブとポジティブのステレオタイプに自覚的な場合、女性は、ポジティブなステレオタイプに寄り添いがち
ネガティブなステレオタイプが無意識に与える有害な影響を避けている
ピンクのバッグ、化粧で托鉢=女装僧侶に苦悩−タイ仏教界
2009/05 時事通信
仏教において同性愛は戒律違反ではないが、おしゃれをしたり化粧することがまずい。
続・たそがれ日記 三橋順子
2009/05 PhysOrg
Gender roles cemented in popular therapy
「巷で流行りのポピュラー療法では、旧弊なジェンダーロールが大手を振っている」
2009/05 PhysOrg
Boys will be boys: kids think gender-related behavior is inborn
男の子は、男の子であるだろう:子供は、考える ― 性別に関連した行動が生まれながらであると
2009/05 BBC News
Court grants girl breast removal
法廷助成金女の子胸除去
オーストラリア:男として生きてきた17歳の乳房を除去することを認可する
カソリックは大反対
2009/04 【日本語ブログ】
「異性愛者へ12の質問」論争で見えてきたもの
2009/04 EurekAlert
Young children think gender-related behavior is inborn
幼い子は性別に関連した行動が生まれながらのものであると考える
女子とつるむ女子は女っぽい性向を強める
男子とつるむ男子は男っぽい性向を強める
女子と過ごす男女は、自律傾向と冒険心が強まる
長子の自律傾向と冒険心は安定しているのに、次男次女ではそれらは思春期に増大を見せる=次男次女は反抗期になりやすいか
2009/04 EurekAlert
Sugar, spice and puppy dog tails: Developing sex-typed personality traits and interests
お砂糖、スパイスとワンワンの尾:男女別の人格特性と興味の発達
児童の人格特性と興味の新しい長期的な研究
男女別の人格特性の発達は、女の子と男の子とで異なっている
肛門を接着剤で塞がれる同性愛者たち
イラクではかつてない方法で同性愛男性たちが拷問にかけられ殺害されている。
同性愛者を殺せというシーア派のファトワ(宗教令)に武装グループが呼応した
2009/04 【日本語ブログ】世界の三面記事・オモロイド
2009/04 BBC News
Doctors criticise 'gay treatment'
医者は、『同性愛の治療』を批判する
2009/04 Evolutionary Psychology【
PDF】
Age variation in mating strategies and mate preferences: beliefs versus reality
交尾戦略と配偶者好みにおける年齢バリエーション:現実対信念
by Bleske-Rechek, A., VandenHeuvel, B., and Vander Wyst, M.
2009/04 EurekAlert
Parents' sexuality influences adoption choices
親のセクシャリティは、養子縁組選択に影響する
養子の性別に最も強くこだわるのは男の同性愛者
養子の性別に最もこだわりが少ないのは男の異性愛者
異性愛カップルは、同性愛カップルより女子を好む率が高め
まあ、ほとんどのカップルは、性別以前に養子をもらえること自体に感謝して選り好みはしないわけで