天皇

 

26代天皇,継体(袁本杼命ヲホドノミコト)は、『古事記』上に突如として現れる,非常に不思議な存在である。第25代武烈天皇までとは一転して、本文中に「品太王五世孫」と、ちょこっと説明があるのみで、継体天皇に至るまでの系譜が一切記されていないのだ。天照大御神からの系譜を明確にするべく編纂されたという性質上、皇統譜には神経質な『古事記』において、彼は正に異端の児。一体彼はどこからやって来たのか。『古事記』は何故、継体天皇の系譜を隠すのか。編纂者の系譜隠蔽工作は、逆に後世に疑問を投げかけてしまったのである

 

T 序章

―『古事記』下巻の立場やいかに―

U 継体天皇の系譜

―『上宮記』を見るしかない!―

V 継体天皇を巡る謎×謎

―その存在は確実なれど…―

W「品太王」の正体

―ホムツワケVSホムタワケ

X 記紀における継体記事

―『日本書紀』で補う継体治世―

Y「倭彦王」の存在意義

―『日本書紀』上の名端役―

Z 終章

―そしてやっぱり分からない―