はかた号
&
個室寝台車の旅
1日目
(11月18日)
なかなか夏期休暇が取れなかったが、やっと11月中旬になって取れることになった。
ここ数年、夏期休暇には海外旅行へ行っていたが、今年は引越しした関係で金もなくパスポートも期限切れが近づいていたので海外旅行はやめることにした。
いっそ旅行へ行くのもやめて家でゴロゴロしてようかとも思ったが、それも何だかもったいない。そこで国内旅行に行くことにした。
まず候補として考えたのが与那国島。沢木耕太郎の本で与那国島の話を読んで一度行ってみたいなあと思っていた。シーズンオフということで飛行機代も安くなっていた。でも与那国島はダイビングとかをしにいくところで、一人旅では寂しいかなという勝手な思い込みもありやめた。
続いて考えたのが九州へ行きブルートレインのA寝台個室寝台車に乗るというもの。子供の頃、本で個室寝台車を見てぜひとも乗りたいと思った。でも小学生にとって個室寝台車に乗ることなんてのはお金の問題から考えても無理な話だった。ここ数年、ブルートレインの廃止が相次いでおり、近い将来には乗りたくても乗れなくなってしまうのではないか。それであればぜひとも乗れるうちに乗っておこうと思った。個室寝台もB寝台やカシオペア号などの個室寝台もあるが、私が乗りたいのは子供の頃に乗りたかった個室寝台。となると「はやぶさ」か「富士」になる。「はやぶさ」のほうが距離が長いということなので、できれば「はやぶさ」に乗りたい。
九州へ行くなら長距離バス「はかた号」にも乗ってみたい。「水曜どうでしょう」ファンとしては深夜バスに一度は乗ってみたい。どうせ乗るならキング・オブ・深夜バスと呼ばれる「はかた号」に乗ってみたい。
往路は「はかた号」に乗ってやられまくり、復路は個室寝台で贅沢に帰るというパターンがいい。ということでチケットを取りに行くが、なんと希望日のA寝台個室は売り切れとのこと。日程を変更すると1つだけ空いていた。このチャンスを逃すともう乗れないかもしれないのでチケットを押さえ「はかた号&個室寝台車の旅」を決行することにした。
18日、所沢は暖かかった。九州は暖かいのだろうかとネットで調べると、翌日からは寒くなるらしい。この時期の旅行は服装に困る。夏だったら半袖だけでいいから楽なんだが。
18時頃に所沢を出て新宿へ。新宿で大分の友人への土産物を購入しようとしたが、なかなかいいものがない。新宿には東京駅みたいに土産物売り場がないんだよな。
20時過ぎに新宿高速バスターミナルへと行く。いつもは仕事なんかで何気なく通るところだが、これからバスに乗って九州へ行こうとするとなると、いつもとはちょっと違った光景に見える。

バス案内の電光掲示板に「天神BC」なんて書いてあったりするのを見ると、この場所が旅の出発地なんだという気持ちになる。
隣接するビルの1階がチケット売り場、地下が待合室となっている。地下に待合室があるのは初めて知った。
福岡までは14時間30分。暇になるので雑誌などを購入しておいた。
20時45分頃「はかた号」がバスターミナルに入ってくる。「キング・オブ・深夜バス」の登場だ!

かなり大きいバスで、バスの側面には「はかた号」のロゴマークが描かれている。行き先の表「福(博多・天神)岡」と書かれている。これから明日の11時30分までこのバスに乗車するのだ。

荷物をバス側面の荷物入れに預け中に入る。座席は3列シート。「水曜どうでしょう」で3列シートであるということは知っていた。3列シートのバスに乗るってのは初めて。ゆったりはしているけど、飛行機のエコノミー以上、ビジネス以下って感じの広さだな。3列のうち左側と真ん中の席の間のスペースは狭く、真ん中と右側席のスペースは広くなっている。トイレは右側にあるので、右側の席のほうがトイレに行きやすい。

席は10A。一番後ろの左側。海の見える左側の席を希望して取った席。
そしてバスは定刻どおり21時に出発した。乗車率は3分の1程度か。私の周りには客はいなかった。出発してすぐに案内放送。このバスは西鉄バスということで、乗務員も西鉄バスの職員だ。首都高の初台入口から中央道へとバスは走る。
しばらくすると映画の上映が始まった。寺尾聡が出ている映画で、何の映画かよくわからなかった。携帯で調べてみると「キャシャーン」だった。あまり面白くなかったので買った雑誌を読んでいた。
23時頃にバスは1回目の休憩である諏訪湖SAに着いた。

外に出ると雪がちらついていた。今シーズン始めて見る雪だ。休憩時間は10分なのでトイレに行ってコーヒー買うくらいしかできなかった。
席に戻ると窓側のカーテンが閉められていた。バスが出発すると通路側のカーテンも閉められる。前との間仕切りカーテンは自分で閉める。
車内の電気も消され、読書灯をつけて雑誌などを読む。眠くなったきたので灯を消して寝ようとするが、なかなか眠れない。
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