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「利他行動」の研究ってどんなもの?




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◆表紙
『貢献する心 ヒトはなぜ助け合うのか』
 上田 紀行 著 瀬名 秀明 著 大武 美保子 著 谷川 多佳子 著 長谷川 眞理子 著 大橋 力 著 工作舎

 『利他行動を支えるしくみ 「情けは人のためならず」はいかにして成り立つか』 真島理恵 著 ミネルヴァ書房
 『利他性の経済学 支援が必然となる時代へ』 舘岡康雄(著)  新曜社 ; (2006/04)
 『進化倫理学入門 「利己的」なのが結局、正しい』 光文社新書 内藤 淳著 光文社 (2009/2/17)


関連書籍

科学に佇む一行読書bot

 

 

利他行動 りたこうどう  altruistic behavior
 利他主義(altrism)

 他の存在に利益を与えるような行動。利己的ではない行動。
その個体には不利益であろうのに、自己犠牲的に同種の他の個体の利益になるような行動をとる例が、人間を含め多くの動物で見られる。
 利他行動は、一見するとその個体本人には不利益な行動なのだが、遺伝や進化面から見ると
   「自己同種(血縁)の 遺伝子 が殖えやすくなる」から 自然淘汰 されずに存在するのだ
と、説明されることが多い(血縁淘汰:けつえんとうた)。

 いかんせん、個々の行動のどれが利他行動でどれがそうでないかは、人によって判断は異なるようではあるが。

 一方的な行為ではなく、おかげさま・おかえし・おたがいさま、のようなお互いに便宜(べんぎ)を図って相互作用したり協力したりするような行動は「互恵(ごけい)的行動」「互恵的利他行動」などと呼ばれる。

 ミツバチのような真社会性昆虫におけるワーカーの利他行動(自分の子孫を増やせないのに、ほかのハチに協力する働きバチってナニ!?)あたりは、血縁淘汰がからむ利他行動の好例として取り上げられやすい。

news 記事 

  ここは過去記事置き場です:報道の経年変化を観察できます。
  リンク切れ記事は、記事のタイトルで検索すると移転先やコピーが見つかることがあります。
  ※ グーグルより上手に英語を無料で日本語訳してくれるサイト『@nifty翻訳』


2012/04 EurekAlert Genetic similarity promotes cooperation -- new study
遺伝的類似性は協力を促進します-- 新しい研究
 コンピュータ・シミュレーションと解析学の組み合わせを使用
 類似性区別が多くのタイプの社会的な遭遇ですぐに、強力に発展する
 類似性区別は、「緑髭効果」(1964年にイギリス人の生物学者ビル・ハミルトンによって提案されて、最近微生物と昆虫のいくつかの種で発見された1番目)より強力であって、効率的です。

社会科学:おどしか、すかしか?
2012/03 Nature Social science: Carrot or stick?
doi:10.1038/483039a
報酬と罰は、協力行動を惹起できますが、実行するには高価くつく。
サークル活動への参加が任意であるときに、非協力的なふるまいを罰するのが、より安い方法である
2012/02 【日本語記事】スラッシュドット ジャパン
 「正直者は損をする」ことが実験によって裏付けられる
2012/02 【日本語記事】時事通信 「正直者は損」裏付け=脳内物質セロトニンが影響−精神疾患治療に応用期待・放医研
2012/02 【日本語記事】京都新聞 「坊っちゃん」型はセロトニン不足? 京大准教授ら発見
 京都大医学研究科の高橋英彦准教授や放射線医学総合研究所のグループ
 曲がったことが嫌いで義憤に駆られる行動に脳内のセロトニンが関係している
 脳内でセロトニンを出す神経細胞の密度をPET(陽電子放射断層撮影装置)で調べ、テスト結果と比較
2012/02 EurekAlert Study posits a theory of moral behavior
道徳的な振舞いの理論
 銀行業、投資、およびもう少しで米国経済を台無しにするところであった抵当を貸す産業で倫理的な過失について説明するのを助けるかもしれない
 品行方正の自己の理論を開発しました。
2012/02 【日本語記事】AFP 人間は根っからの「意地悪」ではない、オランダの生物学者が研究発表
フラン・デ・ワール(Frans de Waal) フランス・ドゥ・ヴァール
2012/01 Evolutionary Psychology Is self-sacrificial competitive altruism primarily a male activity?
By McAndrew, F. T., Perilloux, C.
自己犠牲的な競争力がある利他主義は主として男性の活動ですか?
2012/01 EurekAlert Humble people are more likely to lend a helping hand, Baylor University study finds
謙虚な人々は救いの手を差し伸べる率が高め
 謙虚な人々は横柄な人々より困っただれかに時間を提供しそうです

