プロレス観戦記


99年10月3日(日) 大日本プロレス・新川崎駅小倉陸橋下広場

(自由席)

     

 わざわざ新潟から後輩E氏が東京へ出向いてきたのだから、そのまま帰ってもらうのは忍びない。ふとプロレスの日程欄を見るとあの大日本プロレスが新川崎で興業をかましているではないか!新潟ではあまりお目にかかることのできないインディ団体。これは東京土産に連れていくしかなかろう。と、いうことで私とE氏はカルト色漂う大日本プロレスの会場へ足を運んだのでありました。
 新川崎の駅を降り立つと段ボールの紙切れに手書きで「プロレス会場こちらです」と書いた案内板が。それに従ってテクテクと歩いて行くが、まあ遠いこと。20分くらい歩いただろうか。元々国鉄の貨物操作場かなんかがあっただだっ広い更地に青のビニールシートで囲まれた怪しげな空間が!なんと人も結構いるではないか!なにも知らない近所のお姉ちゃんたちは「ねえコンサートか何かかしら?」とか騒いでいた。そんなのじゃないんだよ、お姉ちゃん。
 当日券を売るのは社長のグレート小鹿。お客への感謝を込めて自ら当日券を売るという話は以前に聞いたことがあった。目の前で見る小鹿はレスラーらしくでかかった。
 ビニールシートに囲まれた会場内は日常からかけ離れた別世界のようだ。なんとなく見せ物小屋的な雰囲気も。何もない更地のド真ん中でプロレスするっていうのがシュールでいい味をかもしだしている。
 14時過ぎ試合開始。第一試合は山川竜司、伊東竜二VS葛西純、関本大介。トラックの荷台上から現れた山川。そんな山川に一部の女子ファンから熱烈な声援が。うーむ・・・大日本ギャルってヤツか。関本っていうレスラーが結構ガタイも良くプロレスラーって感じだった。試合内容は・・・まあインディだなあって感じ。
 続いて女子プロレス。本来は市来とかいうレスラーが出る予定だったらしいが、鼻を怪我したとかで欠場。変わって中野知陽呂VS仲村由佳という試合。中野のセコンドにはタニー・マウスがついていた。市来の乱入を見て見ぬ振りをするなど、レフリーがいい味を出していた。観ていて自然と笑みがこぼれる微笑ましい試合でした。
 第3試合は大日本認定ジュニアヘビー級選手権、茂木正叔VSメンズ・テイオー。何故かちゃぶ台を持って入場する茂木。これはお決まりごとらしく、通と思われるファンたちはヤンヤの喝采。両者とも新日などのメジャー団体に上がったこともあるレスラーなので名前は私も知っていた。試合は知名度通りとはいかず中途半端な印象で終わった。
 第4試合はボブワイヤーボードデスマッチ、本間朋晃VSジ・ウィンガー。これはまさにデスマッチと呼ぶにふさわしい過激な試合だった。圧巻だったのはウィンガーがトラックの脇に木製の机を並べ、その上に本間を寝かせ、トラックの荷台からセントーンを敢行したこと。もちろん机はまっぷたつ。トラックの荷台の上は2階くらいの高さはあったぞ。本間、血だるまになりながらも勝利をつかむ。私の前の子供の付き添いで来ていたお母さんはすでに帰りたそうだった。
 そして休憩。血だるまの本間は、そのままグッズ売場へ。その本間からTシャツを買いまくるコアなファンたち。サインとともに血までつけてもらっていた。俺にはわからん・・・
 セミファイナルは神風、松崎駿馬VSアブドーラ・ザ・ブッチャー、大黒坊弁慶。ブッチャー久しぶりに観た。からだ中シミだらけで歳を感じさせた。早速フォークで相手をメッタづきにするブッチャー。やはりブッチャーといえばフォークだ。小学生の頃、ファンク兄弟がブッチャーのフォーク攻撃に血みどろになりながら戦っていたのを手に汗握りながら観戦したものだ。しかしブッチャーも歳には勝てず、試合はあっというまに終わった。まあ往年の名レスラーを身近で観れただけでもよしとしよう。
 メインイベントは大日本認定デスマッチヘビー級選手権、M.サンプラスVSシャドウWX。この1戦は蛍光灯ボードデスマッチで行われた。ボードから蛍光灯をはぎ取り、蛍光灯で相手を殴りつける両者。その度にすさまじい音と破片。試合の半分近くは場外乱闘だった。シャドウWXとやらは火まで吹いた。最後はシャドウWXが腕に油のしみこんだタオルを巻き、それに火をつけてラリアット!最後はさすがにデスマッチを売りにする団体だけあって凄い試合だった。
 今回の興業では小鹿が完全に裏方に回っていた。変に出しゃばらずに裏方に徹するのは好感が持てる。
 大日本プロレス・・・おもしろかったけど・・・しばらくは行かない・・・・