プロレス以外の格闘技を観るというのは本当に久しぶり。99年にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでのボクシング観戦以来ということになる。そんな久々の格闘技観戦の会場は国立競技場。天候が不安だったが、思いっきり快晴で絶好の野外観戦日和。こんな日は早めに会場に入ってビールでもと思ったが、なんと会場内でのアルコール販売なし。おいおい・・・
今回の「Dynamite!」の対戦カードは豪華だ。しかし私の中での一番の関心は猪木がスカイダイビングで登場するということ。会場上空ではヘリコプターが飛び回っている。あのヘリから飛び降りるのか?期待に胸を膨らませていたが、結局オープニングセレモニーでエリオ・グレイシーとともに聖火台に現れるという登場の仕方。なんだよ、結局ビビってこれかよ。まったく猪木もたいしたことないな。
試合開始30分ほど前まではチラホラと空席も目立ったが、次第に席は埋まり始めスタンド、アリーナともに満員状態となった。こりゃすげー客入りだ。石井館長もホクホクでしょう。
入場セレモニーなどが終わり、第1試合はヴァンダレイ・シウバVS岩崎達也。誰もが想像したようにシウバの圧勝。岩崎は本当に出たかったんだろうか?館長にむりやりってところもあったんじゃねーの?
次のジェレル・ヴェネチアンVS松井大二郎はトイレタイムとさせていただきました。トイレから戻ってきたらまだ試合やってた。それもダラダラと。この試合、やらなくてよかったんじゃないの?
第3試合のゲーリー・グッドリッジVSロイド・ヴァン・ダムは打って変わって迫力満点の勝負。ていうか、グッドリッジの圧勝。やっぱ総合格闘技系の試合は殴り合いの派手な展開でないと。私は以前PRIDEでグッドリッジの試合を観ているのだが、あの時はまったく印象のない選手だったのに、今や「PRIDEの番人」ですもんね。
第4試合アーネスト・ホーストVSセーム・シュルトは期待していたにもかかわらず大凡戦。なんかお互いに負けない試合をしているようで本当につまらなかった。会場もしらけムードが漂う。
そんなしらけた会場を熱くさせたのがドン・フライVSジェロム・レ・バンナ。K−1ルールということでフライは不利だが、バンナだって急遽マーク・ハントの代打となり試合当日の朝に日本に着いたという調整不足。試合開始とともにフライはガンガン攻めていく。ここでバンナの闘争本能が目覚めたのか、もの凄い攻撃でフライもダウン。最近パッとしないバンナだったが、やっぱり強いんだなあと再認識。それよりもフライの玉砕覚悟の攻めは感動的ですらあった。さすが元チーム2000!
第5試合が終わった時点ですでに21時を回っていた。エリオ・グレイシーとビル・ゴールドバーグが登場した後、20分の休憩。
休憩明けに場内のスピーカーからヘリコプターのプロペラの音が鳴る。続けざま「猪木炎のテーマ」が!ま、まさか!すると場内の明かりが一斉に消え、夜空にサーチライトが交差する。おいおい!猪木が本当に空から現れるのか?空を見上げると暗闇の中パラシュートで降りてくる人がライトに照らされる。おおーっ!それも一人じゃない。4、5人は宙に漂っているぞ!
パラシュートは一人ずつ国立競技場のフィールドに舞い降りてくる。すると場内のモニターに空を飛んでいる猪木の顔面アップ映像がライブで流れる!猪木!凄い!凄すぎる!盛り上がる、というよりも半狂乱状態となる会場。最後にパラグライダーがゆっくりと舞い降りてきた。猪木だ!公約どおりに猪木はダイブしてきたのだ。いやあ猪木すまん。うたがった俺がバカだった。やっぱあんた最高だよ。そして猪木がリングにあがり第一声「バカヤロー」。いや、ホント、俺バカです。そして私も久々となる「ダーッ!」。いやはやこれで15,000円のうち10,000円は価値ありますよ。こればっかりはTVで観ていても伝わんないだろうな。やっぱ何でもLIVEですよ。LIVE!
盛り上がったなか始まった試合はアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSボブ・サップ。一緒に観戦した弟はこの試合を一番の注目試合としていた。試合は注目に十分値するものとなった。ノゲイラの技をナチュラルなパワーでねじ伏せるボブ・サップ。2ラウンドに入りノゲイラが執拗に関節を決めようとするが、やはりパワーで返される。しかしノゲイラはボロボロになりながらも腕ひしぎ逆十字を決めて勝利。うーん、いい試合だった。これぞ総合格闘技っていう試合だった。
そして次は私の注目試合である吉田秀彦VSホイス・グレイシー。私は吉田の完勝、いや圧勝を予想していた。互いに柔道着を着た試合のためか、やはりグランド攻防の展開となった。一瞬足を決められそうになった吉田だが、試合は吉田優位に見えた。場内はニッポン・チャチャチャのコールまで起こる。吉田は押さえ込みの状態から頭部を締め上げる。そしてゴング!勝った!吉田勝ちました!さすがオリンピックチャンピオン。まあどうせホイスはまいったしてないとか佐々木健介のようなことを言うのだろうよ。でも吉田のほうが強かったよ。すでにホイスはなすすべなし状態だったしね。
そしてついにメイン。盛り上がりも最高潮に達した場内ではウェーブも巻き起こる。桜庭和志VSミルコ・クロコップは大盛り上がりの中で開始となった。桜庭はタックルを仕掛けるが、ミルコは冷静に対処する。ミルコのハイキックを桜庭はなんとかかいくぐりグランド状態に持っていくが、ミルコは関節を取らせずに逆にパンチを繰り出す。そのパンチが当たったのか、2R終了時点で桜庭の目に青タンが。まるでマンガのようにくっきりと丸く青タンができていた。眼底骨折の疑いがあるとかで試合はストップ。うーん・・・まあ仕方ないが、やはり消化不良ですな。でもミルコは強いよ。それがはっきりした一戦ですな。
試合終了後にグレイシー一族が現れて案の定負けてないという言い訳を長々と始めた。もう株下がるからそういうのはやめろっての。
会場を後にしたのは23時を回っていた。「Dynamite!」面白い大会でした。それもこれも猪木ですよ。やっぱり。