兄弟達に命を狙われる
大穴牟遅神オオアナムジノカミは、大屋毘古神オオヤビコノカミの勧めに従い、葦原中国アシハラノナカツクニを脱出して根之堅州国ネノカタスクニへ行くことにした。大屋毘古神の言によれば、根之堅州国の主,建速須佐之男命タケハヤスサノオノミコトがきっと助けてくれるという。早速須勢理毘売は自分の家に大穴牟遅神を連れていき、須佐之男命に紹介した。
須佐之男命は家の奥から飛び出してきて、大穴牟遅神をひたと見据えた。
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須勢理毘売 スセリビメ |
… 須佐之男命の娘。母親は未詳。動詞「スセル」には勢いのままに進むという意味があり、『古事記の暗号』(藤村由加著/新潮社)によれば風神であるという。須勢理毘売を風神として考えると、次章「スサノオの試練」で火責めの際、なぜ須勢理毘売が大穴牟遅神を助けることが出来なかったかということが理解出来る。須勢理毘売は大穴牟遅神と出会ってすぐに結婚しているが、この時代,普通は親の承諾を得てからである。この行動力は須勢理ならでは! |
| アシハラノシコオノミコト |
… 大穴牟遅神の別名。『日本書紀』では「葦原醜男」というとんでもない表記になっているが、須勢理毘売曰く「いと麗しき神」らしいので、「醜い」と捉えるのは却下したい。「シコ」を頑強な男の意として捉え、「葦原中国を統治する力を秘めた強くたくましい男神」ということで…。 |
3「スサノオの試練」
[STEP1…蛇責め]
[STEP2…百足・蜂責め]
須佐之男命
そこへ、大穴牟遅神が爽やかな顔で現れた。
[STEP4…百足つかみ取り]
大穴牟遅神が須佐之男命の頭を見ると、何と百足が沢山いるではないか。すると、須勢理毘売がやって来て、椋の木の実と赤土とを夫に与えた。そこで大穴牟遅神が、その木の実を噛み砕き、赤土を口に含み、吐き出したところ、須佐之男命は百足を噛み砕いて吐き出しているものと思い、心の中で“ふふっ,いとしいやつ…”とほくそ笑むと、そのまま眠ってしまった。
大穴牟遅神は須佐之男命が寝入ったのを確かめると、須佐之男命の長い髪を手にとって、その部屋の柱ごとに結び付けた。そして、五百人がかりでようやく動かせるぐらいの巨大な岩で部屋の入口を塞いだ。
[CLEAR
& LATER EPISODE]やっとのことで髪をほどいた須佐之男命は、二神を追いかけて
黄泉ひら坂まで辿り着いた。目を凝らすと、遥か遠くに大穴牟遅神と須勢理毘売の姿が見えた。須佐之男命:
「葦原色許男命よ、その生太刀・生弓矢でお前の腹違いの兄弟達さて、あの
八上比売は、約束通り大穴牟遅神と結婚した。そこで大穴牟遅神は、宮殿に八上比売を連れてきたのだが、正妻の須勢理毘売を畏れて、八上比売は自分の生んだ子を木の叉にさし挟んで稲羽に帰ってしまった。それで、その子は木俣神キマタノカミと呼ばれたという。木俣神のまたの名は御井神ミイノカミである。|
蛇の比礼 ヒレ |
… 蛇を追い払う領巾。十種の神宝トクサノカンダカラの中に「蛇比礼オロチノヒレ」がある。 |
| ナリカブラ |
… 鏑の穴に風が入って音が鳴る矢。 |
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… “ほらほら”は「洞」、“すぶすぶ”は「すぼまったところ」で、「内側が空洞になっていて、外側がすぼまったところだよ。」ということで、穴の位置を教えている。 |
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| イクタチ・イクユミヤ |
… 「生」は生き生きとした力。これらのアイテムを手に入れたことによって大穴牟遅神は須佐之男命の神力を継承した。 |
| ヨモツひらサカ |
… この部分の「黄泉ひら坂」は黄泉国=根之堅州国説の根拠の一つとなっているところだが、根之堅州国は死者の国として描かれておらず、「イザナキ・イザナミの黄泉件」の描写とも明らかに違っているので、難しいところだが製作者的には違う世界と考えたい。てなわけで、根之堅州国と葦原中国の境界線ということでお茶をにごしておく。 |
| オオクニヌシノカミ |
… スサノオが大穴牟遅神を葦原中国の主として認めた呼称。 |
| ウツシクニタマノカミ |
… 宇都志国ウツシクニ=現国=葦原中国。国玉クニタマ=国魂。ということで、宇都志望国+国玉+神=葦原中国を支配する魂の神。 |
| チギ |
… 神社によく見られる,屋根の両端で木が交叉し、棟より高く突き出た部分。 |
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… 国造り大国主の第一歩! |
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