2011/12 【日本語記事】ワイアードビジョン 研究結果:お人好しほど収入は少なくなる
いわゆる「いい人」は損をしており、稼ぎが大幅に少ない
2011/12 Science Context Modularity of Human Altruism
ヒトの利他主義の状況モジュール性
2011/12 Science Empathy and Pro-Social Behavior in Rats
ラットにおいても共感による向社会的行動がみられる
2011/12 news@nature.com Rats free each other from cages
ネズミはお互いを檻から解放します。
Altruistic acts raise questions about whether the rodents feel empathy.
愛他的な行為は齧歯動物が感情移入を感じるかどうかに関する疑問を挙げます。
2011/12 ABC@オーストラリア Study shows rats help pals escape
2011/12 EurekAlert Helping your fellow rat: Rodents show empathy-driven behavior
齧歯動物は感情移入駆動の振舞いを示しています。
2011/12 EurekAlert Research raises new questions about animal empathy
研究は動物感情移入に関する新しい疑問を挙げます。
2011/12 【日本語記事】AFP ネズミはとても仲間思いだった、米大研究
GGさんは親切さん:思いやりや信用も遺伝子タイプしだい
2011/11 EurekAlert The kindness of strangers: Caring and trust linked to genetic variation
 共感能力(感情移入)、親としての細やかさ、そして人付き合い(社交能力)に影響を及ぼす遺伝子は、非常に強力である
 20秒の無音ビデオに登場しただけの見知らぬ人に対してさえ、態度と遺伝子タイプの相関があらわれました

 恋愛関係にあるカップルを23組用意。
 録画の前に、カップルの遺伝子型がGG、AG、AAのいずれであるかが確認してある
 オキシトシン受容体のG対立遺伝子座(遺伝子のGバージョンのコピー2部を運ぶ)GGさんは、親切さん
 対照的に、遺伝子Aバージョンのキャリヤ(AG型かAA型)は、人当たりがいまいちの自閉症リスクが高め
 カップルの片方に人生で経験した苦悩について語ってもらい、相方に現れる非言語的な動作や表情の反応を録画する。
 無音の録画20秒ぶんを、赤の他人たちに見せて評価してもらう。
 その結果、
 ホルモン/神経伝達物質オキシトシンの受容体に影響する遺伝子バリエーションと、感情移入やストレス反応に相関あり
 その影響度合いは顕著であると同時に、パッと見で人間の共感脳を判断できてしまうヒト能力もスゴイのでありました
2011/11 The kindness of strangers: Caring and trust linked to genetic variation
2011/11 EurekAlert 'Tis better to give than to receive?
与えられるより与えるほうがオトク?
 愛するものにサポートを提供するのは受取人だけではなく、与える人も利益を得ます
2011/11 EurekAlert Do plants perform best with family or strangers? Researchers consider social interactions
植物は身内と他人でえこひいきする?
2011/10 【日本語記事】ワイアードビジョン
 「利他的行動は戦闘で進化」:コンピューターモデルで分析

2011/05 EurekAlert Guilt, cooperation linked by neural network
ニューラル・ネットワークによってリンクされた協力と後ろめたさ
 fMRIスキャン込みで経済モデルを使用する研究
 人々が利己的行動より協力を選ぶ理由
 後ろめたさは、人間の進化史におそらくルーツを持つ感情です。
 そして、後ろめたさへの反感は協力的な振舞いを動機づける要素です。
2011/03 Fairy wrens: Accountants of the animal kingdom
計算高いミソサザイ
 自然における利他行動の不可解な例
 隣人の子育てを手伝うミソサザイは、お手伝い量を将来の見返りと勘案して加減している
良き振る舞いは、手間を減らす
2011/03 More reasons to be nice: It's less work for everyone
 お行儀が悪いってのはすなわち、みんなの手間をかけてしまうってことなんだよ

