「縁者びいき」、うちわびいき、縁故主義、身内主義。
他よりも”自分の側”に属するもののほうが「良い、優れている」と思いたがる傾向を人間は持っている。これは誇りや自尊心と深く結びついている。
もとより人間は自分をほめるときに「〜〜ではないから良い」という恣意的な区別・基準を使いがち。自分をほめるために、誰かを何かを自分より劣るものだとしておとしめる、そういうほめ方を人間はやってしまう。
血縁、国、人種などに限らず、単純にくじ引きで分けられただけのグループ実験でも、人間は別のグループより自分の側のグループのほうが「まし」だと思い込みやすい。
この性質は根深く、歴史上、いや現代でも数多くの悲劇を生んでいる。
(ありとあらゆる”区分”が差別に用いられる:性別、年齢、出生地、学歴、班、分野、国籍、肌の色、ルックス、家系、主義、肩書き、訛り、趣味、所有物…)
”自分の側”ではないものは「低劣」で「無価値」で「道徳観の外のもの」とみなしてしまうこの内集団・外集団偏向がエスカレートすると、人は他者に対して平気で身の毛がよだつようなこともしでかしてしまえる。(戦争犯罪、差別、虐待、テロ…)
偏見は、実態とは違う特徴を強調して、他者をぞんざいな扱いで済ませてしまう「手抜き」だと言える。配慮をせずに偏見で済ませると安直で簡単なことから、たくさんの情報をうまく調整できない、脳力が弱い人で目立つ傾向がある。
加えて、「偏見を発揮すると頭が悪くなる」と言う調査結果もある。
頭が悪い人が偏見に近づきやすい上、偏見を使うと、よけいに頭が悪くなるわけだ。
下記過去記事を参照のこと。
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『被差別部落とは何か』 喜田 貞吉著 河出書房新社 (2008/02)


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