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生命を構成する材料(遺伝子のかけらやタンパク質など)を組み合わせて、生命として機能するウイルスや微生物を設計どおりこしらえてしまう生物学。
クローンは、自然に子供になる細胞(生殖細胞:精子や卵子)ではない部分の細胞の「遺伝子のセットをまるごと」用いて新しい個体を発生させる(子供を作る)こと。
クローンされた生き物は、自然界の遺伝子と同じ遺伝子を持つわけで、環境にも人体にも特に影響はないと考えられる。(クローンの技術上、遺伝子や遺伝子の働きに損傷が生じることはある。その場合の問題点は
遺伝子組み換え や 遺伝子病 に準じる)
問題が生じるのは文化面。人が計画した「不自然」な方法でこしらえる存在だという点で、人間への応用危惧など、既存の倫理や文化規範とのトラブルが問題となる。
クローンで人間を作る場合、
クローン研究推進側の人間は、社会学・倫理・心理・文化研究や 医療人類学 などにうといことが少なくないので、よけい心配。
なお、過去、体外受精(IVF)などの人工生殖が新技術として世の中に登場した際に、現在のクローン是非論議に見られるものとよく似た”障害が起きる可能性”論争がなされていたことに留意。実際問題、IVFとクローンを同列に論じることはできないが、過去IVF創始期にどのような展開があったのか踏まえておいて損はない。 → 『医療倫理:よりよい決定のための事例分析』第1巻
※ 腸の病気で「クローン病」という病気がありますが、意味も英語のつづりも違います。 生物複製の「クローン」とは別物、無関係ですので。
遺伝子操作は、いわゆる「遺伝子操作食品」においては、本来の遺伝子のセットの中にないヨソの遺伝子を人工的に組み込んだ生き物・作物を作ること。
遺伝子操作は現在主に食物・作物に応用されており、それらは自然界には存在しなかった「不自然な」遺伝子セット、「不自然な」身体の成分を持つ生物。
環境問題が主眼になる。
自然界への影響、遺伝子操作食品を食べる人の体への影響、安全性等がさだかではなく、心配する声が多い。
アメリカは「専門家が大丈夫だというなら信じる」傾向が強く、農産物は栽培しまくり、食品も遺伝子組み換えの表示がないままフツーに流通している。
それに対して、ヨーロッパは遺伝子操作への拒否感がかなり強く、流通にも栽培にも制限がもうけられていることが多い。
両者を「欧米」とひとくくりにしてしまわないように。
遺伝子組み換えによる利益と危険性の研究については「STS」+リスク評価 も参照

『合成生物学 現代生物科学入門 第9巻』 土居 信英, 柳川 弘志, 浅島 誠, 板谷 光泰, 菅原 正, 四方 哲也 著 岩波書店 (2010/5/13) ここは過去記事置き場です:報道の経年変化を観察できます。
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