2010/11 EurekAlert Researchers in Bonn find an 'altruism gene'
'利他主義の遺伝子
 特定の遺伝子における微細な変化を伴う人々は、平均2倍のお金を慈善運動に与えました。
 ドーパミンを不活性化させる酵素の産生に関わるCOMT遺伝子
 COMT-Val と COMT-Met のバリエーションの比較
 COMT-Val異形の場合、関連酵素は最大4倍効果的に作動するため、かなり多くのドーパミンが不活発にされます。
2010/10 【日本語記事】スラッシュドット ジャパン 超人的な力を得た場合、大多数は悪の道を進む
凡人は「力」を手に入れると堕落してしまい、その力を「責任」と受け止め行動する人は少ない
利他行動研究者はちゃんと協力せんかい
2010/10 Nature Altruism researchers must cooperate
社会的行動進化を研究する生物学者は、対立しています。
主に方法に関する論争がその分野の発展を阻んでいる
doi:10.1038/467653a
2010/09 Research sheds light on altruism
利他行動進化のシミュレーション
 親族関係に加えた遺伝的類似性を感じる能力を持っていたデジタル生物を観測する
緑髭効果(みどりひげこうか、Green beard effectまたはGreen beard)
 同じ遺伝子を持っていることが外から見分けられるのなら、それを守る行動は遺伝子にとっては利己的であり、したがって自然選択の結果、頻度が増大する
2010/09 EurekAlert Researchers find selfishness can sometimes help the common good
利己主義は場合によっては公益にプラスになる
 怠け者が時々公益を助けることができるという証拠
 酵母菌のコロニー、「協力者」と「詐欺」の混在グループの方が、「協力者」だけのユートピアより良く繁栄
 「利己主義」少々の添加が、なぜ、どのようにしてみんなのためになることができるのか
 室内実験と数学的モデルの両方を使用
2010/08 'Fused' people eager to die and kill for their group, research shows
仲間のために自己犠牲も殺人行為も切望する人々
 国や集団との非常に強い結びつきをもっている人々は、応じるだけでなく自主的に、同胞を救うために自分を犠牲にしたがる
2010/08 People with 'fused' identities are willing to die for their social group
'溶断された'アイデンティティをもっている人々は、それらの社会集団のために死んでも構わないと思っています。
2010/08 【日本語記事】Nature  進化:協力と乱婚の関係
 ある種が協同的となるか否かは、雌の性生活に左右される
 乱婚が多くなると、いかなる形式の協力行動も生じにくい。
進化生物学:同腹の兄弟よ、あなたは誰の子?
2010/08 Nature Evolutionary biology: Oh sibling, who art thou?
doi:10.1038/466930a
進化:複雑な社会への進化的移行と乱婚
2010/08 Nature Promiscuity and the evolutionary transition to complex societies
doi:10.1038/nature09335
2010/08 EurekAlert Scientists say natural selection alone can explain eusociality
自然淘汰だけが真社会性について説明できる
 血縁淘汰理論の必要性なしで。
2010/08 【日本語記事】ワイアードビジョン 「利他的な人」は嫌われる:実験結果
 グループ全体のために進んで自らを提供しようとする人は、同僚たちから嫌われる
 倫理水準を引き上げて他を「悪く」見えるようにするため、うざがられる
2010/08 【日本語記事】Nature ソーシャルサービス:標準的な自然選択説によって真社会性の進化を説明する
2010/08 news@nature.com Altruism can be explained by natural selection
自然淘汰は利他主義について説明できます。
Evolutionary biologists overturn long-held kin-selection theory.
分かち合う社会的責任:商品の価格を自由に決められる場合の支払い行動と慈善としての寄付行動との関係 
記念写真の販売という野外実験の結果から、企業の社会的責任(CSR)に代わる新たな戦略として、分かち合う社会的責任(SSR:shared social responsibility)が提案された。
2010/07 Science Shared Social Responsibility: A Field Experiment in Pay-What-You-Want Pricing and Charitable Giving
微生物の協調の進化に関するハミルトンの法則の一般化
2010/06 Science A Generalization of Hamilton's Rule for the Evolution of Microbial Cooperation
2010/04 EurekAlert Coordinated punishment leads to increased cooperation in large
連携罰は集団への協力増加につながります。
 大きいグループへの協力は、メンバーが協調して行う処罰によって維持される
 離反者に対する罰を調整すると協調状態が維持され、低頻度の場合は社会的利益の増大に寄与する
2010/05 Co-ordinated punishment and the evolution of co-operation
連携罰と協力の進化
協力の従来モデルは、ただ乗りの罰が調整のついてなくて、無条件であると仮定しました。
これらのモデルに関する1つの問題は、罰に関連しているコストが協力の獲得よりしばしば高かったということでした。

2010/03 EurekAlert Markets and religion shaped norms of fairness, punishment in complex societies: UBC study
公正さの基準や複雑な社会的罰則を形成したのは市場と宗教
 見知らぬ人に良くふるまう作法は、進化心理学的経緯ではなく市場参加と世界的宗教から発達する
2010/03 EurekAlert Study probes evolution of fairness and punishment
公正と罰の進化
 それぞれの社会の協力的な本質には、少なくとも市場取引の信仰や成長などの歴史的な力に一部依存している
2010/03 EurekAlert 'Pay it forward' pays off
親切を受けると、別の人に親切のお返し行動をする親切のドミノ倒しが発生する
 協力行動が伝染し、人から人へ広まるカスケードになる
2010/03 【日本語記事】Science 公平にふるまうのは生まれつきではない?
Not Hard-Wired to Play Fair?
 他人に対しても公平を貫くという人間の動機には各社会によって大きな差
 「公平な行動をとる」可能性は、市場参加や世界的な宗教への関与の度合いと共に上昇する
 大規模社会に属する人々では公平に行動しない人々を罰する傾向も
 社会の複雑化にともない歴史を通して浮上してきた新たな社会規範と慣行の台頭
市場、宗教、地域社会の規模に依存する公平性と罰の進化
2010/03 Science Markets, Religion, Community Size, and the Evolution of Fairness and Punishment
利他行動、悪意行動の遺伝理論的な起源 ―― 「緑ひげ効果」仮説を用いて
注)緑ひげ効果:同一遺伝子、近い遺伝子を持つ個体にはそれらの遺伝子が保存されるように利他的行動が促される現象。ハミルトンの包括適応度理論で提起された。
2010/03 Science Altruism, Spite, and Greenbeards
cover
●この失礼な輩ども: 無礼な社会にマナーを叩きこむ1人の女性の戦い
I See Rude People: One Woman’s Battle to Beat Some Manners into Impolite Society
 Amy Alkon (著)
 McGraw-Hill (2009/11/2)
 ヒトがなぜ失礼であるか、どうしたらこれらの不躾を止めることができるのかを、人類学、心理学、および行動学から検証。すべての失礼な人々は当然の罰を受けるであろうことを保証する。
書籍情報と書評:アマゾン     .

進化心理学の演舞を見よ
科学の地雷原を走る男:サトシ・カナザワ Satoshi Kanazawa による書評)
2010/01 Evolutionary Psychology【 PDF
Applied evolutionary psychology at its best
by Kanazawa, S.

脳:不公平を忌避する社会的選好の神経学的証拠
2010/02 Nature Neural evidence for inequality-averse social preferences
2010/02 【日本語記事】人間は「分かち合う」ことで幸せになる生き物、脳研究 国際ニュース : AFPBB News
2010/02 EurekAlert Caltech scientists find first physiological evidence of brain's response to inequality
不平等への脳反応の最初の生理学的証拠を見つけます。
霊長類の利他的なふるまいは相互関係を当てにします。
 毛づくろい関係は、血縁度より、お互いさま関係の方が重視される
2010/01 news@nature.com Monkeys go out on a limb to show gratitude
Altruistic behaviour in primates relies on reciprocity.
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